各種の酒にも賞味期限がありますが必要なもの?まとめました
酒の賞味期限や、お菓子やお土産品などの表示方法などをまとめ、酒の中でもワインの様なものには表示義務がないなど、また賞味期限と消費期限についても、農水省と厚生省などのサイトも参考にして、まとめてみました。改めて法律で決められていることも知りました。
通常日本酒の瓶(ラベル)には、製造年月は記されておりますが賞味期限は記されておりません。
(ちなみに、日本酒の瓶(ラベル)に記されている製造年月は、お酒を瓶詰した日であって、造られた(搾られた)日ではありません。)
実は日本酒は、冷蔵庫等の温度変化の無い冷暗所で保管状態さえしっかりしてやれば、10年以上も保管し熟成させて楽しむ事もできる飲み物だからなのです。
現に蔵元さんの中では、10年以上も蔵内で保管し、秘蔵酒として販売していらっしゃる所もある程です。
ただ誤解のない様に申し上げますが、冷暗所とはいえ、さすがに10年以上保管されたお酒は、製造月当初の色・香味とは異なり「好き嫌いがはっきり別れるかもしれない個性的な味」との事で、特に外国の方は好んで飲まれる方が多いそうです。
※ちなみに、こちらの菊姫さんの菊理媛(くくりひめ)は、10年以上をかけて熟成させたお酒となります。
とは言いましても、最近ではお酒の賞味期限を、一応の目安として記されていらっしゃる蔵元さんもございますので、こちらではそれらを参考としてご紹介させて頂きたいと思います。
なお、日本酒の賞味期限とは生鮮食料品の様に「飲むのは止めて下さい」と言う意味ではなく、一般的には「瓶詰めした時点での日本酒の味わいが維持されている期間」なのですが、
ただし、日本酒は嗜好品ですので、その味わいは個々人のそれまでの日本酒の飲酒経験の違いによってかなり感じ方が異なります。このため、「過半数の方がおいしいとお感じいただける期間」(天狗舞様談)と解釈して頂ければ宜しい様です。
通常のお酒(2度火入れしてある生酒ではないお酒)
・温度変化のない冷暗所(15℃)にて、製造月から12ヶ月程度。
※開栓していないお酒に限る
生酒・生貯蔵酒
・温度変化のない冷暗所(2~3℃)にて、製造月から6~8ヶ月程度。
※開栓していないお酒に限る
上記にて、通常のお酒の賞味期限は「温度変化のない冷暗所(15℃)にて12ヶ月程度」とご案内させて頂きましたが、この賞味期限は、遮光された冷蔵庫(それも5℃以下)にて保管していれば、もっと長くなると伺っております。
実際、お酒通の方には、「寝かせておけば、味がまろやかになる」と言われて、酒屋さんに保管料を支払ってまで1~2年冷蔵庫内にて保管してから飲まれる方もいらっしゃる程です。
※私も、箱に入れたまま遮光して冷蔵庫にて2年間保管したお酒を飲んだ事がありますが、全く香味に問題はなく、逆に口当たりが柔らかくなっていた様な気がしました。
あと、通常の保管方法で1年が過ぎたからといって日本酒は飲めなくなるというものではありません。もし、おいしくないな、とお感じになった日本酒はお料理にお使い下さい。ご飯を炊くときにも少し日本酒を使うことで味わいが増します。(天狗舞様談)
ただし、お酒が白く濁っていた場合(にごり酒は除く)は使わないで下さい。
突然ですが、ワインは清酒と同じ醸造酒であるにもかかわらず、製造年月の表示に係る基準がないため、製造年月表示はされていません。(もちろん賞味期限表示もなし) ワインはヴィンテージ物に高値がつくことがあることから、「熟成させた(古い)ものが良い(おいしい)もの」と一般的に思われがちですが、長期熟成に向くものばかりではなく、早飲みタイプのワインもあります。それにもかかわらず、その製造年月は気にされることなく飲まれているという現実があります。清酒の場合、「食品衛生法」には賞味期限表示および製造年月の表記の規定はありません。ところが清酒に関しては、別に「清酒の製法品質表示基準」という基準が設けられており、製造年月表示が義務付けられています。昨今の「食(品)の安全・安心」への関心の高まりからなのか、清酒には製造年月表示がなされているからなのか、日付が古くなったものについて、賞味期限等についてのお問い合わせをいただくことがしばしばあります。
結論から言いますと、比較的高いアルコールが含まれている清酒は、開封がされていなければ腐敗することはまずありません。少し乱暴な言い方ですが、このことから考えると、清酒はいくら古くても飲用は可能であるといえるのです。
ですが「賞味期限」という観点からみれば、話は別です。食品衛生法において、賞味期限とは「定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が可能であると認められる期限を示す年月日をいう。ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする」と定義されています。つまり、「賞味期限」とは、味や風味が保たれている期間として表示されるもので、品質保持期限と同じ意味で用いられています。ただ、上で「いくら古くても」と書きましたが、いつまで経ってもおいしくいただけるわけではないのです。では、日本酒の賞味期限とはいったいどのくらいの期間なのでしょうか?
缶ビールの賞味期限の表示
賞味期限
ハム・ソーセージやスナック菓子、缶詰、酒など冷蔵や常温で保存がきく食品に表示してあります。
賞味期限(しょうみきげん)とは、劣化が比較的遅い食料品を包装状態のまま所定の環境に置いた状態で、製造者が安全性や味・風味等の全ての品質が維持されると保証する期限を示す日時である。
消費期限
お弁当や洋生菓子など長くは保存がきかない食品に表示してあります。
消費期限と賞味期限の違いを以下に紹介されております。
賞味期限と消費期限のイメージ
消費期限:期限を過ぎたら食べない方がよい期限(安全性の保証期限)
定義:定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い 安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日をいう。
賞味期限:おいしく食べることができる期限(おいしさの保証期限) この期限を過ぎても、すぐ食べられないということではありません。
定義:定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいう。ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする。
期限表示の基本を憶えておけば、迷いません。
賞味期限
表示方法 年月日で表示されています。3ヶ月を超えるものは年月で表示し、
3ヶ月以内 のものは年月日で表示されています。
対象の食品 劣化の速い食品(おおよそ5日以内に悪くなるもの)。弁当、惣菜類、調理パン、生めん 等 劣化が比較的遅い食品。スナック菓子、レトルト食品、カップめん、缶詰、ジュース、牛乳、バター、酒 等
開封後は?
開封する前の期限を表しており、一度開封したら期限にかかわらず早めに食べましょう。
かつて、日本の加工食品は、食品衛生法やJAS法で、すべての食品に対し食品の包装年月日を製造年月日として表示することが義務付けられていたが、長期間保存できる食品については省略可能であった。ただし、賞味期限については、農林水産省所管のJAS法により、一部の食品に記載が義務付けられていたほか、法規制ではないものの、製造業者による製造後○日という表示がなされていた。また牛乳の殺菌後、無菌で充填し、長期間常温(室温)保存可能なロングライフ牛乳(いわゆるLL牛乳)などができた際、厚生省所管の食品衛生法の乳等省令において、品質保持期限表示を乳業メーカーに義務付けられていた。
しかしながら、製造日表示には以下のような点から消費者側からの反対も示されていた。
本来いつを製造年月日にすべきか、不明確である食品(納豆・キムチ・ヨーグルト・熟成そうめんなど)の存在
発酵食品の場合は、容器への充填から店頭に並べられている間でも発酵が進むため、製品によっては充填日・食べ頃・発酵が進み過ぎて味が損なわれる頃合など、幾つもの日付が商品につけられていた。特に納豆の場合は、ちょうど店頭で納豆菌が煮豆を納豆に変える頃合になるよう、輸送時間から逆算して出荷していた。
食のグローバリゼーション(国際的な食品流通)の進展に伴い、賞味期限の記載が一般的な諸外国から、「製造年月日の表示は、自由貿易への障害である」との外圧があったこと
外圧への反発意識があった一方、食品添加物を使っているために鮮度保持が容易で賞味期限が長く設定し易い商品と、そのような食品添加物を含まないために賞味期限が短く設定されている商品の区別がつけがたいという意識もあった。
特に牛乳メーカーなど製造メーカー側の深夜操業の存在
デイゼロ(DAY0、D-0)問題と呼ばれる。日付が変わった午前0時に生産ラインを動かして、当日製造出荷した食品のみを消費者が購入できるよう、スーパーなど販売店が強く要望した。製造メーカーに従事する従業員への負担が大きい。
このような問題に対応する形で、1995年(平成7年)に賞味期限の表示に移行された。
表示場所の外国との比較
賞味期限の表示場所の外国との比較
色々な商品の賞味期限の表示
ポテトチップの場合
ポテトチップ
店頭で小分け販売する表示例
ハーブティーの裏ラベル
デルモンテトマトケチャップの場合
賞味期限と消費期限それぞれの持つ意味とその違い、酒類にも表示されるものと必要がないものがあるなど、様々なことを、改めて勉強いたしました。
これから物を買う場合に、これを参考にしていきたいと思います。