チョコレートの賞味期限。その傾向と対策、お教えしちゃいます

普通私たちが「チョコレート」と聞いて思い浮かべるような商品ですと、賞味期限までの期間はそれほど短くありません。

まず、製菓用チョコレートの賞味期限ですが、これは1年～2年くらいのものが多いようです。

板チョコやタブレット型のチョコレートは、乳製品が使用されていたり・果物が入っていたりしない場合、賞味期限の余裕は、大体240日～360日くらいあります。

ミルクチョコレートやホワイトチョコレートなど、乳製品が使用されているチョコレートは賞味期限がやや短くなりますので、少し注意してください。
レーズンなどが入っている場合も、そうでないものと比べて賞味期限は短めになります。

とはいえ、賞味期限を多少過ぎてしまっても、保存状態が悪くなければ、すぐ食べられなくはなりません。

上記のように賞味期限には「若干の余裕を持って設定してある」ことを、メーカーさんが断言してくれてますので、もし、少し賞味期限の過ぎたチョコレートを冷蔵庫やストックケースの奥で発見したとしても、とりあえずあんまり慌てなくて大丈夫そうですね。

実は、保存食用として、賞味期限がナント3年！あるという、ロングライフ・チョコレートも販売されているんです。

山で遭難した時、チョコレートを食べて救助を待っていて助かった、という話も聞きます。
ですから、こうした賞味期限の長いものを家に常備しておけば、いざ災害という時などに安心かもしれません。

高級なブランドや洋菓子のお店で作られている、いわゆる生チョコレートなど。
このような商品は、「生」と銘打っているだけに、やはりほとんどが要冷蔵です。

日持ちせず、賞味期限も冷蔵で1～2週間のものが多いですから、できるだけすぐに食べ切ってしまいましょう。

友チョコなど手作りチョコを頂いた時にも、賞味期限には十分注意して、早めに美味しくお召し上がりください。

万が一の場合に、賞味期限が友情にひびいてしまっては大変ですから！（笑）

こうした、個人やお店の手作りになるチョコレートの賞味期限は、材料により、含まれている水分の量にもより、また作り方によっても異なる大変デリケートなものです。

ですので、購入したり頂いた場合は、その点を良く確かめることが重要になります。

さて、たとえ賞味期限の前でも、食品なので当たり前ですが、保存状態によってはチョコレートの品質が落ちてしまうことがあります。

チョコレートの大敵は、高温・多湿・そして、光と言われています。

よく、板チョコが箱の中で更に銀紙で包まれて売られているのも、光で変質するのを防ぐためなんですね。

また、「適温」で保存するのがとても大事。溶けるのが心配だからとにかく冷蔵庫に入れちゃう、というのも時には考えもののよう。あまり温度が低いと、食べる時の口どけに影響するそうです。

冷蔵庫に保管したチョコレートを食べる場合は、出してすぐ口には入れず、少し時間を置くのも美味しく食べるコツだとか。

ところで、チョコレートの表面に白いものが浮いてしまったのを見た経験、ありませんか？

この現象、”ブルーム現象”と呼ばれています。

チョコレートの原料であるココアバターの脂肪が分離してしまうとできるのが、ファット・ブルーム。
作った時のテンパリングが不完全だったり、高温で放置しておくとなりやすいです。

チョコレートの中で水分と脂肪分と砂糖が分離してしまうとできるのが、シュガー・ブルーム。
これは、チョコレートを冷やし過ぎてしまった時に発生します。

こうした”ブルーム”ができてしまったチョコレートは、残念ながら、賞味期限内であっても格段に味と香りが落ちてしまいます。
（食べられなくはなりません）

だから、チョコレートは温度管理が重要なんですね。

さて。ここからは、賞味期限が切れてしまったり、ブルームが浮いて、そのまま食べるのは多分イマイチ・・・、というチョコレートの活用方法を、色々ご紹介していきます！

ホームベーカリーを使い、機械の力を借りてチョコレートを生地に混ぜ込むやり方。
これなら、技入らずで美味しいチョコレートのお菓子ができますね。
一緒にコーヒーを使ったレシピなので、賞味期限が過ぎてチョコの香りが落ちている時も、上手にカバーできちゃいます。

こちらもチョコレートの扱いに関しては、技入らず！板チョコをそのまま割り入れて作ります。
別途、生地にココアが入っていますので、こちらも賞味期限が切れたチョコの風味を、ちゃんとカバーするレシピですよ。

全部おうちにあるようなお手軽材料で作れる、こんなレシピもありますよ♪
これは食パンの賞味期限対策にもなりそうですね！

お菓子として食べるには風味がどうしても気になる、という場合には、煮込み料理の隠し味に使ってしまう！という選択もアリです。

こんなオシャレな一品。バレンタインのとっておきディナーとして作ってもきっと素敵です。

こんなに斬新（？）で、誰でもすぐ出来ちゃうナイス・アイディアもあります。
レトルト・カレーに入れちゃうというザ・裏技。簡単でしかも食べ物を無駄にしません。

チョコレートと賞味期限のお話、いかがでしたか？
もし、皆さんがチョコレートと美味しくお付き合いするお手伝いができたなら、私にとっても幸いです。
美味しいチョコレートを、いつでも美味しく食べることが出来ますように！