沖縄県民の愛するチューリップのポーク。みなさんご存知ですか？

沖縄で”ポーク”と呼ばれている食べ物は、豚肉の事ではなく、チューリップの花がトレードマークのチューリップ社から発売されている「ポークランチョンミート」の事なんです。
それを、沖縄では多くの人が”ポーク”と呼んで親しんでいます。
沖縄県外では、”スパム”と呼ぶ事が多いと思いますが、この”スパム”は実はホーメル社から発売されているランチョンミートの商標登録なんですよ。

沖縄料理や沖縄県民の食卓には欠かすことのできない、沖縄県民のソウルフードともなっているチューリップのスパム。
沖縄の家にない家はないほどで、スーパーなどに行くとずらっとチューリップのポークが並べられています。
沖縄では、ＳＰＡＭよりもチューリップのポークの方が人気なんですよ。

価格も、沖縄価格。
東京などでは高いな・・・と感じる事が多いと思いますが、沖縄では半額程で購入できます。

チューリップのポークを買ったことがある人はご存知かと思いますが、チューリップのポークは開け方がちょと難しいんです。

よく見るスパムの缶は、このようなフックがついてると思いますが・・・

チューリップのポークの缶の底には、こんなものがついています。

チューリップのポークを開けるのに必須な、秘密の鍵。
どうやって使うのでしょうか？

まずは、ポキっと鍵を根元から起こして取ります。
そしたら、横に缶をひっかけるところが出ているので、鍵の穴にそこを通して・・・

缶の周りを、クルクルっと一周します。

そうすると、缶の底が外れるので逆さまにして中身を出すだけ。
ここを失敗すると二度と開かないなんてことも・・・？
チューリップのポークを買った際には、要注意です。

スパムを使った沖縄料理と言えば、ゴーヤチャンプルーが思い浮かぶと思いますが、沖縄のご飯屋さんなどに行くと、ポークという名前でチューリップのポークを使った料理がたくさんあります。
ポークと言っても出てくるのは、豚肉じゃないですよ～！！

沖縄のコンビニおにぎりの定番と言えば、ポークおむすび。
そう！スパムむすびを、沖縄ではポークおむすびと呼んでいて、コンビニでも買えるんです。

流行りのおにぎらず。
沖縄のポークおむすびは、ずっとおにぎらずスタイルです。
もちろん使っているのは、チューリップのポーク。

沖縄では、ポークたまごと言われる料理があります。
チューリップのポークを使ったポークたまご。
驚くほどシンプルな料理なんです。

玉子焼きと焼いただけのチューリップのスパムを一緒に盛り付けただけです。
ポークたまごと言う名の通りに、シンプルイズベストな料理。
ですが、立派な沖縄料理です。

沖縄の定食やさんに行くと、ポークたまご定食なんてメニューも。
やはり、焼いたチューリップのポークとたまご焼きがあ一緒に盛ってあるだけ。
みなさん定食屋さんでこんな料理が出てきても、驚かないでくださいね。

沖縄そばと言うと、三枚肉やソーキが乗っているものを多くイメージすると思いますが、チューリップのポークが乗っている沖縄そばもあるんですよ。
ポークそばやたまごも乗ったポークたまごそばなんて名前でメニューに上がっています。

沖縄の定食屋さんには、みそしる(定食)と言うメニューがあって、具だくさんのお味噌汁がメインで出てきます。
そんな、具だくさんのお味噌汁にはチューリップのポークが入ってることが多いです。
チューリップのポークとお味噌汁の組み合わせ。
気になる方はご家庭でも試してみて下さい。

沖縄県民の愛する、チューリップのポークの紹介をしましたが、いかがでしたか？
初めて聞いた人も、ずっと不思議に思っていた人も、すっきりしてくれたかな？と思います。
チューリップのポーク＝スパム、と言うことが分かれば、あなたも沖縄通！
是非、沖縄に行った時は、スパムじゃなくポークって言ってみて下さいね。