ビールの賞味期限、気をつけてる?ビールは鮮度が重要なのです。
ビールの賞味期限、皆さんは気をつけてますか?一般家庭では缶ビール・瓶ビール等をケース買いすることも多いですし、贈答品でまとまった数を頂くこともありますよね。そんなふうに家にストックしてあるビール。気づいたら賞味期限が過ぎていた、なんてこと、ありませんか?
市販の缶ビールや瓶ビールには賞味期限の表示があります☆
賞味期限=Best-before
日本で売られている缶ビール・瓶ビール。これらには、業界の規約によって、賞味期限が表示されるように取り決められているんです。
(表示する根拠=ビールの表示に関する公正競争規約(昭和54年12月ビール酒造組合)第3条による。)
そこで、「じゃあ賞味期限ってどういうものなの?」ということなんですが、それは農林水産省のホームページに次のような説明があります☆
【ハム・ソーセージやスナック菓子、缶詰など冷蔵や常温で保存がきく食品に表示してあります。
開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、おいしく食べられる期限を示しています。賞味期限内においしく食べましょう。ただし、賞味期限を過ぎても食べられなくなるとは限りません。】
(出典:農林水産省ホームページより)
つまり、ビールは飲み物なので、「未開封の状態で、適切な方法で保存していたら美味しく飲める」期間が=賞味期限まで、ということになります。
ちなみに、表示する場所も決まっていて、以下のようになっています。
賞味期限または品質保持期限
次の方式により表示してあります。
イ. びん詰めビールにあっては、その使用するラベルの外縁に年・月を記載し、
該当個所を切り欠く方式、またはラベルに印字する方式によって表示してあります。
ロ. 缶詰めその他のビールにあっては、缶体等に年・月を表示してあります。
(出典:ビール酒造組合のホームページより)
ビールの賞味期限ってどのくらいなの?
ちなみに、じゃあ「ビールの賞味期限はいつ位まで?」なのか、っていうことなんですが、これは、各メーカーさんのサイトを見ると缶ビール・瓶ビールともに、一般的には大体、製造から9ヵ月位までになっているようです。
ただ、地ビールなどで製造法がちょっと普通と違っている場合などは、作られてから賞味期限までもう少し短めの製品もあるかもしれません。
これは買ったとき・またはもらった時に一度、賞味期限がいつ頃になるのかを確かめておいた方がよさそうですね。
缶や瓶に詰められた後に、ビールはどう変化するのかというと
さて。ビールには、賞味期限がある。
ということは、時間が経てばだんだん美味しくなくなってくる、ということになりますよね?!
そこで、缶や瓶で売られているビールの、気になる時間による変化について調べてみたところ、結果は大体次のような感じとなりました。
●香味が変化していく
●酸化していく(上記の”香味の変化”の原因)
●炭酸が抜けていく
●雑味が増す
時間が経つとビールの味が落ちてしまうという宿命は避けられない模様・・・
うーん。皆さん、上の結果をご覧になってどう感じられましたか?
香りが変化して、酸味と雑味が増して、炭酸が抜けたビールって・・・。
これはちょっとどうも、あんまり美味しくなさそうですよね。
製造元も推奨、やっぱり、”賞味期限前に飲む”のが一番★
いろんなビールメーカーさんのサイトを見ていると、「ビールは新鮮なほど美味しい!」ので、賞味期限切れかどうかという問題よりもまず、「賞味期限にかかわらずお早めにお飲み下さい」という記述が目立ちました。
ということは、やっぱり、一般的には極力、賞味期限より前に飲みきってしまう方が賢明だ、ということになります。
でも、賞味期限を過ぎたらただちに飲めなくなる・・という訳ではない
ただし、缶・瓶ビールは、賞味期限が過ぎたらもうただちに「飲めなくなってしまう」飲み物だという訳ではありません。
保存法が適切であれば、賞味期限を少し過ぎていても、あまり変化を感じない場合もないこともないのです。
それに、美味しいか美味しくないか、という判断基準って、実は個人差も大きいのではないでしょうか。
賞味期限が切れていても、容器を開けて、自己判断で飲んでみて、飲めると思ったら飲む・・・というのも、個人的には「アリなのかな?」なんて、ちょっと思ったりもします。
ビールはデリケート。
賞味期限そのものより、賞味期限にいたるまでの保存方法が適切かどうかの方が、ビールの質を長持ちさせることに影響するかもしれません。
缶や瓶を揺すらない、強い振動を与えないことがとても大事★
保存時に気をつけるべきことでまず大事なのが、ビールをなるべく揺すらず振動を与えないことです。
炭酸飲料なので、開けたときに泡が立ちすぎたり、早く気が抜けてしまいます。
ビールに直射日光は大敵
ビールは直射日光が大嫌い!!
直射日光にさらされると、味が変わったり、においがついてしまって台無しになるので、必ず日の当たらない場所で保管しましょう。
日が当たらず風通しが良い場所に、他のものと離して保管するのが理想です。
特ににおいの強いものや、缶・瓶を腐食させたり破裂させたりする危険のあるものからは、遠ざけて保管しましょう。
ビールの保存温度は高すぎず低すぎず、変化しないのが理想
ビールが高温を嫌うのは皆さんももちろん、想像がつくと思いますが、保存時にあんまり温度を下げてしまうのもまだ駄目なんです。
3℃以下の低温に長時間置いておくと濁ったりすることがあるので、特に冬場の保存には気をつけましょう。
保存の温度は高すぎず低すぎずで、あまり温度変化のないようにするのがポイントになります。
肉料理に使ったり天ぷらのころもに
賞味期限が過ぎちゃったビールの活用法として、人気があるのがこちら。
お肉を焼く前に漬け込んだり、お肉をビールで煮込むといった、肉料理に使う方法です。
ここに例として出したレシピ以外にも色々なレシピがありますので、気に入ったレシピを探してみて下さいね★
(ビールを使ったレシピの例) 豚肩ロースのビール煮
材料 (4人分)
豚肉 800g (肩ロース肉)
ニンジン 1/2本
タマネギ 1個(250g)
セロリ 1/4本
ビール 2本(660ml)
水 200㏄
白ワインビネガー 25cc
三温糖 25g
塩 適量
コショウ 適量
サラダ油 適量
付け合わせ野菜 適量
肉料理だけではなく、天ぷらのころもを溶くのに使うというのも良いみたいです♪
ころもがサクサクになるそうですよ!
(ビールを使ったレシピの例) ★衣カリカリ♪舞茸の天ぷら★
(材料) 3人分
舞茸 4パック
小麦粉 目分量
ビール 1缶
塩 適量
オリーブオイル 目分量
ぬか床に混ぜる
ビールには良質のタンパク質が含まれているため、ぬか床に混ぜ込むと美味しくなるんだそう♪
おうちでぬか漬けを作る方は、是非お試し下さい。
(ビールを使ったぬか床の作り方の例) ぬか漬け(^皿^)ぬか床
材料
ぬか 2袋
鷹の爪 2ケ
にんにく 2ケ
ビール 1缶 350㏄
水 300㏄
塩 野菜を漬ける時に振ります
キャベツ 半分
林檎皮、身 4分の1
■ 他野菜の皮や大根葉など
昆布 漬け物用 多め適量
植木の肥料にする
賞味期限切れのビールは、植物の肥料としても使えます。
虫などがよってくることのないよう、土を少し掘って流し入れ、上から乾燥した土をかぶせてしまうのがポイントです。
掃除に使う
掃除中の匂いがあまり気にならない場合は、拭き掃除にも使えます。
ビールの中に含まれるアルコールやビタミンEが、油汚れを分解してくれるんだそう。
ちなみに匂いはそのうち蒸発して消えます。
室内ではエアコンの効いた環境にいることが多い現代。
今やビールは一年中飲める飲み物なので「どうしよう、賞味期限が切れてる!」なんてことも少ないかな?とは思うのですが、頂き物が重なってしまったり、冷蔵庫の隅で忘れられていたり、ということもたまにはあるかもしれませんね。
そんな時は是非、ここに書いた活用法をお試し下さい!捨てるなんてもったいないですよ~。