かわいくて優れものぞろい。人気の高い日本製ホーロー鍋をご紹介

日本製ホーロー鍋は色やデザインが豊富で、昭和のころから日本の台所で愛されてきた調理器具です。レトロな雰囲気もあり、使いやすい鍋ですが、最近では日本製のホーロー鍋のデザイン性や機能性が高く評価されるようになったこともあり、また日本製ホーロー鍋の人気が高まってきています。

ホーロー鍋は金属の型にガラス素材を焼き付けた鍋です。
ガラス素材は美しくにおい移りもしないために調理器具としては優れていますが、衝撃や急激な温度変化には弱いので炒め物には不向きです。

しかしホーロー鍋の厚みは熱をゆっくりと伝えるため、ことことと弱火での煮ものには適しており、また少量の水で調理することも可能ですので、栄養も逃げにくく、素材のおいしさを封じ込めた料理ができます。

日本製ホーロー鍋の代表格のバーミキュラは、注文をしてから手に入るまでに半年以上かかる、愛知ドビー社の日本製ホーロー鍋です。
価格も28,000円と決してお安くはないのですが、愛らしい形と機能性の高さでとても人気があります。

カラーはグレーやブラックのほか、パステルカラーが中心でゆったりとしたイメージがキッチンに映えます。
こちらは22cmラウンド型で、4人家族の肉じゃがやロールキャベツなどの煮物にぴったりの大きさです。

≪材料≫
ムール貝、エビ、イカなど
玉ねぎ　1個（薄切り）
にんにく　１片（みじん切り）
パプリカ　1個（乱切り）
いんげん　5本（1/2長さ）
黒オリーブ
パセリ
レモン
米　３合
オリーブオイル　大さじ２
サフラン　ひとつまみ（白ワインに浸けておく）
白ワイン　250㏄
水　300㏄
塩　小さじ１
こしょう

≪作り方≫
１．鍋を中火で予熱し、オリーブオイルとにんにくを入れて加熱する。
２．にんにくの香りがたったら玉ねぎ、パプリカ、魚介類を入れてざっと炒め、ふたをして15分加熱する。
３．鍋の具材をいったん取り出し、鍋に米を入れて炒める。
４．鍋の水分がなくなったらサフランごと白ワインと水を入れて取り出した具を戻し、黒オリーブも加えてふたをして中火で加熱。沸騰したら弱火にして12分加熱したあと火を止めて蒸らし10分。パセリのみじん切りとレモンを飾る。

☆POINT☆
温度を上げるとき以外の加熱はすべて弱火で。
米は洗わずに入れてください。
白ワインの香りのきいたパエリアです。

伝統の南部鉄器に内側ホーロー仕上げをした使いやすい日本製ホーロー鍋です。
900年の歴史を持つ南部鉄器の技術と、最先端の技術を使った錆に強い鍋にホーローの持つ扱いやすさで人気のある日本製ホーロー鍋です。

≪材料≫
砂肝　半分に切って厚い皮ははずしておく
ウズラの卵　ゆでて殻をむいておく
こんにゃく、にんじんなどの野菜　砂肝と大きさを揃えて乱切り
きぬさや
しょうが　皮付きのまま薄切り

しょうゆ　1/4カップ
みりん　1/4カップ
酒　1/4カップ

≪作り方≫
１．鍋を中火で予熱。温まったら油を入れてきぬさやと卵以外の具材を入れてさっと炒める。
２．調味料を全部入れて、卵を入れたらふたをして中火→1分したら弱火で20分。
３．火を止める直前にきぬさやを入れる。

☆POINT☆
しょうゆの色が濃いときは薄口しょうゆ、または白しょうゆを使います。
具材から出る水分と調味料の水分だけで調理ができます。

創業80年の野田琺瑯のキャセロールは、手ごろな値段と、ホーロー鍋を作り続けてきたメーカーによる使いやすさで評価されている日本製ホーロー鍋です。

≪材料≫
牛かたまり肉　400g（適当な大きさに切る）
にんにく　粗みじん切り
小麦粉　1.2カップ
玉ねぎ、にんじん（乱切り）
トマト　6個（乱切り）
セロリ　1本（粗みじん）
サラダ油　大２
ローリエ
塩コショウ

≪作り方≫
１．鍋を予熱して、にんにくとサラダ油を入れて香りを出す。
２．肉に塩こしょうをして小麦粉をまぶしたら、鍋に入れて中火のまま焼き付ける。
３．肉に焦げ目がついたらいったん取り出しておき、玉ねぎを入れて透き通るまで炒める。
４．肉を鍋に戻し、トマト、にんじん、ローリエ、水2カップを入れてふたをして中火で加熱。
５．煮立ったら弱火にして約一時間、肉がやわらかくなったらできあがり。

☆POINT☆
ホーロー鍋はいったん沸騰して蒸気が鍋の中にたまると、重いふたのために圧力がかかり、少しの水分で短時間に調理ができます。
かたまり肉のシチューでもやわらかく煮ることが出来ます。

ひとつずつ手作りされる月兎（げっと）印のホーロー鍋シリーズは、白赤茶色のキュートなカラー展開で、キッチンのアクセントになる日本製ホーロー鍋です。
直径21cmのキャセロールは深さもあり、カレーやシチューなどの煮込み料理がたっぷりと作れるサイズです。

≪材料≫
鶏手羽　
キャベツ、玉ねぎ　ざく切り
じゃがいも、にんじん　乱切り
塩コショウ
ローリエ

≪作り方≫
１．鍋に鶏手羽と水、ローリエ、こしょうを入れてふたをして中火で煮る。
２．沸騰したら野菜と塩を入れて、再度沸騰したら弱火にして30分煮る。

☆POINT☆
素材の味を生かすことのできるホーロー鍋は、塩だけの味付けでも肉や野菜のおいしさがぎゅっと詰まったスープに仕上がります。

デザイナーの小泉誠氏による日本製ホーロー鍋で、白いホーローと白木の組み合わせがやさしい印象のある鍋です。
Kaicoの日本製ホーロー鍋は、インターネットでの販売のほか、東京都国立市にあるこいずみ道具店で購入できます。

≪材料≫
豚バラ肉　かたまりで400g
玉ねぎ、にんじん、りんご、セロリ　薄切り
トマト　2個乱切り
カレールー　
ガラムマサラ　大１
塩こしょう

≪作り方≫
１．鍋を中火で熱して切り分けた豚バラ肉を入れてふたをしてしばらくおく。
２．肉に焦げ目がついたら取り出しておく。
３．玉ねぎ、にんじん、セロリ、りんごを入れてトマトを入れ、肉を鍋に戻してふたをして塩こしょうし、中火で加熱。1分したら弱火にして30分煮る。
４．ふたを開けて全体を混ぜたらカレールーとガラムマサラを入れてルーが解けたら出来上がり。

☆POINT☆
水を使わないカレーです。
日本製ホーロー鍋なら、肉と野菜の具材から出た水分だけでカレーができます。

ホーロー鍋というと、このような鮮やかなデザインの鍋をイメージされる方も多いのではないでしょうか。ガラス素材の焼き付けによる仕上げのホーロー鍋ならではのデザイン性の高さは、キッチンを華やかにしてくれますね。

≪材料≫
鶏もも肉
トマト　3つ
玉ねぎ　ざく切り
塩コショウ
ローリエ

≪作り方≫
１．鍋を中火で熱し、鶏もも肉を皮目を下にして入れる。
２．鶏もも肉の上にざく切りの玉ねぎ、トマトを重ねてローリエを入れてふたをする。
３．沸騰したら弱火にして15分煮る。塩こしょうで味を調える。
４．キッチンばさみを鍋に入れて、鍋の中で鶏もも肉を切る。

☆POINT☆
材料も手順も、とてもシンプルなレシピです。
日本製ホーロー鍋の良さを生かしたレシピで、栄養面からもすぐれた調理器具だと言えます。

日本製ホーロー鍋はデザインの良さや機能性の高さから、生産が追い付かないメーカーが多く、注文をしてから数か月待ちで手に入れる商品もあるほど人気が高まっています。
鍋素材の厚みや重み、形状だけでなく、値段も数千円のものから２、3万円くらいのものまでさまざまですが、家族構成や作る料理の種類や鍋の数など、それぞれの家庭に応じたホーロー鍋をお使いになってみてください。