2016/05/19
Suuchi_07
別府や湯布院といった温泉街としても知られている大分。郷土料理では、関アジや関サバなどの魚介類が新鮮で美味しいと有名です。中でも大分の鶏肉の消費量は全国1位!その鶏を使った郷土料理や、椎茸、かぼす、ねぎ等の大分特産品を使った郷土料理は全国的に人気が有ります。
麦を原料とする焼酎や味噌、醤油の製造にも力を入れている大分県。そして、ご存じの方も多いと思いますが、なんといっても「からあげ」発祥の地でもあります。大分県中津市は市内に60店以上の唐揚げ専門店が並び、鶏の唐揚げの「聖地」として全国の唐揚げファンから支持されています。そんな大分県の郷土料理についていつくか紹介させていただきますね♪
大分の代表的な郷土料理。鶏肉の胸肉、モモ肉などに衣をからめてふわっと揚げた「とり天」!揚げたて熱々に酢醤油と練りからしをつけて食べるのが基本です。昭和37年に、市内のある食堂から誕生し、今では大分の定番メニュー。発祥は日本有数の温泉のまち別府で、元々は台湾系の中華料理として生まれたといわれています。中華風、和風、洋食系、にんにく系など、各店舗によって様々な味が楽しめる人気の郷土料理です。
太めの平麺状に手延べした小麦粉団子をゆでて、きな粉と砂糖または黒砂糖をまぶしたもの。由来は平安時代、乳母の八瀬が幼君に出したおやつを気に入られ「八瀬、甘甘(やせ、うまうま)」と幼君におねだりされたことからという説と、もうひとつは、米粉で馬の形のおやつが作られていたものが小麦粉になり、平麺状に細長くなったため「やせうま」とされた2説があります。夏場は冷やして食べるとさらに美味しい郷土料理です。
サバやアジなど近海で取れる旬の魚におからをまぶした郷土料理。「きらす」は”おから”、「まめし」は”まぶす”という意味で、「きらすまめし」は”おからをまぶした料理”、ということになります。おからや魚の切れ端は使わずにに捨ててしまうこともありますが、それらに臼杵特産のしょうゆやかぼすを加えるだけで、見た目も香りも良い立派な大分の郷土料理に変身します。「質素倹約」を旨とする臼杵人の気質からうまれた郷土料理といえそうです。
昔、杵築では鯛のしばり漁が盛んで、鯛がよく手に入ったといわれています。鯛のしばり漁とは、網にかかった鯛郡を巻き込み、次第に絡めていく漁獲法のことです。そんな時に作られた大分の郷土料理「うれしの」。熱いお茶をかけていただきます。(そのまま食べてもとてもおいしい。)杵築藩の殿様の大好物だったとも言われている「うれしの」。この料理が出されるたびに殿様が「嬉しいのう」と言ったことからこの名前がついたといわれています。
沖縄の俗称を持ちながら、大分の郷土料理である「りゅうきゅう」。大分でとれるブリやさば、あじといった鮮魚を、醤油や生姜などの入った漬けに浸します。(それらをしそや白ごまなどと一緒にご飯にのせたものが「りゅうきゅう丼」)茶湯をかけてお茶漬けにする食べ方もあるそうです。名前の由来は諸説ありますが、大分の漁師が沖縄の漁師に作り方を聞いて持ち帰ったことからその名がつけられたとも言われています。今ではすっかり大分の郷土料理として定着し、地元の海の幸を味わえると親しまれています。
江戸時代の末期の頃、吉野地区の漁師がキジや鳩の肉で作ったのが始まりだと言われている「鶏めし」。江戸時代から伝わるシンプルで旨いこの地方ならではの郷土料理です。もともと農家や漁師の家の家庭料理とされ、地域により味付けや材料が違います。一般的には鶏肉とごぼうだけを細かく切って、甘辛く煮付けて米と合わせます。昔はハレの日や、さなぶり、来客があった時などに作られていました。
大分の「だんご汁」は麺状に細く手延べしただんごに里芋、椎茸、ゴボウなどの山の幸を加え、味噌、またはしょうゆ仕立てにしたものです。シンプルだけど栄養満点!大分では、うどん専用の小麦粉が栽培されており、その小麦粉を使っただんごを手軽に食べる郷土料理として、昔から食べられています。地域によっては「だご汁」や、「ほうちょう」とも呼ばれています。農林水産省選定の郷土料理百選にも選ばれている「だんご汁」。由来には諸説ありますが、時の大名、大友宗麟が好物の「アワビの腸(鮑腸)」に似せて作らせたといわれています。
「こねり」は、国東地方で古くから地域の人に愛されてきた郷土料理で、ナスとニガウリのみそ煮のことを言います。ナスとニガウリは昔から、国東地方のどの家庭でも栽培されていました。8月に入ると収穫が始まりますが、次々と実がなるために処分に困ることもありました。そこで、大量にできたナスとニガウリを効率よく処理するために考案されたのが、大分の郷土料理「こねり」。国東地方では、別名「オランダ」とも言われています。
いかがでしたか?大分の郷土料理をいくつか紹介してきました。個人的に、大分の郷土料理の中で「とり天」と「うれしの」は大好物です♪特に「とり天は」市内のあちこちにとり天屋がありますが、お店によって味付けが違うので、食べ比べてみるのも楽しいと思います。もちろん、大分の郷土料理は他にもまだまだ沢山あります。どじょう料理やふぐ料理も人気がありますね。ふぐといえば、山口・下関が浮かびますが、実は隠れたもう一つのふぐの名産地である大分では、ピチピチ新鮮な絶品ふぐを比較的リーズナブルに楽しむことができます!
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