2016/05/13
たっちょん
赤牛は熊本系と、高知系に分かれますが、熊本の赤牛は阿蘇の広大な大地により育まれてきました。肉質は赤身が多いですが、適度な脂肪もあり旨味と柔らかさにヘルシーさまで兼ね備えています。そんな阿蘇の赤牛の魅力について紹介していきます!
赤牛は正式には褐毛和種といい、熊本の阿蘇地方や高知を主産地としていますが、いずれも起源は朝鮮系の牛と言われています。 現在熊本で飼育されている【くまもとあかうし】は、阿蘇、矢部などで飼われていた在来種とシンメンタール種との交配により改良された赤牛です。 また、それらは阿蘇だけではなく長崎や北海道でも飼育されているようです。
現在日本で最も飼育数の多い黒毛和種にくらべ、阿蘇の赤牛は脂が少ないですが最近のヘルシー志向や、後述しますが熟成させたドライエイジングビーフの人気により、その価値は見直されてきていています。
阿蘇の赤牛は子育て上手です。 毎日阿蘇の広大な土地で豊富な草を食べその量は一日40㎏超で、3~6㎞もの距離を歩きますが、費用対効果で見ると黒牛より出荷までに1トンもの飼料の差が出るそうです。 その後穀物飼育でタップリ栄養をつけ阿蘇の赤牛として出荷されます。
日本に登録されている和牛は4種で
・褐毛和種(赤牛)
・黒毛和種(黒牛)
・日本短角種
・無角和種
の4種です。 飼育数で比べてみると赤牛が23000頭、黒牛が1773000頭で圧倒的に数では負けていますが、その人気は上がりつつあります。 その秘密は何なのでしょう?
近年整備されたシステムのトレーサビリティは、個体識別番号を赤牛一頭ずつに割り振り、安心安全の証拠となるものです。 また一般の方でも個体識別番号から赤牛の情報を得ることができます。
霜降りは日本人しか食べない!そんな時代が終わって今や海外でも和牛や霜降り肉を提供するお店は多いですよね。 そして今では赤牛が熱い存在となってきています。 人気の理由は赤身が多いのでよく噛むことで味を深く感じやすいことがまず一つで、更によく噛むと食欲もでて普段より多く食べちゃうなんて人もいるくらいです♪
そもそも同じ値段ならまず黒牛がいい!というような一種の信仰のようなものがあったのは確かですし、あえて赤牛を選ぶ人がいなかったということでもありますが、各生産者の努力や流通の進歩で赤牛がおいしいことを知った人が増えつつあります。
阿蘇の赤牛は、その名のとおり母牛(繁殖牛)を広大な阿蘇の大地で放牧されます。 ストレスなくその地で生まれたからこそおいしくて人気があるのでしょう!
ご存知の方もいるかもしれませんが、赤牛といえばドライエイジングビーフが一番おすすめです。 ドライエイジングとは真空パックのような熟成(ウェットエイジング)ではなく、肉をそのまま特殊な冷蔵庫で長期間熟成させたものです。 脂の多い黒牛でもドライエイジングにはしますが、脂より肉の方がアミノ酸、旨味が多いので赤身が多く脂肪の少ない赤牛は適しているからです。
また、ドライエイジングビーフは時間と労力がかかるうえに、外側の乾燥した部分は捨ててしまうのでコストとがかかりで売値も非常に高価ですが、赤牛の方が全体的に仕入れ値が安いというのも利点となります。
阿蘇の赤牛の炭焼き丼!
炭焼きバル rio 渋谷(東京都渋谷区渋谷2-6-8 ST青山 1F) 03-6805-1148
都内では阿蘇の赤牛は貴重です! 阿蘇の赤牛のメニューが多くリーズナブルで普段使いに〇
又三郎 本店 〒558-0003 大阪市住吉区長居2-13-13 長居パークホテル1F tel 06-6693-8534 ステーキスタンド又三郎
大阪市のドライエイジングビーフの先駆け! お値段は張りますが、お得なランチもあります。 阿蘇の赤牛は毎日提供できない場合もあるので問い合わせてみてください。
熊本県阿蘇市 黒川1230 阿蘇の司ビラパークホテル内
050-5590-4089 (予約専用番号)080-3990-1319 (お問い合わせ専用番号)
地元阿蘇ならこちら!
はじめに2016年の4月14~16日に起こった熊本地震での、亡くなった方のご冥福と被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
被害は阿蘇山のカルデラにまで地割れが起こるほど甚大で、阿蘇の赤牛も多大な被害を受けましたが、私たちに出来る消費も立派な熊本、阿蘇への支援です。 上記の様に阿蘇の赤牛はもともと魅力とおいしさがたっぷりです。皆さんも阿蘇の赤牛の魅力を是非ご堪能ください!
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