2016/06/19
井藤由緒
夏野菜のゴーヤは今やどこでも手に入る野菜。栽培は簡単なのでグリーンカーテンにしている家庭も多いです。体にいいゴーヤは、苦みが強いので苦手な人も多いようですが、ゴーヤ茶はおすすめ。苦いゴーヤもお茶にすると美味しくなるのです。効能も素晴らしいゴーヤ茶を紹介します。
ゴーヤとは沖縄の定番食材「ニガウリ(苦瓜)」のこと。ゴーヤーを丸ごと乾燥させて煎じた作ったのがゴーヤ茶です。苦味を感じない程度に抑え、効果はそのままにした健康茶で、沖縄ではポピュラーなお茶として飲まれています。調理して食べる時ほどは苦味は感じなくなり、香ばしいほうじ茶のような味わい。美容にも健康にもよいと、注目されているお茶です。
ゴーヤ茶は様々な病気の予防にも、ダイエットにも効果があると言われているお茶。ゴーヤ自体は果皮を中心に、ビタミンC、ビタミンB1、B2、葉酸、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維など豊富で、種子には共役リノレン酸を含むことが知られています。胃腸の粘膜を保護したり食欲の増進、疲労回復、がん予防、美肌効果などが期待できる効能。栄養豊富で優秀な食材のゴーヤはお茶に加工しても優秀です。
ゴーヤー茶は沖縄野菜・ニガウリの成分を手軽に、そのまま摂取することができる健康茶として人気です。ゴーヤはビタミンCが豊富でカリウムなどのミネラルもたっぷり。苦味成分のモモルデシンやリノール酸も豊富です。ゴーヤに含まれるビタミンCは加熱してもほとんど壊れないのが特徴。生のゴーヤと比較してゴーヤ茶は、カリウムが約15倍、カルシウムは約18倍、鉄分は約27倍も増えると言われています。ゴーヤ茶の栄養はゴーヤに負けていません。
ゴーヤ茶に期待できる効能はうれしいものばかり。ビタミンで綺麗な肌を作る、 脂肪燃焼効果を上げる、 糖尿病や高血圧を防ぐ、がん予防、 紫外線から肌を守る、 塩分を排出する事が出来る、便秘の解消など豊富。ノンカフェインのゴーヤ茶は誰もが安心して飲める健康茶。効能を期待して家族みんなで飲めるお茶です。また、ゴーヤ茶の効能と効果を生かしてダイエットをする場合は、飲んだ後の30分後から運動すると脂肪を燃焼しやすいのでおすすめです。
ゴーヤ茶は市販のものも手に入りやすいですが、手作りも簡単に楽しめます。ゴーヤは育てるのも簡単。ゴーヤのグリーンカーテンで涼しく過ごし、ゴーヤ茶で夏バテを解消しましょう。
ゴーヤの種は地温が十分に高くなる4月上旬になってからまきましょう。植え付けは栽培適温(25~30度)になって、本葉が3~4枚になるころに。苗を購入して植える方が失敗しないのでおすすめです。生育が早いので、支柱やネットは植えつけ時に用意します。上下左右、ネットをたるませることなく 設置することがポイント。また、適度な摘芯と誘引も重要。定期的に追肥をし、水やりは朝がベストです。真夏は夕方にもたっぷり水をあげましょう。ゴーヤは未成熟の果実を収穫する野菜です。着花してから15~20日ほどの、緑色の果実を収穫しましょう。
香り高いゴーヤ茶の作り方
材料
ゴーヤ 1本
ゴーヤの香りはそのままに、苦味はなくほのかな甘みさえ感じるゴーヤ茶のレシピです。
1・ゴーヤを縦半分に切り、 スプーンで種とワタの部分を取り除きます。
2・ゴーヤを2〜3mmの厚さににスライスします。
3・種だけを丁寧に取り出し、ゴーヤと一緒にお茶にします。
4・スライスしたゴーヤと種を天日に干します。(2日ほど、カラカラに乾燥するまで)
5・フライパンで約10分、茶色く色づくまでじっくりと炒ります。(完成)
密封できる保存容器に入れ、保存します。焦がさず、じっくり炒るのが美味しさのポイントです。
ゴーヤ茶の飲み方は簡単。急須に適量を入れて、熱湯を注ぎ5分程度抽出します。煮出して飲むなら2リットルの水に対して15~25g、5分ほど煮出します。たくさん作って、冷蔵庫で冷やして飲んでも美味しいです。ゴーヤ茶はしっかり抽出してから飲むことがポイントです。
ゴーヤ茶は特に副作用の心配もなく、ノンカフェインなので誰でも安心して飲めるお茶です。ただし、カリウムが豊富なので、腎臓病など、カリウムの摂取量を制限されている方は控えましょう。ダイエット目的で飲む場合は、1日に6~7杯。 健康目的なら5杯くらい。 体調や健康状態によって、飲む量は調節してください。
ゴーヤが苦手な人にもおすすめしたいゴーヤ茶。ゴーヤの苦みが苦手な人でもゴーヤ茶は飲みやすく、ゴーヤの栄養も、効能も手軽に手に入ります。ノンカフェインの健康茶は誰でも安心して飲めるので毎日のお茶をゴーヤ茶に変えて、健康な生活を手に入れましょう。
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