2016/05/09
neko.shinohara
皆さん「ケイジ」って知っていますか?鮭の仲間で名前は聞いたことがある方は多いと思いますが、食べたことがある方はあまりいらっしゃらないと思います。なぜならケイジとは「幻の鮭」と言われるほど貴重な鮭だからです。今回はその「ケイジ」についてまとめてみました。
ケイジとは、10月から11月にかけて世界自然遺産・知床周辺などで漁獲される未成熟のシロザケの中から、魚体や頭の形などを見て選び抜かれた超高級シロザケのことです。未成熟のシロザケのことを言うので漢字では鮭の子という意味で「鮭児」と書きます。めったに獲れることがないので、「幻の鮭」と言われるほど希少価値が高い鮭です。
鮭もケイジも見た目は一緒だけど何が違うの?!ここからは普通の鮭とケイジの違いについてまとめてみました。
ケイジも鮭なのですが、普通の鮭とは違いケイジは卵巣・精巣が未成熟な鮭のことを言います。ケイジは主にロシアのアムール川から来たもので、日本生まれの卵巣・精巣があり産卵のために北海道沿岸に近づいてきた群れに、ロシアのアムール川から来た若い鮭が混じったのがケイジということになります。
ケイジはまだ産卵に必要な卵巣・精巣が未成熟なので、それらの器官を発達させるエネルギーが身体に残っています。だから、普通の鮭より脂がのっています。普通の鮭の脂が2~15%に対し、ケイジは20~30%脂があると言われています。脂の乗りがこんなにも違うなんて驚きですね。
普通の鮭は3kg~4kgのものが多いですが、ケイジは未成熟な鮭なので、2kg台の小型のものが多いと言われています。大きさも小さめかつ個体数も少ないので、ケイジは本当に貴重な魚なんですね。
ケイジと鮭は栄養価においてはあまり変わらないみたいです。ここでは改めて、鮭の栄養素を紹介していきます。
鮭やケイジに含まれるアスタキサンチンは、抗酸化力に優れています。抗酸化とは酸化を防ぐという意味で、私たちの体が酸化(老化)してしまうのを防ぐ効果効能があります。鮭の他にはカニやエビ、いくらにも含まれています。
鮭やケイジに特有の栄養であるDMAEは、筋肉を収縮させる効果があります。つまり、顔のシワなど筋肉のたるみからくる症状を抑制してくれます。ほうれい線やあごの肉のたるみなどにお悩みの方は、積極的にDMAEを摂取することで症状を和らげることが期待できるでしょう。
サラサラな油で有名なDHA・EPAには、認知症の防止、考える力、記憶力アップの効果効能があります。また、動脈硬化の予防や、高血圧の改善などの働きにも効果が期待できます。
鮭やケイジには、健康的な肌や髪を作るためには必要不可欠なたんぱく質が豊富に含まれています。
このほかにも、疲労回復を促すビタミンB群、骨や刃を丈夫にするカルシウムを体に吸収させるのを促すビタミンD、老化防止ビタミンとして有名なビタミンEが含まれています。このように、鮭やケイジには美容や健康に良いとされる栄養が豊富に含まれています。以上の栄養を効率よく摂取するには、焼いたりせずにお刺身としていただくのがいいでしょう。
年間数百匹しか獲れないケイジなので、値段も非常に高く、1尾10万円以上するものもあるみたいです。そんな希少価値の高いケイジはネット通販で購入できるようです。ケイジが買えるウェブサイトを載せておくので、お金に余裕がある方は1尾頼んでみてはいかがでしょうか。
今回ケイジについてまとめてみて、名前を聞いたことぐらいだったんですけど、改めて希少価値が高い物なんだなと思いました。脂ののりが普通の鮭の2倍近く違うので、味わいもまったく違うんでしょうね。でも、栄養価的にみたら普通の鮭と変わらず、アンチエイジングなどの美容効果や認知症予防など女性に限らずたくさんの方にとってありがたい栄養が豊富に含まれているので、皆さんにも積極的に食べていただきたいですね。もしケイジを食べる機会があったら、ぜひ頂いてみたいものですね。
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