2016/06/29
hanjuku_h
アンチョビを買ったつもりがオイルサーディンだった、なんて経験はありませんか?この2つ、いったい何が違うのでしょうか?今回は、アンチョビとオイルサーディンの違いについて詳しくご紹介してきます。美味しいいただき方もご紹介しますよ♪ お見逃しなく!
アンチョビもオイルサーディンも小魚がオイルに浸って瓶詰や缶詰になっていますが、その違いが何か、みなさんはおわかりになりますか?
アンチョビ
オイルサーディン
簡単にいうと、アンチョビは「塩漬け」、オイルサーディンは「オイル漬け」ということになるそうです。どちらも魚の保存食で同じように見えるのですが何が違うのでしょうか。
では、アンチョビとオイルサーディンの違いについてさらに詳しく見ていきましょう。
アンチョビもオイルサーディンも、主な原料は小魚と塩とオイルです。でも、アンチョビとオイルサーディンのでは、原料の小魚の種類が違うようですよ。
カタクチイワシ
一般的に、アンチョビの原料に使われるのはカタクチイワシです(またはカタクチイワシ科の別種の小魚が使われることもあるようです)。
イタリア、スペインやモロッコなどの地中海や大西洋に面した国々で多く生産されています。
カタクチイワシは、日本では煮干しの原料に多く使われている魚です。
一方、オイルサーディンは主にマイワシまたはウルメイワシを原料にしています。カタクチイワシよりも少し大きいですね。
アンチョビの原料はカタクチイワシ、オイルサーディンの原料はマイワシという違いはわかりましたが、他の主な原料は塩とオイルで両方に共通しています。
では、作り方には大きな違いがあるのでしょうか。
アンチョビとオイルサーディンは、原料の魚の種類こそ違いますが、主な原料はイワシと塩とオイルです。でも、作り方はまったく違うんです。
では、それぞれの作り方を見ていきましょう。
アンチョビは、まず頭と内臓を取ったカタクチイワシを三枚におろしてフィレ状にします。
それを20%程度の塩に漬け込んで1か月から半年以上も発酵・熟成 させます。
次に、塩漬けにして発酵・熟成させたカタクチイワシをオイル漬けにします。加熱する工程はありません。
オイルサーディンは、頭と内臓を取ったマイワシを濃い塩水に1時間から数時間浸けておきます。
塩水に浸けておいたマイワシの水気をよく拭いてから、植物油、香辛料と一緒に加熱して油煮にし、そのままオイルに漬け込んでおきます。
アンチョビは非加熱で塩分濃度が高い発酵食、オイルサーディンは塩味をつけてオイルで煮込んだ保存食だということがわかりました。
では、その味の違いはどのようなものなのでしょうか。
アンチョビとオイルサーディンの一番わかりやすい違いは、「そのまま食べられるかどうか」ということではないでしょうか。
アンチョビは、そのままいただくにはちょっと塩辛すぎるようです。どちらかというと味のアクセントや風味のいい調味料として重宝します。
オイルサーディンはそのままでもいただけます。缶を開けて、直接火にかけて温めただけでもとっても美味しいですよ♪
ここでは、アンチョビとオイルサーディンのそれぞれの特徴を生かしたいただき方をご紹介します。
そのままいただくには塩辛いアンチョビは、ソースやトッピングにすると味のアクセントになったり、風味のいい調味料のように使えます。
バーニャカウダ
材料(3~4人分)
じゃがいも 600g
ベーコン 2枚
アンチョビ 2枚
ニンニク 1片
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ1/2
作り方①
じゃがいもは皮をむいて薄い輪切りにします。(水にはさらさないでください!)
ベーコン、アンチョビ、ニンニクは粗みじんに刻んでおきます。
作り方②
フライパンにオリーブオイル、ベーコン、アンチョビ、ニンニクを入れ火にかけます。
弱火でじっくり炒めてください。
炒めた具をいったん取り出します。オイルはフライパンに残しておきます。
作り方③
残ったオイルの上にじゃがいもを並べて敷き詰め、全体に塩をふります。
じゃがいものでんぷんがノリの代わりになってくれるので、多少雑な並べ方でもOK!
蓋をして中火で7~8分、蒸し焼きにします。
作り方④
じゃがいもに火が通ったらフライパンにお皿をのせ、返すようにして盛り付けます。
取り出しておいた②をトッピングしてできあがりです。
そのままいただいても美味しいオイルサーディンは、ひと手間かけると立派なおつまみになります。
ガーリックオイルサーディン
材料(1人分)
オイルサーディン 1缶
ネギ(浅葱などお好みで)たっぷり
醤油 適量
作り方
温めたフライパンにオイルサーディンを油ごとあけ、香ばしく焼きます。
サーディンが焼けたら醤油をじゅっとまわしかけてご飯にのせ、ネギを散らして完成です。
ヨロン丼は、作家の故森瑤子さんの作品の中に登場した料理です。
とっても簡単ですが、ものすごく旨い!です。ぜひお試しあれ!
いかがでしたか?アンチョビとオイルサーディンの違い、おわかりいただけたでしょうか。
どちらにも自然の恵みを長く美味しく保存するための知恵と旨みが詰まっていますね。
今回ご紹介したレシピもぜひ試してみてくださいね♪
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