今が旬!わらびの栄養で貧血予防?女性にうれしい効果もたっぷりです
山菜の美味しい季節になりました。山菜の代表ともいえるわらび。実はわらびにはアンチエイジングや貧血予防に効果のある栄養がたっぷり含まれているんです!今回はそんなわらびの栄養についてご紹介しますよ♪美味しい食べ方もぜひ試してみてくださいね。
わらびは広く温帯の草地に生えるワラビ科のシダ植物で、若芽が食用になります。根茎から採れるデンプンは「わらび粉」として「わらび餅」の材料に利用されます。毒性があるので生のままでは食用にできません。重曹や木灰を入れた熱湯を使ってあく抜きしたり塩漬けにすることで毒を抜きます。古くは万葉集にも登場する伝統的な山菜の一種です。
ワラビはシダ植物
わらびが成長した姿を見たことがありますか?わらびも成長すれば立派なシダになります。
わらびの若芽が食用になります
葉っぱが開く前の若芽を採取していただきます。
わらびは生で食すと危険?
牛や馬などの家畜がわらびを食べると中毒を起こします。
栄養たっぷりのわらびですが、人間もアク抜きをしないでわらびを食べるとわらび中毒を起こします。ただし、アク抜きしたものを副食としていただく分にはなんの問題もありません。安心して自然の恵みをいただきましょう!
わらびの旬は春先から初夏にかけて
わらびは2月頃から出始め、地方にもよりますが6月頃までがシーズンです。わらびの主要な産地である東北地方は今まさに旬の季節を迎えています。この時期にわらびの栄養をしっかりいただきましょう!
新鮮なわらびには産毛が生えている!
新鮮なわらびには細かい産毛状のものが沢山ついています。まずはこの産毛があるものを選びましょう。他には茎が太くて短いこと、茎の色がきれいなもの、葉の部分がまだ開いていないものが柔らかくておいしいわらびです。
山などで収穫するときは、パキッと折れるところから収穫しましょう。そして出ているものをすべて取り切ってしまわず、来年もまた採れるように残しておくのが山菜採りのマナーです。
わらびの保存方法①まずアク抜きを!
生のわらびが手に入ったら新鮮なうちにアク抜きをしましょう。
わらび100gに対して、重曹なら2~3g、わら灰なら10gくらいを振りかけて上から熱湯をたっぷりと注ぎます。浮いてこないようにお皿などで押さえてそのまま一晩おいておきます。あとは水で洗ってできあがりです。
わらびの保存方法②水に浸けて冷蔵庫へ
短期間なら、アク抜きしたわらびを水に浸けたまま冷蔵庫で保存します。毎日水を替えれば3日くらいは日持ちしますが、風味や食感も落ちてくるだけでなく水に溶け出てしまう栄養もあるのでなるべく早く使い切りましょう。
わらびの保存方法③食べよく切って冷凍庫へ
アク抜きしたわらびを用途に合わせて食べよく切ってジッパー付きの保存袋などに入れて冷凍保存します。凍ったままお味噌汁にいれれば簡単にわらびの栄養を摂れますね。上手に冷凍するコツはアク抜きしたわらびの水分をよく切ること。キッチンペーパーなどで水気をとるといいでしょう。
わらびの保存方法④干しわらびにして長期保存
アク抜きしたわらびを天日に干して乾燥させると長期保存がききます。
実はわらびの栄養を効果的にとるには天日に干すのが一番。干すことでカロテンやカリウムなどの栄養成分の含有量が増えるんです。
今が旬のわらび。ではわらびにはどんな栄養があるのでしょうか。わらびの栄養成分と効能についてご紹介していきましょう。
わらび5本(71g)のカロリーと主な栄養成分は?
わらびのカロリーは71g(5本)で15kcalのカロリー。わらびは100g換算で21kcalのカロリーで、80kcalあたりのグラム目安量は380.95g。炭水化物が多く2.84g、たんぱく質が1.7g、脂質が0.07gとなっており、ビタミン・ミネラルではビタミンB2と葉酸の成分が高い。
他にもビタミンE、ビタミンK、ビタミンB2、カリウム、銅などが多く含まれています。
わらびの栄養①ビタミンB2とビタミンEでアンチエイジング!
ビタミンB2は、皮膚や粘膜を健康に保つことを助けてくれます。食べたものを体内でエネルギーにするためにも必要な栄養成分で代謝を支える重要な役割を果たします。水に溶けだす性質があります。
ビタミンEには、抗酸化作用があります。体内が酸性に傾くことを防いで動脈硬化などの生活習慣病や老化による疾患を予防するのに役立ちます。油脂に溶け出す性質があります。
わらびの栄養②ビタミンKで骨粗しょう症予防!
ビタミンKは、出血したときに血を固める作用があります。また、骨の形成に重要な役割があり骨粗しょう症の治療薬にも使われています。動脈の健康にも役立ちます。油脂に溶け出す性質があります。
わらびの栄養③葉酸と銅で貧血知らず!
葉酸は、たんぱく質や細胞の形成に重要な役割があるため、赤血球の形成を助けたり胎児の正常な発育に役立つとても大切な働きをします。水に溶けだす性質があります。
銅は、血液中の赤血球のヘモグロビンを作るために必要な鉄を必要な場所まで運んでくれる栄養成分です。鉄が十分に足りていても銅がなければ赤血球が増えずに貧血になってしまいます。
葉酸も銅も妊婦中は不足しないように摂っておきたい栄養です。わらびなら両方一緒に摂れてうれしいですね。
さまざまな効能のあるわらびの栄養を美味しくいただけるお料理をいくつか紹介しましょう。ビタミン類が水に溶けだしたり油脂に溶けたりする性質を生かして調理すると大事な栄養成分を効率よく吸収できますね。
わらびの栄養をいただこう①わらびと油揚げの煮びたし
わらびの食べ方の定番といえば煮びたしです。油揚げをプラスすれば油脂に溶け出す栄養もしっかり摂ることができます。おつゆごといただくことで水に溶ける栄養もばっちり摂ることができますよ。
わらびの栄養をいただこう!②わらびと筍の炊き込みご飯
筍も今が旬!わらびと筍をふっくら炊き込んでみてはいかがでしょうか。油揚げと人参も入って栄養たっぷり。ホカホカのごはんが食欲をそそります。
わらびの栄養をいただこう③わらびのピクルス
わらびの水煮をピクルスにしてみてはいかがでしょうか?水の入らないピクルス液なら冷蔵庫で日持ちもします。ローリエを入れていつもとは少し違うわらびの食べ方を楽しめます。わらびの栄養に加えてお酢の疲労回復効果があるので、これからの季節にぴったりの一品です。
わらびにはうれしい効能がある栄養がたっぷりと含まれていますね。
毎年楽しみにしている方もなんとなく馴染みのなかった方も、今が旬のわらびを美味しくいただいてきれいに健康になっちゃいましょう!