背脂ラーメンとは何か。ご当地ラーメンから背脂ラーメン代表店まで
2016/06/22
hanjuku_h
家系?二郎系?それってこってりしてるの?何味なの?そんな外食ラーメン初心者のためにラーメン用語をまとめました。気になっているラーメン屋さんが、こってり系かあっさり系か何出汁なのか、まとめを参考に好みに合わせてラーメン屋さんをチョイスしてください☆
まずラーメンを分類するのに外せないのは「だし」です。
主な味の系統では豚・魚介・鶏があり、豚の中でも豚骨のみや頭や足を使ったり、鶏なら鶏ガラであったり丸鶏であったりします。魚介系は煮干しと鰹で大きく分けられ、とくに煮干し系は香りに大きくでるのでわかりやすいでしょう。
豚骨だしはこってりとした旨味が特徴で、白濁するほど味も香りも力強くこってり感も増す傾向にあります。鶏は上品な旨味と味わい、主張しすぎない香りで単独ならばこってり感もなく一番使いやすいだしでもあります。魚介だしはその香りが決め手!煮干しや鰹の香りを生かしたさっぱり系のラーメンや、豚骨と合わせるとこってりした中にもしっかりとした風味がプラスされます。
丼に入っている「タレ」を「だし」で割ってスープができます
一般的には「味」と呼ばれる醤油や味噌味のことをタレと呼びます。豚骨醤油や魚介塩など、だしとタレの組み合わせで味やこってり感がわかるのでぜひお店やメニュー選びの参考にしてください。
スープに浮いているのが背脂
最後に香り高いオリジナルの香味油やこってり感の増す背脂、だしをきかせる鰹粉などが加えられる店もあります。これによって香ばしいネギの香りやこってりとしたコクで味わいの広がりがでます。
調味料は最初から加えられて出てくることも多いですが、卓上の調味料でさらに自分好みに調節するのを推奨する店もあります。とくにつけ麺ではこってりすぎると思ったときに酢でさっぱりさせたり辛みを追加して味を変えられるようになっていることが多いです。
ご当地ラーメンの特徴を知れば、「博多○○ラーメン」「喜多方○○ラーメン」という店名だけでだいたいの傾向がわかるようになります。もちろん本場の味を求めて足を伸ばしても楽しいですね♪
札幌ラーメンは味噌主体
旭川ラーメン:やや細めの縮れ麺。醤油味がメインで豚骨と鯵の煮干などの魚介のこってり系のスープ
札幌ラーメン:豚骨だしメインでラードをたっぷり使った味噌味のこってりスープ。コシのある太い縮れ麺が多い
チャーシューがたくさんのることが多い喜多方ラーメン
喜多方ラーメン:澄んだ醤油味ともちもちした太い平打ち麺が特徴。チャーシュー中心でボリュームが多めの傾向
東京ラーメン:魚介と鶏ガラ・豚骨をバランスよく使った醤油味の澄んだスープに控えめな具。細めの縮れ麺
横浜ラーメン:こってり豚骨醤油に太麺の「家系」と呼ばれる元祖と、澄んだスープに細麺の中華街の流れがある
尾道ラーメンは澄んだスープに背脂ミンチが浮かびます
和歌山ラーメン:豚骨醤油スープ、柔らかめのストレート麺が使われる。かまぼこが入っている
尾道ラーメン:鶏ガラメインのだしの澄んだ醤油スープながら背脂のミンチが浮かび、ややこってり系
極細麺・紅ショウガ・豚骨の博多ラーメン
(博多)長浜ラーメン:豚骨メインのこってり系に醤油味。麺は極細
博多ラーメン:こってりした豚骨のみの白濁したスープと堅さが選べる極細麺。替え玉システムや高菜や紅ショウガのトッピングがある
熊本ラーメン:豚骨と鶏ガラだしでややこってりめが多く固めの麺が入る。にんにく油や揚げたニンニクが乗るのが特徴
麺とスープが別々でてくる「つけ麺」は、最近は多くのラーメン屋でみかけるようになりました。つけ麺はスープとからませるために太麺のことが多く、それに合わせてスープも濃いめのつけ汁として作られるので、その店の代表ラーメンのだしやタレと違うもののこともあります。
太麺にまけない濃厚こってり系のスープが人気ですが、澄んだ醤油ベースの魚介系もあり、夏の暑い時期にさっぱりといただくのもおすすめです。ベースの味ももちろんですが麺とスープの濃度による絡み具合でこってりさが変わります。
関東を中心にコアで絶大な人気を誇る「二郎系ラーメン」。ラーメンは詳しくないけれど名前はきいたことがある人も多いのでは?量が多くてニンニクたっぷりでこってりしてそう…というイメージはあるものの、どういう特徴なのか見てみましょう。
太麺と豚骨醤油に大量の背脂とニンニクが特徴のこってり系スープです。追加で背脂やニンニクを足してさらにこってりさせて食べる人も多くいます。
二郎系というとやはり写真のような大盛りの野菜が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。食券の「大」「小」で麺の量を選べますが、二郎系のお店は「小」でも麺も野菜も2倍近くあります。
また、カウンターで野菜・にんにく・アブラ(背脂)・カラメ(濃いめ)を「少なめ」「増し」で調節することができます。味の分類だけでなく量の多さやそのシステムが「二郎系」というジャンルを作っているんですね.
ざっくりとですがラーメンの用語・カテゴリについて解説してみましたがいかがでしたでしょうか?最近はさらにオリジナリティあふれるラーメンや、こってり系・シンプル系の極みを目指したラーメン屋など分類できないお店もたくさんでています。
たとえば同じ豚骨魚介こってり系でもより自分好みの味を見つけると外食ラーメンがより楽しくなってきます。大まかな用語や分類がわかってきたらぜひいろんなお店にチャレンジしてみてくださいね!
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