ゼリー等に含まれるゼラチンにもアレルギーがあるのをご存じですか?
2016/04/17
mnkhome2015
ぷるるんと揺れるゼリーや、ダイエット中におすすめの寒天ゼリー。どちらも美味しいデザートですが、使われている材料の寒天とゼラチンの違いをご存知ですか?寒天とゼラチンの違いの説明と、それぞれの原材料の違いからくる食感を活かしたデザートもご紹介します。
寒天は天草(テングサ)やオゴノリという紅藻類の海藻から作られていて、なんと80%以上が良質の食物繊維からなっているのです。寒天は約400年の歴史がある伝統食品でもあります。
食物繊維が豊富である寒天は、ダイエットに良く利用されます。
便秘改善が期待できるので、ダイエット目的ではなくても、食べる価値はありますね。
寒天の由来は、実はところてんにあります。
ところてんは古くは平安時代に中国から製法が伝わり食されていたそうですが、そのところてんから寒天が発見されたのは江戸時代初期のことです。
参勤交代途中のお殿様に、宿泊先の主人がところてんを出したそうです。
主人は残ったところてんを外に放置しておいたところ、真冬の寒さでところてんは凍結し、日中自然に解凍されては乾燥し、やがて白い半透明の美しい乾物に変わっていったのです。主人はこれを見つけて、試しに煮てみると、ところてん独特の臭みがない透明のかたまりができました。
このように、寒天はところてんから偶然生み出された産物だったわけですね。
ゼラチンは食品や医薬品にも使われていますが、実は日本画の画材などで接着剤として使用されているニカワも同じ成分でできています。
ゼラチンとニカワの違いは、精製度の違いで、当然食品としてのゼラチンの方が精製度が高いです。
ゼラチンとニカワの成分は同じです。
そもそもニカワは古代エジプト時代に、接着剤としてすでに利用されていました。
ニカワとして日本に伝わったのは推古天皇の時代、やはり中国からでした。
しかし、ニカワがゼラチンになり、食用としての伝来したのはもっと遅く明治時代になってからです。
それでももともと日本には寒天やくず粉などがすでにあったため、なかなか普及しなかったようで、国内で純度の高いゼラチンを製造する技術が確立してようやく普及するようになりました。
固まった寒天の溶けだす温度は85~95度と高めなので、夏の気温でも溶け出す心配がありません。
またしっかとりした歯ごたえのある食感が特徴なので、羊羹や杏仁豆腐などを作る際に使用するのがおすすめです。
ゼラチンは夏場の常温で溶けてしまうため、持ち歩き用のお菓子には向きません。
逆にその溶けやすさが、柔らかくつるんとした食感にもつながっているため、ゼリーやムースなど向きの食材です。
苺の牛乳寒天
【材料】
● 水 150cc
● 寒天パウダー 4g
● 砂糖 80g
● 練乳 50g
● 牛乳 400cc
● 苺 14粒
【作り方】
1) タッパーにヘタを取った苺を並べておく。
2) 水と寒天パウダーを鍋に入れ火にかけ、沸騰したら1分ほど混ぜ、更に砂糖を加える。
3) 火から下ろしたら練乳と牛乳を加えて手早く混ぜ、粗熱をとる。
4) 少しトロリとなるぐらいまで冷まったら、タッパーに静かに注ぎ入れ、冷蔵庫で冷やす。
いちごの甘酸っぱさがアクセントになる牛乳寒天。
室温で固まる寒天を使用することで簡単に作れ、お子様のおやつにもぴったりです。
苺以外のフルーツを使うと、牛乳寒天もバリエーションが広がります。
ただし、寒天は酸味に弱いため、レモン汁などを加えるタイミングには注意が必要です。
寒天を使ったコーヒーゼリー
【材料】
● 水 800cc
● 粉寒天 4g
● インスタントコーヒー 大さじ6
● 砂糖 大さじ4
※お好みで、クリームやアイスなど
【作り方】
1) 材料を全て鍋に入れ、沸騰させないように10分ほど煮る。
2) 器に注ぎ、粗熱を取ってから冷蔵庫へ。
大人向けデザートといえば、コーヒーゼリーでしょう。
コーヒーショップの美味しいアイスコーヒーを使えば、コーヒーの香しい、また寒天でしっかりした歯ごたえのあるコーヒーゼリーができますよ。
ジュースを使って簡単ゼリー
【材料】
● ジュース 500ml
● 牛乳 150cc
● 砂糖 大さじ2~3
● 粉ゼラチン 2袋
● いちごジャム 大さじ3~4
【作り方】
1) 鍋にジュースと牛乳、砂糖を入れて火にかける。
2) ほどよく温まったら火を止め、ゼラチンを入れよく混ぜる。
3) 器に注ぎ冷蔵庫で冷やし固める。
いろいろなジュースを使えば、いろいろな味のゼリーが簡単に作れちゃいます。
牛乳は入れてもいいし、入れなくてもOK。
口どけ滑らかなゼリーは冷やして食べる夏のデザートにピッタリです。
簡単レアチーズケーキ
【材料】
● クリームチーズ 200g
● プレーンヨーグルト 150g
● 生クリーム 100g
● 砂糖 65g
● 粉ゼラチン 5g
● 水 大さじ2
● ビスケット 70g
● 無塩バター 35g
● ブルーベリージャム 25g
● 水 小さじ1
【作り方】
1) ビスケットを粉々に砕き、溶かしたバターを加えて混ぜ合わせ、型の底に敷き詰めておく。
2) 粉ゼラチンはあらかじめ水大さじ2を加えてレンジで加熱し溶かしておく。
3) レンジで加熱し柔らかくしたクリームチーズに、溶かしたゼラチン、砂糖、ヨーグルト、レモン汁、バニラエッセンス、生クリームを加えて混ぜ合わせる。
4) ビスケットを敷き詰めた型に静かに流しいれ、水で緩めたブルーベリージャムを適当に散らし、冷蔵庫で冷やし固める。
冷蔵庫にある材料で簡単に作れちゃうレアチーズケーキです。
ゼラチンを使えば所用時間30分ででき、なおかつ本格派に負けない味が楽しめます。
寒天とゼラチンの違い、いかがでしたでしょうか。
寒天は食物繊維、ゼラチンはたんぱく質とそれぞれ原料が違うため、お菓子に使用した場合出来上がりの質感も全然違います。
寒天とゼラチンそれぞれの特徴を活かし、美味しいデザートを作ってみませんか?
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