2016/01/22
Kerokeropone
2016/04/28 更新
お点前やお茶をたてるときに使われる竹製のアレご存知ですか?アレは「茶筅」(ちゃせん)と言って、お抹茶を立てるときには茶木と並び、必須といってもいいほどの道具ですが、使い方は知っていますか?今回は、茶筅の使い方を解説いたします。
茶筅は、簡単に言えばお茶をたてるときに使う「泡だて器」のようなものです。
お抹茶に空気を含ませるように攪拌(かくはん)するときに使用するのが茶筅なのです。
茶筅を使うことで、味が丸くなり和菓子にも合うようになります。
茶筅の材質は「竹」です。
竹といっても種類があり、通常は「白竹」でお茶の流派によっては「煤竹」「青竹」を使うところがあります。
初心者が茶筅を利用する時の基本的な使い方として、新しく購入したものを使うときにどうするかがあります。なかなか使う経験がないのでわからない場合もあるでしょう。自然の竹を使ったものが多いので問題はありませんが、最初に使うときは水洗いをします。
茶筅の使い方は、難しいことはありません。基本の使い方を忠実に守れば、誰でも美味しい抹茶をたてることができます。
まず最初に、初歩的な茶筅の使い方を解説していこうと思います。
茶筅はじつは消耗品だって知っていましたか?
これは、竹製で手作りでできているので、何度も使えば穂先がダメになってしまうのです。
茶筅は数ある茶道具の中でも代替の利かないもので、技術の粋と精魂とを込めて作られる工芸品である。しかしその用途から必然的に消耗品であり、本来ならば1回使い捨て、大事に用いても数十回も使えば穂が折れてしまう。そこで使い終えた茶筅を焚き上げて感謝の意を示すのが茶人の習いとなっており、針供養、筆供養などと同様に茶筅供養と呼ばれている。
そして、針や筆と同様に「茶筅供養」というものがあります。
この風習は大正から昭和にかけて生まれた比較的新しいものなのです。
使い方はまず、茶筅を水洗い・湯どうしすることから始まります。
初めの使い方はこれが大事で、穂先の丸まっている部分を伸ばすことができます。
お湯に通すことで、このように穂先がまっすぐになります。
茶筅の穂先を伸ばしたら、本格的な茶筅の使い方になります。
抹茶を入れた茶器に70度から80度のお湯を注ぎます。
茶筅は1の字を書くように素早く前後に振る使い方をします。
このとき、のの字を書くようにかき混ぜたりしないことがポイントです。
また、茶筅を振り始めると大きな泡がたってきます。
茶筅の使い方、基本はこの「一の字」にあります。
細かい泡を立てることが目的ですので、表面を細かく動かす程度に使います。
このように縦に一の字を書くように振ります。
このようにお茶をたてることによって、エスプレッソのような細かい泡になり、まろやかな抹茶になります。
これが基本の茶筅の使い方です。
茶筅の使い方は、流派によって若干の違いがあります。
大まかな流派は、「表千家」と「裏千家」二つの茶筅の使い方をご紹介します。
表千家での茶筅の使い方は、「寝かして使う」です。
茶筅をやや寝かせて、縦に振り全体を攪拌させます。
そうすると泡が抑えられ「池」という泡の立たない面が月形に残ります。
綺麗に立てられると、中心が盛り上がったようになります。
裏千家での使い方は、「茶筅を立てて使う」です。
茶筅を立てて、縦に振ることは表千家同様ですが、細かく振ることで柔らかい泡が素早くたちます。
しかし、茶筅の使い方に慣れず立てすぎるとお茶の温度が下がり過ぎるので注意して下さい。
茶筅の使い方はいかがだったでしょうか?
基本的な使い方は「お茶を攪拌するために泡を立てること」です。
流派によって異なるのは確かですが、まずは茶筅の使い方になれることが第一です。
こちらで使い方を確認し、何度も使い方をマスターできれば「美味しいお茶」を飲むことができます。
詳しい使い方ではなく、簡単に解説しましたが、これであなたも茶人に一歩近づけるかもしれません!
ぜひ、茶筅の使い方をマスターしてみてください。
また、豆知識として、コーヒーをお抹茶同様に茶筅で立てると一風変わったまろやかなコーヒーに変身します!
これが意外とおいしいのです。試してみてくださいね!
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