ダイエットの敵?!チャーシューのカロリーダウン術をご紹介します
ほろっととろける食感がたまらないチャーシュー。大好きだけどダイエット中だし我慢してる、という方も多いのではないでしょうか?そんな方も必見なチャーシューのカロリーと、カロリーを抑える方法をご紹介します。これでもうチャーシューは怖くない?!
日本食品標準成分表によると、チャーシュー100gあたりのカロリーは172kcal。ご飯(白米)100gあたりのカロリーが168kcalなので、ほぼ同等です。
チャーシューのカロリーの元は豚肉に含まれる脂質。したがって脂質が多い部位を使ったチャーシューはそれだけ高カロリーになります。
市販品を比較すると、もも肉を使ったチャーシューのカロリーは167kcal。カタロース肉を使った商品では201kcalです。最もカロリーが高いばら肉のチャーシューは236kcalと、最もカロリーが低いもも肉と比べて1.4倍もありました。
ラーメン屋さんに行ったら必ずチャーシュー麺!という方も多いのでは?ですが、チャーシュー1枚7gとすると、ばら肉チャーシューなら5枚で168kcal。ご飯100gと同等になってしまうのです。
商品によって違いはあるものの、やはりチャーシューはカロリーの高い食品と言えそうです。ダイエット中の女性は控えたほうがいいかもしれません。
とろとろのチャーシューは美味しいですよね。でも太りたくない…。そんなあなたにチャーシューのカロリーを抑える方法をご紹介します。ポイントとなるのは「肉の部位」と「調理方法」です。
一般的にチャーシューに使われる豚肉の部位は、ばら肉・ロース肉・カタロース肉・もも肉の4種類です。
このうち最もカロリーが高いのはばら肉。逆に最も低いのはもも肉です。
脂肪と筋肉が層になっている「ばら肉」
赤味の「もも肉」
カロリーを抑えるのであれば、もも肉を使ったチャーシューを選ぶのがベストです。もも肉<カタロース肉<ロース肉<ばら肉の順にカロリーが上がります。
もも肉のチャーシューはヘルシーな反面、やや硬い食感が気になるという方もいます。その場合はカタロース肉やロース肉を使ったチャーシューを選ぶと、満足感を得つつカロリーを抑えることができます。
本場中国では焼いて作るチャーシューですが、日本では「煮る」と「焼く」の2通りの作り方をします。どちらの調理方法の方がカロリーを抑えることができるのでしょうか?
脂肪分の多い肉は、焼く方がカロリーカット
煮ても焼いても、肉の脂肪分を落とすことはできます。加熱することで脂肪分が溶け出るためです。
ではどの程度脂肪分が落ちるのか。豚ロース肉で比較すると、煮た場合が10%、焼いた場合が20%のカロリーダウンになります。脂肪分の比較的多い部位は、意外にも焼く方がヘルシーなのです。
肉は脂肪分が抜けると縮みます。肉を焼くと生の状態よりも小さくなりますね。一方茹で肉は多少縮むものの、焼いた時ほどの大きさの変化はありません。焼く方が、より脂肪分が落ちるからなのです。
ただし焼き方に注意!
大切なのは、落ちた脂を肉が吸い込まないこと。焼き方を間違えると逆にカロリーアップしてしまうこともあります。
網などに肉を乗せ、脂を落としながらじっくり焼くのがチャーシューのカロリーを抑えるポイントです。
逆にたっぷりの油で焼くという方法もあります。フライパンに100mlの油を入れてばら肉を焼きます。
するとどんどんと脂が浮き出てきます。これは油同士が溶け合う性質を利用したカロリーカット術。肉の脂肪分がフライパンの油と結びつくため、肉に戻る心配がありません。この方法でばら肉を5分焼くと、24%のカロリー減になります。さらに肉のコクを失いにくいという利点もあります。
もも肉のチャーシューの場合は煮る方がよい
脂肪分がもともと少ないもも肉は、焼きすぎるとパサついてしまいます。また焼くための油を吸い込んでしまうことも。もも肉のチャーシューは、焼かずに煮込むほうがよさそうです。
食材や作り方を自由に変えられるのが手作りのいいところ。チャーシューは家庭でも簡単に作ることができます。カロリーが気になる方はぜひチャレンジしてみてください。
材料(4人分)
豚肩ロース肉のブロック‥‥500g
油‥‥適量
たこひも ‥‥適量
【A】
水‥‥500cc
醤油‥‥200cc
酒‥‥100cc
味醂‥‥大さじ2
砂糖‥‥大さじ4
生姜(包丁でつぶす)‥‥1かけ
ニンニク(包丁でつぶす)‥‥2~3かけ
白ネギ‥‥1/2本
昆布‥‥15cm
八角‥‥1個
だしの素‥‥1袋
低カロリーチャーシューのレシピ
①ブロック肉の形を整え、たこひもで全体を縛る。
②油を引いたフライパンに①を入れ、転がしながら全体にこげ色がつくまで焼く。
③フライパンに残った脂を捨てる。肉の表面に浮き出た脂もふき取る。
④【A】を鍋に入れて火にかける。③の肉を入れ、脂や灰汁を取りながら弱火で30~40分煮る。
⑤鍋のまましばらく置き、肉が冷めたらたこひもを外す。
カロリーカットのポイント
ばら肉よりカロリーが低いカタロース肉を使い、煮込む前に肉を焼いて脂肪分を落とすことでカロリーカットします。②でフライパン表面の脂をふき取りながら焼くとさらにカロリーを抑えることができます。煮込み中も脂を取るのを忘れずに。冷えて白く固まってきた脂も丁寧に取り除きます。
チャーシューのカロリーとカロリーカット術をご紹介しました。『どうしてもばら肉のとろっとろのチャーシューが食べたい!』という時は、たっぷりの野菜を添えるなど、組み合わせる食材を工夫してみてください。
豚肉は健康と美肌に優れた効果を持つ食材です。上手に付き合えば、ダイエット中でも美味しく楽しむことができそうですね。