夏の定番スイカ！スイカアレルギーを知っていますか？調べてみよう！

スイカというと、赤くて甘くて美味しい果物と思ってしまいがちですが、ご存知の方も多いと思いますが、野菜の類でもあります。
正式には「果実的野菜」と表記して「野菜」の分類に入るのだそうです。そしてメロンと同じようにウリ科に属します。

スイカは夏に食べる甘くて美味しいものとしか考えてない方も多いかもしれませんが、夏に食べるものとして理にかなっています。

なぜなら、スイカの栄養効果として、疲労回復と利尿作用があるからです。
カリウムは果物や種子に多く含まれて、疲労回復や利尿作用があるとされているのですが、夏の暑さで疲れた体にとても良く、夏バテにも効果があります。

また、赤肉すいかの色素にはβカロテンとリコピンが大量に含まれています。
βカロティンは体内でビタミンＡに変換され、髪の健康維持や、視力、粘膜や皮膚の健康維持、そして､喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。また、トマトに多く含まれていると言われるリコピンはスイカにも多く含まれています。活性酸素を減らす働きがあり、老化予防に効果を発揮します。

夏になったら食べたいスイカですが、そんなスイカにアレルギーがあるのをご存じですか？

スイカを食べて、口の中がイガイガしたり、喉にかゆみを感じたりすることはないでしょうか？
このような症状が出る場合は、スイカアレルギーかもしれません。

実はこのアレルギー症状は、スイカだけではなく他の食べ物でも発症する可能性があります。
そして、このアレルギーと花粉症には関連があることをご存知ですか？

スイカのアレルギーは口腔アレルギー症候群の症状です。口腔アレルギー症候群は、果物アレルギーや食物アレルギーとも言われます。花粉症の方がなりやすいと言われています。

そのアレルギー症状は、食べた時に口の中がピリピリと痛かったり、唇が痒くなったり喉の奥がイガイガしたりします。他にも皮膚や粘膜に蕁麻疹が見られたり、目や鼻のかゆみ、下痢や嘔吐、気管支喘息を起こしたりします。

スイカの他にもアレルギーの原因となるので注意が必要な食べ物があります。

・（ウリ科）メロン、スイカ
・（バラ科）桃、リンゴ
・（マタタビ科）キウイ
・（パイナップル科）パイナップル

アレルギー体質だと思う方は食べる時に注意しましょう。

花粉症の患者さんで、スイカなどの特定の食べ物によって口腔内のアレルギー症状が起こることが知られるようになり、口腔アレルギー症候群と呼ばれています。

どうして口腔アレルギー症候群と花粉症が関係あるのでしょうか？

それは、花粉症の原因となる種類の花粉と、果物の持つタンパク質が似ている場合、アレルギー症状が出てしまうのだそうです。

口腔アレルギー症候群が更に悪化するとアナフィラキシーショック症状を引き起こします。
アナフィラキシーショック症状とはどんな症状なのでしょうか？

アナフィラキシーショック症状をご存じですか？
近年、アレルギーの方が増えていて、このアナフィラキシーショック症状についてメディアで取り上げられる事も多くなりました。

アナフィラキシーショック症状は、じんましん、かゆみなどの皮膚症状、息苦しさなどの呼吸器症状と、目のかゆみやむくみ、くちびるの腫れなどの粘膜症状が多いです。

また、腹痛や嘔吐などの症状、血圧低下などもみられます。これらの症状が全身に急速にあらわれるのが、アナフィラキシーショック症状の特徴です。油断すると命を落とすことにもなり、大変危険な状態です。

スイカが嫌いという方は少ないと思います。
夏の旬の時期になれば、やはりスイカを美味しく食べたくなりますよね。
では、スイカアレルギーの対処法はあるのでしょうか？

◆まずはスイカアレルギーであるか病院できちんと調べる
◆食べることを避ける
◆抗アレルギーの薬を飲む

この３点が対処法です。花粉症などもともとアレルギー体質だと思う方は、ただ心配しているよりも病院でスイカのアレルギーを検査してもらいましょう。
また、スイカアレルギーの場合は、同じウリ科のメロンに対してもアレルギー反応が出ることが多いようです。スイカやメロンなどはできるだけ食べないようにした方が良いでしょう。
また、スイカやメロンの果汁などが入ったお菓子や飲み物なども注意が必要ですね。

今回はスイカのアレルギーについて調べてみました。いかがでしたか？

夏の定番のスイカ。旬の時期に美味しく食べたいですよね。
しかし、花粉症などアレルギー体質の方は、食べるのに注意が必要です。油断したらアナフィラキシーショック症状など危険な状態に陥る事もありますので、アレルギーが心配な方は１度検査するなど対処が必要です。