2016/01/22
Kerokeropone
2016/04/12 更新
果物アレルギーの報告が多い品種はキウイを筆頭にリンゴ、桃、メロン、ぶどう、バナナなどが挙げられます。今回は、ぶどうアレルギーについてみていきましょう。ぶどうアレルギーはどのようになるのか、原因や症状をしっかり理解して、ぶどうを安心して食べよう。
【ぶどうアレルギー】果物アレルギー、ぶどうアレルギーについて
食物アレルギーには、食べてからすぐに症状が現れる即時型アレルギーと、ある食べ物を摂取した翌日以降に具合が悪くなる遅延型アレルギーの2種類があります。一般的に、即時型アレルギーを食物アレルギーと言っています。
【ぶどうアレルギー】危険な症状
食べた直後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れる口腔アレルギー症候群と呼ばれる症状を引き起こすケースが多いようです。また、おう吐や下痢、じんましんが発生したりといった事例も見られ、特に重症化するのは乳幼児に多い傾向があります。
【ぶどうアレルギー】果物アレルギーと花粉症の関係性
果物アレルギーはぶどうに限らず、幼児期を過ぎてから花粉症の発症に伴い始まるケースとがあります。花粉症の発症に伴い始まる果物アレルギーは、その花粉と似た構造のたんぱく質が含まれいる事が原因であり、クラス2食物アレルギーと呼ばれています。
ぶどうの場合、シラカバ・ハンノキ花粉症を持つ方が対象となります。他にもリンゴやさくらんぼ、桃、梨といったバラ科の果物もアレルギーを引き起こす可能性があるので、ぶどうアレルギーの疑いのある方は、他のバラ科の果物を食べる際には注意しましょう。
ぶどうアレルギーの耐性
成人が発症したぶどうアレルギーの多くは花粉症の発症と同時に起こり、一度発症すると治らない場合が多いです。反対に乳幼児に発症したケースでは、適切な治療によって幼児期には耐性を獲得する事もあります。
口腔アレルギー症候群
口腔アレルギー症候群は、食物を摂取して15分以内に舌や喉に痒みや痛みなどを引き起こす疾患です。具体的には、唇の腫れや赤み、舌の腫れや不快感、喉の痒みやイガイガする感じが挙げられます。
【ぶどうアレルギー】ぶどうアレルギーの重症化
口腔アレルギー症候群は、まれに吐き気や下痢といった消化器症状、じんましんやぜんそくなど呼吸器症状を起こす危険性もあります。食べてみて違和感を覚えた場合は、無理に食べ続けるような事はせず、速やかに専門の医院に足を運びましょう。
【ぶどうアレルギー】血液検査によるIgE抗体検査
食物アレルギーの原因特定は、食べ物を摂取した際の症状を把握する事が最も重要です。何をどのくらい食べたか、どんな症状が現れたのか、症状が出るまでの時間を専門医に相談すればその症状が食物アレルギーによるものかどうか、おおよその予測が付きます。
【ぶどうアレルギー】ヒスタミン遊離試験・皮膚プリックテスト
血液検査のもう一つの方法に、ヒスタミン遊離試験があります。IgE抗体検査は陽性反応が出たけれども本当に働きがあるか調べる際に役立つ検査で、血液とアレルゲンを混ぜ合わせ、ヒスタミンが作られるかどうかを調べます。
他にも皮膚表面にアレルゲンを含んだサンプルを付着させるプリックテストもあり、専用の針で皮膚に小さな傷を付け、アレルゲンを皮膚内に吸収させた15分後以降の皮膚の様子でアレルギー判定をします。この検査は採血の必要がなく、その場で結果が分かる手軽さと検査費用が安いメリットがあります。
【ぶどうアレルギー】食物除去試験と食物負荷試験
食物除去試験とは、アレルギーが疑われる食品を2週間から4週間の間完全に除去し、症状に改善がみられるかどうかを観察する検査です。母乳を飲む赤ちゃんを検査する際はお母さんの食品除去も必要となります。
症状の改善が見られた場合は食物負荷試験を行い、改善がない場合は除去する食品を増やす事はせず、試験を中止します。標準的な食物負荷試験の方法は、実際に食べてみて症状を観察しますが、ごく少量から食べ始め量を増加させながら繰り返し食べていきます。
ぶどうアレルギー
ぶどうアレルギーの多くは、食べた直後に症状の現れる口腔アレルギー症候群になりますが、無理に食べ続けると症状が悪化し、下痢や嘔吐、発熱や呼吸困難など容態に変化が見られるケースもあるので気を付けなければいけません。
また、検査方法もさまざまです。症状の重さによって、どの検査方法が良いのかが大きく変わってきます。自己判断せず、病院で検査してもらうようにしましょう。
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