冷蔵庫の上手な使い方をマスターして、より賢く冷蔵庫を使おう！

【冷蔵庫の使い方】菌の増殖を抑え「食品の衛生性」を保つ

冷やして保存することの第一の目的は「食品の衛生性」を保つことです。肉、魚、野菜などほとんどの生鮮食品には、菌がついています。菌の多くは、10℃以下（冷蔵庫は0～10℃）では増殖が遅くなり、-15℃以下（冷凍庫は-18℃以下）では増殖がほぼ停止します。

【冷蔵庫の使い方】野菜や果物の「老化」を遅らせる

野菜や果物は、収穫後から熟成や老化がはじまり、その過程で「エチレンガス」が発生します。このエチレンガスにより、まわりのほかの野菜や果実までも老化が進むことが知られています。冷蔵保存することで熟成や老化を遅らさせることができるので、エチレンガスの発生もおさえることができます。

冷蔵庫内の各エリア

冷蔵室は、サラダやお惣菜の残り物、デザートなど、すぐに食べるものを入れると良いです。野菜室は、冷蔵室よりも温度が高めです。野菜の他に、ドリンクや果物も入れることができます。チルド室は0℃前後の温度帯なので、肉や魚、乳製品などを入れましょう。

【冷蔵庫の使い方】食材を詰め込みすぎない

食材の良い保存状態を保つためには、「すっきりした収納」を心がけましょう。食材を詰め込みすぎると、冷蔵庫内の冷気の流れが悪くなり均一に冷えません。ある程度スペースをつくって収納しましょう。収納量の目安は庫内スペースの60～70％程度です。

【冷蔵庫の使い方】食材の定位置を決めて、取り出しやすくする

冷蔵庫内の食材の定位置を決めておくと探しやすく、扉の開閉時間が短くなり、食材の日持ちや、電気代の節約にもつながります。また、細かい物はプラスチックのトレイなどを使ってまとめて収納すると、トレイごと引き出せるので、奥の方の物も、サッと取り出せます。

【冷蔵庫の使い方】温度の高い食材を入れない

「庫内の温度をあげない」ことが、食品をより良く保存するための条件の1つです。調理した食材を入れる場合は、20℃程度まで冷ましてから冷蔵庫に入れます。熱いまま入れてしまうと庫内の温度が上がり、ほかの食材のいたみを早めます。

【冷蔵庫の使い方】眠っている食材をチェック

冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、冷気の流れが妨げられ、均一に冷えなくなり、余分な電力を消費することになります。食品に記載された賞味期限や消費期限も参考にしながら、早く使い切った方が良いものを確認しましょう。「使えない・使わない」ものは思い切って処分しましょう。

【冷蔵庫の使い方】庫内やドアのゴムパッキン

冷蔵室の内側をふく時も、キッチン用アルコール除菌スプレーを使用します。必ず、乾いたキレイな布を使い、布の方に洗剤を含ませてふきます。

【冷蔵庫の使い方】ゴムパッキンの清掃

冷蔵庫のドアのゴムパッキンはカビが生えやすい場所です。黒ずんでいる所はカビの可能性もあります。キッチン用アルコール除菌スプレーをしみ込ませた綿棒でふき取ります。

【冷蔵庫の使い方】菌の増殖を抑える

いかがでしょうか？冷蔵庫の使い方は、いかに菌の増殖を抑えるかという視点で考えると、とても効率的な使い方ができます。食材を詰め込みすぎず、開け閉めも頻繁にしないようにしましょう。また、冷蔵庫を清潔にするのも、上手な使い方につながります。ぜひ、冷蔵庫をきれいに保つことで、より効率的な使い方を目指しましょう。