2016/01/22
Kerokeropone
2016/04/09 更新
ヨーグルトは乳製品の代表であり、加工や熱を加えてもアレルギー反応が起こってしまいます。ヨーグルトは健康に良い食品ですが、ひどいアレルギー反応を起こしてしまった場合、命にかかわってしまうこともあります。そんなヨーグルトアレルギーについて、詳しくみていきましょう。
【ヨーグルトアレルギー】そもそもどうしてアレルギーは起こってしまうのか?
体内で一部の物質が異物(アレルゲン)と認定されると、それに打ち勝つため、「IgE」という抗体ができます。このIgEは体を守ろうとする働きがありますが、過剰に反応してしまうと、逆に体にとっては悪影響が出てしまいます。この過剰反応がアレルギー反応なのです。
アレルギーが起きる成分として、アレルゲンがあげられます。この3大アレルゲンは、鶏卵、牛乳、小麦と言われています。ヨーグルトには牛乳が含まれているため、ヨーグルトはアレルギーが起こってしまう代表格とされています。
【ヨーグルトアレルギー】原因①タンパク質「ガゼイン」
ヨーグルトに含まれているタンパク質の中に、「ガゼイン」という物質があります。このガゼインという特定の物質に対して、アレルギー反応が起こります。ガゼイン=異物(アレルゲン)と認定され、体内体外で起こる過剰な防衛反応を、アレルギー反応です。このガゼインは熱を加えても、発酵させても変化しないので、注意が必要です。
【ヨーグルトアレルギー】原因②食べ過ぎ
食べ物のアレルギーを発症する人の中には、好物で食べ過ぎてしまったため、アレルギーになってしまったという人がいます。同じものを毎日のように食べ過ぎてしまうことで、体の中にアレルゲンが溜まってしまい、アレルギーになってしまいます。
【ヨーグルトアレルギー】原因③未完成な消化器官
食べ物の中のタンパク質を分解するには、消化器官が大変重要な役割を果たします。その際、うまく分解できずにアレルゲンとして残ってしまい、アレルギー反応として体に異常が出てしまいます。
【ヨーグルトアレルギー】①即時型反応
食後2時間以内になんらかの反応が起こります。意識を失ってしまうこともあるので、おかしいな?と思ったらすぐに病院へ行きましょう。
【ヨーグルトアレルギー】②非即時型反応
食後2時間以降に起こる反応です。その日の内に反応が起こることもあれば、2日ほどたって反応が起こる場合もあります。判断やアレルギーを起こす食べ物の特定が難しいです。疑わしいと思った場合、どのような食べ物をたべたのか、日記をつけておくのも一つの方法です。
【ヨーグルトアレルギー】かゆみや湿疹、呼吸困難
かゆみや湿疹は、食物アレルギーでは多くみられる症状です。また、くしゃみの多発・せきという軽い症状から、呼吸困難まであります。喘息のように気管支からヒューヒューゼーゼー音が出て、呼吸が苦しくなってしまうこともあります。
嘔吐してしまったり、激しい腹痛や下痢におそわれてしまったりすることがあります。アナフィラキシーショックは、血圧の急激な低下、臓器不全などで、命にかかわることもあるとても危険な状態です。
【ヨーグルトアレルギー】血液検査
血液検査では、IgEの量を測定し、このIgEの抗体の値がどのくらい高いのかを調べます。高ければ高いほどアレルギーが強いわけではないので、実際にその食べ物を一切食べない生活を送りどのように値が変わるのかという食物除去検査といった、他の検査と組み合わせて行うことが必要です。
皮膚プリックテストとも呼ばれます。アレルゲンの試薬を実際に肌につけて、判定をします。その際肌に軽い傷をつけ、赤みや腫れが出るかを調べます。15分で結果がわかり、手軽に検査を行うことができます。
【ヨーグルトアレルギー】食物除去試験
IgEの値を調べる血液検査と同時に行うことが多くあります。これは、食物アレルギーが疑われる食べ物を2週間~1ヵ月程度完全に食べない・触らないという完全な除去を行います。IgEが高くても、除去する必要が無い場合もあります。
【ヨーグルトアレルギー】ヨーグルトを食べて、調子が悪くなったら注意!
ヨーグルトは3大アレルゲンのひとつである乳製品なので、アレルギーを持つ方も少なくありません。試しに食べてみて慣れてみよう、という考え方は大変危険です。少しでも気になる部分があったり、これってアレルギーかも?と症状がみられたりする場合は、早めに検査を行い、医師に相談してみましょう。
また、ヨーグルトアレルギーの原因は、その人によってさまざまです。実際に病院へ行っても、すぐにヨーグルトアレルギーと診断されるわけではありません。いろんな検査で総合的に判断するしかないので、早めに検査を受けるのも大切です。
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