2016/01/22
Kerokeropone
2016/04/09 更新
子どものうちからりんごアレルギーを発症することもありますが、最近は成人になってから突然、りんごを食べたあとにアレルギーを発症する人が増えているそうです。りんごアレルギーの疑いがある場合、どのような症状が出るのでしょうか。また、治療法もみていきましょう。
りんごアレルギーには注意
りんご(林檎)などの果物を食べると、アレルギー反応がでることがあるってご存知ですか。「りんごを食べて具合が悪くなるの?」と疑問に思うかもしれませんよね。りんごアレルギーは、実は症状も重いときもあるので注意が必要です。
【りんごアレルギー】大人になってから発症する
子どものうちからアレルギーを発症することもありますが、最近は成人になってから突然、特定の果物を食べることでアレルギーを発症する方が増えているそうです。知らないうちに、りんごアレルギーになっていたという方もいるので、気をつけましょう。
りんごは、厚生労働省の食物アレルギーに関する研究成果をもとに、過去の発症数や健康危害が見られた症例から、明らかにアレルギー物質を含むとして「特定原材料に準ずるもの」の品目のひとつに現在挙げられているのです。最近の加工食品などには、「製品に含まれるアレルギー物質」として、「りんご」の表示がされているものもあります。
【りんごアレルギー】IgEと関係がある
りんごアレルギーとは、りんごを食べると口腔粘膜に直接触れることで生じる、アレルギー反応といわれています。人間は外から体内に侵入してきた異物に対して、血液中の免疫グロブリンE(IgE)抗体をつくり、体を守ろうするのですが、りんごなどの果物に含まれるタンパク質がアレルゲン(異物)と認識されてしまうからだそうです。
【りんごアレルギー】花粉症と関係がある
果物アレルギーの人は、花粉症にもなりやすいそうです。原因として、アレルゲンである、果物のタンパク質と、植物の花粉のタンパク質がよく似ていることが原因です。
また、花粉症にかかったことのある大人の方が、子どもに比べて果物アレルギーの人が多いといわれています。花粉症にかかっている期間が長い人ほど、りんごアレルギーを発症する割合が高いともいわれています。
【りんごアレルギー】皮膚・粘膜症状の例:りんごを食べたら唇が腫れる
生のりんごを食べたり、リンゴ100%ジュースを飲んだりしたあと、15分以内に、このような症状が出る場合、もしかすると、果物アレルギー・口腔アレルギー症候群(OAS)といわれる「果物過敏症」の持ち主かもしれません。
①口の中や喉の奥が、イガイガしたり、ヒリヒリしたりする。
②唇が赤く腫れてくる。
③舌がかゆい。
④舌がしびれる。
⑤じんましんが出る。
以上のような症状が出たら、りんごアレルギーの可能性があります。
その他の症状
呼吸器症状や消化器症状、アナフィラキシー症状にも注意しましょう。りんごを食べたら胸が苦しくなる、鼻水が出る、腹痛や下痢になる、血圧が下がり、意識障害が出るなど、症状によっては直ちに救急車を呼んだり、病院へ向かいましょう。
抗ヒスタミン薬や副腎皮質ステロイド薬が処方される
まずは、りんごを食べて、アレルギー症状が出た場合、食べないようにすることが基本の治療方法になります。症状が出た場合、病院に行くと、抗ヒスタミン薬や副腎皮質ステロイド薬を処方され、症状の進行を抑えるようにします。
自己判断はしないように!
アナフィラキシーなどのひどい症状になってしまった場合、ステロイドの点滴治療が必要になります。症状が軽いからだいじょうぶと自己判断して繰り返し食べ続けたことで、アレルギーが重症化したという報告もあるので、注意しましょう。
りんごアレルギーは、知らないうちになっている
いかがでしょうか?りんごアレルギーは、花粉症やアトピー性皮膚炎などとも関係があります。大人になってからも発症するケースがあるので、知らず知らずのうちになっているという可能性もあります。症状は軽いものから重いものまであるので、軽視しすぎないようにしましょう。
りんごアレルギーの危険性
また、症状によっては命を落としかねないものもあります。りんごを食べて呼吸困難になったり、下痢や腹痛など身体に異変があったらりんごアレルギーの可能性があります。自己判断せずに、アレルギーを専門とする医師のいる耳鼻咽喉科・内科・皮膚科・小児科などに行き、きちんと診てもらってくださいね。
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