2015/12/13
mayumi719
2016/03/29 更新
梅が採れる時期になると梅シロップってよく作りますよね?でも梅シロップってたまに発酵しちゃうことありませんか?そこで今回はどうして発酵してしまうのか。また、発酵しても果たして飲むことはできるのでしょうか?検証していきます。
梅シロップの作り方はとても簡単です。
大きめのビンを用意したら、まだ熟していない青い梅と氷砂糖を準備します。
ビンは、可能ならば熱湯で消毒します。
ビンの熱湯消毒の方法は鍋に水を入れ、水からビンを暖めて沸騰させていきます。
沸騰してから5~10分ふたをして沸騰させておけばおしまいです。
必ず水からビンを入れてください。でないとビンは割れてしまいます。
梅シロップは、ビンの中に梅、氷砂糖を交互に入れていき、冷蔵庫に保管しておきます。梅の酸で氷砂糖がとけていきます。1日に1回ビンを逆さまにひっくり返してあげてください。
氷砂糖が完璧に溶けたらシロップを飲みます。
ご存知かと思いますが発酵についても解説しておきます。
発酵とは、微生物の働きで、とある物質が分解され、新たな物質が生成されることです。ところがこの状態は腐敗と同じ状態なのです。
では、発酵と腐敗の違いを見てみましょう。
科学的には発酵と腐敗の違いは、発酵は、糖類が分解され、乳酸やアルコールが生成されることであり、腐敗とは、たんぱく質、アミノ酸が分解され、硫化水素やアンモニアなどの不快臭を放つことと定義されていますが、明確ではなく、単純に言えば、人の役に立つものを生み出すことが発酵であり、人が食べられないものを生み出すことを腐敗としています。
つまり、価値観によって使い分けされているわけですね。
それでは、梅シロップが発酵するとはどんな状態のことなのでしょうか?
梅シロップは氷砂糖を使っているので当然甘い香りがします。ところが、発酵していると一種のアルコールの香りがします。お酒が好きな人はこれはこれでおいしそうと感じます。梅特有の酸っぱい香りは梅シロップも発酵した梅シロップにも健在です。
梅シロップが発酵した場合、上に泡のような物ができます。これは発酵してきているサインです。早急に処置をすれば問題ありません。
梅シロップが発酵すれば味にも変化があります。
アルコールの味がし、梅シロップのような甘さが少し消えてしまいます。
どうして梅シロップは発酵してしまうのでしょうか?
発酵した梅シロップ
梅シロップが発酵するとこの様に泡がでてきます。
梅シロップが発酵する原因は、梅のエキスが上手く出なかったことだと考えられています。
梅シロップに使う梅は青い未成熟の梅です。物によっては上手くエキスが出ない場合があるのです。
また、砂糖のとけがいまいちの場合もあります。これも、梅の酸が未成熟のためだと言われています。
梅シロップが発酵しても大丈夫です。きちんと処置をすればおいしい梅シロップが飲めます。
梅シロップから梅の実を取り出します。
梅シロップのつゆをホーロー鍋で加熱しあくを取りながら弱火にかけます。あくが出なくなったら火を止めます。
冷めたら液と実を元の容器に戻します。
冷蔵庫に入れ、エキスをしっかりと抽出します。これでおいしい梅シロップができます。
梅シロップから梅の実を取り出します。液を火にかけてあくをとります。あくが出なくなったら火を止めて、元の容器に戻します。冷蔵庫に入れ、冷めたらおいしい梅シロップの完成です。
いかがでしたか?梅シロップの発酵についておわかりいただけたでしょうか?
それでは、発酵してしまった梅シロップは飲めないのでしょうか?
そんなことはありません。梅サワーとしておいしくいただくことができます。ただし、アルコール飲料なので注意してくださいね。
炭酸や水と割るのがオススメです。
そのままストレートで飲んでもいいですし、炭酸や水、他のジュースと割って飲んでもおいしいですよ!
余った梅はジャムにしてください。
梅シロップを発酵させないためには、とにかく砂糖を早く溶かすことです。
そのためには、毎日欠かさずひっくり返したりとこまめな作業が必要です。
また、砂糖を数回に分けて入れるのもいい方法ですよ!
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