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    「紅茶」「アールグレイ」とくればファンなら当然思い浮かべるのは?

    現在も放送中の「相棒」。その水谷豊さん演じる主人公の「杉下右京」がいつも自らいれて飲んでいるのが「紅茶」。そして「アールグレイ」。ファンならこのキーワードで思い浮かべないはずがありません。今回は彼に追いつくくらいアールグレイの紅茶の知識をつけちゃいましょう!

    紅茶のアールグレイという種類とは?

    アールグレイとは、ベルガモットで柑橘系の香りをつけた紅茶で、フレーバーティーの一種です。原料は中国茶のキーマン茶(祁門茶)が使われることが多いですが、茶葉のブレンドは特に規定がないため、セイロン茶や、中国茶とセイロン茶のブレンド、稀にダージリンなども用いられます。"Earl Grey" とは「グレイ伯爵」の意味であり、1830年代のイギリス首相、第二代グレイ伯チャールズ・グレイに由来すると言われています。アールグレイの販売会社は、ジャクソン社、トワイニング社、フォートナム・アンド・メイソン社がよく知られています。

    アールグレイという紅茶の特徴

    アールグレイは、ベルガモットの落ち着きある芳香が大きな特徴です。このベルガモットの香りは精油や香料で着香されることが多いそうです。茶の香気成分は冷やすと控え目になるが、人工的に香りを付けた着香茶であるアールグレイはアイスでも香りが比較的分かりやすいため、アイスティーに用いられることも多いとのことです。一方でベルガモットの芳香は一般的に温度が高くなるほど引き立つので、アイスティーを念頭に強めの香りをつけたものなどをホットティーにすると、慣れていない人にとっては非常に飲みにくいものとなりやすいのです。この芳香がミルクと相性が良いため、ミルクティーとしても飲まれます。

    出典:http://fb.ru

    アールグレイという名前の由来

    アールグレイの名前は、第二代グレイ伯に由来すると言われています。発祥は、ある外交官から中国の着香茶を贈られたグレイ伯が、それを気に入り類似品を茶商に作らせたというものが通説。しかし、アールグレイという紅茶は1935年出版のユーカーズの『オール・アバウト・ティー』に記載がなく、初めて売り出されたのは1960年代とされます。下記の通り、他にも発祥に関する伝承がありますが、事実ではない可能性が高そうです。

    「グレイ伯が中国に赴任した際、グレイ伯自らが考案した。」「中国において、グレイ伯の部下が中国の高級官僚の息子が溺れているのを助け、そのお礼としてアールグレイの製法を教わり、イギリスに持ち帰った。」「同様に、グレイ伯の部下が虎に襲われたマハラジャの息子を助け、そのお礼としてアールグレイの製法を教わった。」「グレイ伯が気に入った香港の紅茶の味を、ベルガモットのフレーバーを用いて再現したもの。」などですが、実際には、グレイ伯はインドにも中国にも赴任したことがないそうです。

    紅茶(アールグレイ)に含まれる酵素とその効能

    お茶が体にいいことは知られますが、このほど、イタリアのカラブリア大学は、アールグレイの紅茶には、コルステロール値を下げ、心臓病に効果があることがわかったと発表しました。アールグレイとは、ベルガモットで柑橘系の香りをつけた紅茶。研究チームは、心臓病の原因となるタンパク質に対し、ベルガモットから抽出したHMGF(ヒドロキシメチルグルタリルフラバノン)という酵素とスタチン(高コレステロール血症の治療薬)の効果を比べたところ、その結果はほぼ同じだったという。つまりHMGFは、悪玉コレステロールを減らし、スタチンと同じくらい心臓病の治療に効果的というわけです。

    ベルガモットの効能

    アールグレイに含まれるベルガモットには、精神を安定させるホルモンバランスを調整する効用があると言われており、アロマオイルなどでは、リラックス効果があるとされます。その他、うがい薬としても用いられ、喉の調子を整えたりするほか、消化器官の働きを助け、胃もたれを解消するともいわれているようです。コルステロール値が高い、胃がムカムカする日がある…という人は、緑茶やコーヒーよりも、意識してアールグレイを飲んでみましょう。

    杉下右京の紅茶道

    紅茶には目がなく、いつも丁寧に作っては優雅に飲んでいます。ブランドはアールグレイを好み、特命係の部屋の棚にはティーカップとソーサーのセットも複数用意してあります(ちなみに特命係の部屋では薫と亘と角田課長はコーヒーを、尊はガス入りのミネラルウォーターを、享はコーラを飲んでいる事が多く、紅茶はほぼ右京しか飲んでいないのが現状です)。カップに紅茶を注ぐ時に、ポットをかなり高い位置に引き上げてまた戻すという、独特な注ぎ方をする(これは演じた水谷氏曰く「こんな風に注いだら、紅茶がおいしくなりそうだし紅茶の時間が楽しくなる、と思った」との事だが、当の紅茶の専門家から「紅茶教室の生徒が真似をして困る」と抗議されかけたらしい)。

    バルテュスという名の紅茶

    ある女性、紅茶は好きだけど初心者という人に対し、杉下右京はバルテュスという名の紅茶をすすめます。ダージリンとアールグレイのブレンドですね。両方とも有名な紅茶の銘柄ですが、少しばかりニュアンスが違います。ダージリンは紅茶の産地の名称です。インド北東部のダージリン地方で生産される紅茶をダージリンティーと呼びます。

    一方、アールグレイはグレイ伯爵が好んで飲んだと言われるフレーバーティーです。フレーバーはベルガモットです。柑橘で落ち着きのある香りとされています。茶葉には特に決まりはないそうで、セイロンティーなどを用いることが多いそうです。しかし、まれにダージリンも用いられます。つまり、バルテュスというのは、ダージリンにフレーバーティーをブレンドしたものですね。このバルテュスも人の名前で、フランスの画家からとられています。 紅茶のブレンドはいろいろと楽しめるので、このように人の名前からとられることも多いようです。

    バルテュスのブレンド方法とは?

    ここからが、紅茶バルテュスをどうやって作るかですね。基本的にはダージリンとアールグレイを混ぜればバルテュスはできます。画家バルテュスは、どのように配合をしなければいけないとは残していないようですので、お好みでいいようです。ただし、作り方には注意が必要です。ダージリンとアールグレイを茶葉の段階で混ぜると、ブレンドした茶葉にベルガモットの香りを付けたことになります。特にダージリンベースのアールグレイを選ぶと茶葉の割合の多いアールグレイになります。

    ここは、別々に淹れたダージリンとアールグレイを混ぜてみましょう。比率としては、同量がいいようです。ふたつの紅茶がブレンドされた新しい味と香りが楽しめます。まずは同量で楽しんだ後に、自分の好みによって、ダージリンを多くしたりアールグレイを多くしたりして、楽しみましょう。

    まとめ

    いかがでしたか?アールグレイの紅茶そのものの楽しみ方から、紅茶のブレンドの楽しみ方まで書いてみました。アールグレイがストレスなどに良いという話まで出てきましたね。幅広く紅茶の知識がついたでしょうか?ちょっと付け焼刃的ではありますが、杉下右京氏に負けないほどの優雅な紅茶ライフを楽しんで頂ければと思います。

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