ちょっと待って！風邪の時ビールなどを飲んではいけません！？

ビールなどのアルコールが風邪をひいた体に与える影響は色々ありますが、それはほとんどが悪影響です。良い影響があると信じている方もおられるかもしれませんが、残念ながらそれには医学的な根拠がないことでしょう。それでは、実際に風邪をひいた体はビールなどのアルコールからどのような影響を受けるのでしょうか。幾つかご紹介してみたいと思います。

風邪をひいたときに免疫力が低下してしまうというのは一番問題です。もしそうなってしまうのであれば、風邪は治るどころか悪化してしまうことでしょう。ところが、風邪の時にビールを飲む人は、自らビールに含まれるアルコールによって風邪と戦うための免疫力を低下させてしまっているのです。体の免疫を作り出しているのは肝臓です。肝臓は体の中の悪いものを解毒したり、免疫力を高める働きがあります。ところが、風邪をひいたときにビールを飲むと、肝臓はビールに含まれるアルコールの解毒に専念するようになります。そのために、風邪を治すための免疫を作る働きがおろそかになってしまうのです。こうなってしまうと免疫力が低下してしまって、治る風邪も治らないでしょう。風邪をひいたときにはビールなどのアルコールは飲まない方が賢明です。

風邪をひいたときには水分を良く摂るように、と言われます。ビールも水分なので、水分補給という名目で風邪の時にビールを飲むかもしれませんが、それは全くの逆効果です。なぜなら、ビールなどのアルコールは体の水分を奪ってしまう傾向があるからです。それにも肝臓が関係しています。肝臓はビールに含まれるアルコールを分解するときに大量の水分を消費します。ビールなどによって水分補給をしようと思いたくさん飲んだとしても、体の中ではそのビールなどのアルコールを水分とはみなさず、そのビールのアルコールを分解するために体の中の水分を使おうとします。そのため、ビールを飲んだら飲んだ分だけ体の水分を失っていくことでしょう。水分不足になると体は乾燥してしまい、さらに風邪を悪化させたり、風邪をひきやすくなったりします。ですから、風邪をひいたときにはビールを飲まない方が良いと言えるでしょう。

風邪をひいたときにアルコールを飲んで早く寝てしまおう、と思う方がおられるかもしれませんが、アルコールは質の良い睡眠を摂る助けにはなりません。確かにアルコール飲むと眠くなったりしてよく眠れそうな気になりますが、アルコールには数時間後に体を目覚めさせる働きもある、と言われています。そのため、アルコールを飲んで寝たとしても、質の良い睡眠は得ることができないのです。これは風邪をひいたときに悪影響になります。良い睡眠は免疫力回復に役立っているからです。風邪の時にアルコールを飲むだけでも免疫力が低下しますが、それに加えて睡眠による免疫力回復も出来なくなってしまうのです。このことから考えても、風邪の時にアルコールは控えた方が良いということが分るのではないでしょうか？

この記事では、風邪をひいたときにビールを控えるべきどのような理由があるのかという点についてご紹介させていただきました。参考にしていただけましたでしょうか？ビールなどのアルコールで風邪菌を消毒できるというのは根拠のない治療方法です。風邪の時のビールは体に悪影響を及ぼします。体の免疫力を奪い、水分を奪い、免疫力の回復機能も奪うことになるのです。風邪をひいたときには、ビールなどのアルコール類を控えるのが賢明でしょう。タマゴ酒のようにアルコールを少量を取るのは『精神的な落ち着き』『入眠作用＝風邪薬に入っている少量の睡眠薬と同じ』による体を安静にさせる効果と血管拡張作用からです。 民間療法としては有効と考えますが、温かくして必要な薬を飲みぐっすりと眠れば満たされるものですから…それも無用ですね。早く治すのであれば…ちゃんと診察を受け極力安静にすることが大切です。

キリンビールが「スタウト」のホットビールでの飲み方を提案しています。グラスを斜めにしてできるだけ泡立てないように、ビールを１５０ｍｌ注ぐ。少しずつゆっくり砂糖小さじ1杯を入れ、泡が吹きこぼれない程度にそっとかき回す。約５５度になるまで電子レンジで温める（電子レンジでの目安　５００Ｗ：７０秒、６００Ｗ：５０秒）温め過ぎに注意。日本酒の熱燗は45 ℃～50℃位なので、それよりもちょっと高めですね。甘いかんじで、 結構美味しくて風邪の時良いらしいと評判です。