2016/06/30
atamafor
2016/05/15 更新
しらたきと糸こんにゃくの違いってなんでしょうか?昔は色が違う、太さが違うと言われていたのですが、最近は白くて細い糸こんにゃくも販売されています。違いも曖昧ですね。なんとなくぼんやりとしているしらたきと糸こんにゃくの違いを調べてみました。
しらたきと糸こんにゃくについて
昔ながらの糸こんにゃくとしらたきは見た目が違った
最近驚く事は、糸こんにゃくの角が無くなった事です。昔の糸こんにゃくは写真のように角がある長い四角柱で、しらたきは角がない長い円柱型のものでした。四角くて味が絡みやすい糸こんにゃくは炒め煮に使われ、つるんとしたしらたきは煮物に使われる事が多かったのです。
こんにゃくの色の違い
工場で作られているこんにゃくは黒い物は色付けしている
家庭で作るこんにゃくの色が違うのは、こんにゃくの皮やアクのためですが、工場で作られているこんにゃくは全部白い色をしています。こんにゃくらしく見せるために海藻などで色をつけて売られているそうですよ。
こんにゃくやしらたきの保存方法
入っていた水は捨てないで保存に使う
タッパなどに袋に入っていた水をとっておき、余ったものはその水につけて(足らなかったら水を足してひたひたにする)ラップをかけて冷蔵庫で保存します。2日ほどは食べられます。
しらたきと糸こんにゃくの違いは?
白いのはしらたきと思ったら全部糸こんにゃくとして売られている物でした
最近は白いこんにゃくも出てきてますますその差がわからなくなっています。形でも色でも見分けがつかない糸こんにゃくとしらたき、どうやって区別しているのでしょうか?
しらたきと糸こんにゃくについて
白い糸こんにゃく
ネットで調べてみると「関東と関西で名前の呼び方が違う」というものを見つけました。関東の片田舎で育ちましたが、スーパーが無い田舎でも、しらたきも糸こんにゃくも普通に個人商店で売られていました。お年寄りも両方の商品を認識していました。
関東では両方の呼び名が通っていたので、眉唾だなと思っていてはいけません。こんな事を書いている記事を見つけました。
しらたきの存在を成人するまで知らなかったという関西生まれの方の記事です。これを読むと関西では糸こんにゃくと呼ぶというのは当たっています。まとめると、関東ではしらたきも糸こんにゃくも昔からあった。関西では全部「糸こんにゃくと呼んでいた」という事のようです。
しらたきと糸こんにゃくの製法
こんにゃくを固めて細長く切った物が「糸こんにゃく」
しらたきと糸こんにゃくの製法
穴から押し出した物を茹で固めたのが「しらたき」
しらたきと糸こんにゃくの製法
しらたきが作られていく所
こんにゃくを作る液体(こんにゃくいもを粉砕して作られたでんぷん質と凝固成分を合わせたもの)がパイプの中を通ってくる。流れて来たパイプの先が穴になっており、下の熱湯の中に紐状になって流れていく様子です。このようにしらたきが出来上がります。
しらたきと糸こんにゃくの製法
このような説明は現在ではもう古く、昔の作り方となってしまいました
昔ながらの糸こんにゃくとしらたきの作り方はこのような物です。しかし、現在は糸こんにゃくとして売られている物も工場でしらたきのような製法が取られているそうです。糸こんにゃくの製法は無くなり、名前だけ残ったという事になりますね。
しらたきと糸こんにゃくの製法
突きこんにゃくが昔の糸こんにゃくの製法
このビジュアルを見て「これが糸こんにゃくです」と言う人も多いのではないでしょうか。こちらは、ところてんのように突いてカットされた「つきこんにゃく」という商品です。
あまりメジャーな呼び名ではないようですが、この形状をお探しの方は「つきこんにゃく」で探してみてはいかがでしょうか。角があり、よく味がしみるので炒め物や煮物に重宝します。舌にひっかかる角の食感がなつかしい商品です。
しらたきと糸こんにゃくは名前が違う?
黒いしらたきまで売られていて、もう何が何やらわかりません
色でも見分ける事が出来ず、形状も、製法も同じ、元々原材料は同じですのでもう違いは何もありません。現在ではしらたきと糸こんにゃくは名前が違うだけ、となってしまいました。
しらたきと糸こんにゃくの違い まとめ
年齢が高い人ほど、昔のしらたきと糸こんにゃくの違いを知っていただけに「今はそうなっていたのか」と驚かれたのではないでしょうか。現在はどちらも同じ物だというのが調べた結果わかりました。これからは悩まずどちらでも使う事が出来ますね!
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