2016/04/27 更新
- 酒(693)
家でも作れる!おいしい秋のデザート、モンブランの魅力をご紹介!
モンブランといえば主に栗で作られる秋のイメージがあるデザートですよね!モンブランという山をイメージしたことは有名ですがこのデザートの成り立ちや、作り方はご存知ですか?今回はそんなモンブランの歴史や簡単レシピについてみてみましょう。
ショートケーキやチョコレートケーキなどいろんなケーキの種類がありますが
秋のケーキといえばモンブランと答える方が多いのではないでしょうか。
濃厚な栗の味が楽しめるモンブランはブランデーを利かせたものもあったりして
どちらかというと大人の味かもしれませんね・・・!
でも意外とその歴史は知られていないのでは?
今回はそんなモンブランの歴史と自宅でも作れる簡単レシピをご紹介。
モンブランがどこで生まれたデザートかご存知ですか?
このモンブランという名前はフランス語。
そう、フランスで生まれたデザートなんです!
フランスの文献には18世紀末にその名が登場するということですが、お菓子の本をたくさん書かれている吉田菊次郎氏によると、マロングラッセを作るときに失敗した栗を、たまたまくずしてペーストにし、そこから何か作れないかと考え生まれたのではないか、ということです。
少なくとも300年程前には存在していた古いデザートなんです。
まさかの失敗から生まれたデザートだとは・・・驚きですね!
フランス・サヴォワ県と隣接するイタリア・ピエモンテ州の家庭菓子が原型であり、当初はクリのペーストに泡立てた生クリームを添えたデセール(冷菓)であった。これをもとに、モンブランを看板メニューとする1907年創業のパリの老舗カフェ「アンジェリーナ (喫茶店)(フランス語版)」が、クリームをメレンゲ上に搾り出した形に発展させた。
もともとは今とは全然違うデザートでした。
それを今の形のデザートとして発展させたのが「アンジェリーナ」というお店。
このお店今でも営業していて大きくて甘いモンブランが人気のお店です。
日本にも支店が出ているのでお近くの方は是非行ってみてください・・・!
それでは次はその名前についてみていきましょう。
デザートのモンブランが山の名前からつけられたことはとても有名ですよね。
モンブランはフランス語で「白い山」という意味があるんです!
このケーキには、長時間シロップに漬けられて形の崩れたマロングラッセをつぶし、ペースト状にしたものがかけられる。その形はモンブラン山を真似たものであり、フランスでは山の丸みを帯びたドーム状の曲線が、イタリアでは氷河に削り取られた峻厳な岩肌がケーキに投影されることとなった。
モンブランをモデルに作ったのでデザートの名前もモンブランにしたようですよ。
ちなみにイタリアからもモンブランが見えますが、こちらでのデザートの名前はモンテ・ビアンコ。
モンブランの上に粉砂糖がかかっていることがありますよね?
あれはモンブランに降る雪をデザートで表しているそうですよ。
実はモンブラン、世界的に有名なデザートじゃないんです。
ご存知ですか?
世界で一番有名といってもいいあのアメリカですら知らない方がほとんどのデザートのようです。
ではなぜ日本ではこんなに定番のスデザートになったのでしょうか?
日本では東京・自由が丘の「モンブラン」初代店主・迫田千万億が1933年にフランス・シャモニーを旅した際にこれを知り、つくる許可を取った。土台をメレンゲからカステラにし、クリのクリームもヨーロッパの茶色のものではなく、日本人になじみ深い黄色の甘露煮を用いるアレンジを加え、持ち帰りのできるガトー(焼き菓子)として完成させた。
なるほど、フランスで学んだデザートをそのまま広げるのではなく日本流にアレンジしたことで、人気も出るようになったんですね。
今ではヨーロッパで使われる茶色いクリームもアンジェリーナの日本進出に伴い、使われています。
デザートのモンブランの歴史を見たところで、ちょっとモンブランが食べたくなってきませんか?
お近くのケーキ屋さんに行くのもいいですが手作りしてみるのはいかが?
材料 4つ分です
市販のカステラ4キレ 生クリーム 60cc 栗(皮をむいたもの)150g程度 バター10g 砂糖20g ラム酒小さじ1 粉砂糖適量
1、栗を茹でて半分に切り、中身をスプーンでほじり出します。栗の形が残っていたらスプーンの腹で潰しておきます。
2、1と砂糖、バター、生クリームを鍋に入れ、煮詰めます。
3、粗熱をとり、目の細かい網でしっかり裏ごしします。冷蔵庫で冷ましたらラム酒を加えましょう。
4、カステラの上に絞り粉砂糖をふりかけて完成!
とっても簡単!簡単にデザートのモンブランができちゃいます☆
栗をさつまいも、かぼちゃにしてもおいし良デザートになりますのでお好みにあわせてどうぞ。
歴史のデザートの長いモンブランは廃棄を少なくするための偶然できたデザートでしたね!
そこから改良がくわえられ、更に日本風にアレンジされ、現在私達が親しんでいるデザートになったようです。
どうぞ、次にデザートのモンブランを食べる時はこんな歴史のことを頭の片隅に残しておいて
モンブランという山に思いをはせてみてください・・・!