永遠に持つことはありえないの?バターの賞味期限は一体いつまで?
2016/03/08
Toronton
2016/04/22 更新
どの家庭にでもあるなじみ深い陶器ですが、正しい使い方をご存知でしょうか。基本的な使い方、使い始めにすべきこと、保管方法、お手入れの仕方などをご紹介します。陶器の使い方を知れば、お気に入りの陶器を、より長く愛用できますよ。
焼きものの器のことを「陶磁器」と呼びますが、「陶器」と「磁器」は、原料から作り方まで異なります。そのため、基本的な使い方もそれぞれに違いがあります。陶器と磁器の違いを知れば、陶器の正しい使い方が見えてきます。
使い方次第で、より長くきれいな状態を保てるので、正しい使い方やお手入れの方法を知ることはとても大切です。
陶器は、「土」から作られていると考えると良いでしょう。このため、柔らかく温かい印象を与えてくれます。手触りは、多少ざらつきがあり厚みがあります。焼成温度は1,800~2,100度くらいのため、多孔質な焼きあがりになります。硬度には欠けるのでより丁寧な使い方が求められます。
磁器の原料は「石」です。硬く冷たい印象もありますが、触れてみるととてもなめらかな肌触りが特徴です。焼成温度は2,200~2,600度と、陶器と比べ、高温で焼かれるため密度が詰まった硬い器になります。陶器に比べると磁器は丈夫なので、陶器よりも使い方は少し楽だともいえます。
陶器の使い方 世界で最初に土器が焼かれたのは、日本だと言われています。それ以来ずっと日本人は土の焼き物が大好きでした。時代がくだって世界中で磁器が多用されていくなか、日本人は、陶器を愛用し続けたのです。
陶器の基本的な使い方として、新しい状態の時に「目止め」をします。お米の研ぎ汁や、小麦粉を入れたお湯を鍋で沸騰させ、鍋の中に新しい陶器を入れ、30分程度煮たてます。
こうすることで、陶器特有のヒビの目の間のわずかな隙間を、米や小麦粉が埋めてくれるので、水分が陶器に染み込むのを防いでくれたり、陶器から水分が漏れ出すのを防いでくれます。
多少面倒な作業だと思われるかもしれませんが、新品の時に一度やっておくことでより長く綺麗な状態で陶器を使うことができます。基本の使い方のひとつですので、ぜひやっておきましょう。
お使い前に以下の様な処理をして頂く事でそれらを和らげる事ができ、カビ対策にもなります。無防備なお手入れ前の肌と同じで、いきなりお醤油やカレー、コーヒーなどにご使用頂くと、シミが取れなくなり、末永くご使用いただくにはちょっと・・・と言った事になりかねます。
陶器を大切に使うための基本として、「目止め」の方法が丁寧に紹介されています。
もしも高台の底にざらつきがあったら、砥石や細かいサンドペーパーで磨きます。こうすると、底のざらざらでテーブルに傷を付けることがなくなります。購入したての器はかなり汚れています。熱めの湯で洗い流し、器の内側も外側もスポンジやたわしなどで軽くこすり洗いをします。
陶器を使い始める前に、丁寧なお手入れをすれば、気持ち良い使い方ができるでしょう。
揚げ物など、油もので使用した場合以外は、食器用洗剤を使用せずに水洗いがお薦めです。水で落ちにくい場合は、ぬるま湯で洗うと良いでしょう。また、陶器は磁器に比べ、硬度が弱いので、食器洗浄機ではなく、できれば手洗いで、きちんと汚れが落ちたことを確認するとより丁寧な使い方につながります。
黒ずみなど汚れが気になる場合は、漂白剤の使用ができますが、長く漬け込み過ぎないようにしましょう。絵柄等によっては漂白剤が不向きな場合もあるので注意しましょう。少しでも丁寧な使い方をすれば、それだけ長く使えることにつながります。
陶器の使い方のポイントとして保管方法があげられます。陶器は湿気を吸いやすいため、保管する前にしっかりと乾燥させて水分を残さないことが大切です。
また、陶器と磁器は性質の違いから、重ねて保管しないようにしましょう。重ねることでお互いを傷つけてしまうことが考えられます。しばらく使わないため場所を取らないように重ねて保管したい、という場合は、陶器と磁器の間に薄紙などを挟んでおくと良いでしょう。
陶器は呼吸をしています。つまり、吸水性があります。ですので水分を含んだまま食器棚にしまってしまうとカビが生えたり、その液体の色が染み込んでしまったりします。
陶器をしっかりと乾燥させることは、使い方の大事なポイントです。ぜひ覚えておきましょう。
より長くお気に入りの陶器を愛用するための使い方をご紹介します。
陶器は焼成温度が低いため、電子レンジの熱に弱いものがあります。電子レンジで使用したい場合は、購入する前に、電子レンジでの使い方を確認しておきましょう。使用可能かどうか不明な場合は、大切な陶器を破損しないために、電子レンジの使用は避けましょう。
また、陶器には稀ですが、磁器には金彩や銀彩を施してあるものがあります。金彩や銀彩のある器は電子レンジで使用すると、中で火花を散らしたり、きれいな金彩や銀彩が黒ずんでしまったりします。このような器は電子レンジで使用しないようにしましょう。
お料理を盛り付ける内側に上絵や模様が描かれている陶器には、酢のものなど、お酢を使ったお料理に使うのは避ける方が無難です。せっかくの絵柄が変色してしまう恐れがあります。お料理に合わせた使い方も大切です。
陶器のお手入れ、洗い方、保存方法まで陶器の使い方をまとめてあります。
陶器の基本的な使い方をあげてみると、意外と細かい使い方があるものです。多少面倒だと感じることもあるかもしれませんが、丁寧な正しい使い方をすれば、陶器はそれに応えてくれます。基本の使い方を知っておくだけで自然と扱い方が丁寧になります。
基本的な使い方を覚えておくだけで、陶器の寿命が延びます。磁器に比べ、繊細でもろさもある陶器は、正しい使い方でより長く愛用しましょう。
陶器の魅力をもっともっと引き出して色々な可能性を探してあげてください。和食器にサラダやパスタを乗せるだけで白い磁器に盛った時とは全く違う雰囲気が出ます。視覚から新鮮な情報が入ると、いつもの味も少し違った印象になるものです。
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