丈夫な身体づくりに牛乳を!カルシウムについて調査してみました!
2016/05/09
pico3
2016/04/23 更新
昔から「カルシウムを摂るなら牛乳を飲め」と言われてきた人、多いのではないでしょうか。実際にどのくらいの量のカルシウムが牛乳に含まれているか知ってますか?また、同じくカルシウムが多いと言われている食品とどのくらい違うのでしょうか。その疑問に答えます。
カルシウムは人体に一番多く含まれているミネラルです。
その99%は骨や歯に含まれています。
日本人の一日に必要なカルシウム摂取量は、年齢によっても違いますが、成人男性の場合で1日あたり650~800mg、成人女性で650mgが推奨量に設定されています。
骨粗鬆症を意識するのであれば、1,000~1,500mgを目安に摂取したいところです。
しかし、実際の日本人の平均カルシウム摂取量は490mg(平成26年度国民健康栄養調査より)と全然足りていません。
日本は火山の国であるため、火山灰が堆積した土地や水にはカルシウムがあまり含まれていません。
そのため、日本の土壌や水で育てられた野菜に含まれるカルシウム量も当然少なくなり、ひいては日本人のカルシウム不足に繋がっているわけです。
日本人はもっと意識してカルシウムを摂取しなければいけませんね。
牛乳に含まれるカルシウム量
ところで、「カルシウムを摂るなら牛乳」と言われるほどのその牛乳には、一体どのくらいカルシウムが含まれているでしょうか。
牛乳コップ1杯(200cc)に含まれるカルシウムの量は、220mgです。
数字だけを見れば、牛乳よりも100gあたりに含まれるカルシウム量が多い食品は、ほかにもたくさんあります。
しかし、コップに注いで飲むだけという利用性の高さから、牛乳は優れたカルシウム源と言えます。
しかし、中には牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロして下痢をしてしまう人がいます。
それはどうしてかというと、牛乳の中に含まれる乳糖をうまく分解できないため、小腸に乳糖が残ってしまい、結果下痢をしてしまうのです。
実はこの乳糖不耐性という体質は、日本人の85%の人が持っていると言われているそうです。
手軽に飲める牛乳ではありますが、飲み過ぎには注意が必要かもしれませんね。
例えば、牛乳1本に含まれるカルシウム量は、
● 田づくり 約20尾
● 小松菜 約1/2束
● 木綿豆腐 約2/3丁
● ひきじ 約大さじ3と1/2
● ごま 約大さじ2と1/2
で同じだけ摂れるそうです。
こうしてみると、食生活を少し意識するだけで摂取できそうな感じがしますね。
ただし、スナック菓子を食べる際は牛乳を一緒に飲むのがおすすめです。
スナック菓子にはリンが多量に含まれていて、リンの摂り過ぎは体によくありません。体内バランスが崩れ、カルシウムを便の中に排出してしまいます。
それを防ぐ意味でも、スナック菓子を食べる際は一緒に牛乳を飲むと良いでしょう。
小魚類
小魚は干物や乾燥したものの方が水分量が減るため、牛乳に比べてカルシウム含有量はぐっと多くなります。
中でも干しエビは全食品中いちばん多く、100gあたり7,100mgと、牛乳の約65倍ものカルシウムが含まれています。
海藻類
海藻類の中でも乾燥したひじきが一番多く、牛乳の約13倍である100gあたり1400mgのカルシウムが含まれています。
葉物野菜
カルシウムは野菜の中でも葉物に多く含まれていますが、モロヘイヤで100gあたり260mgです。
大根の葉では、100gあたり220mg、小松菜で100gあたり150mgとなっています。
牛乳コップ1杯分ぐらいの量が取れる計算になりますね。
カルシウムの吸収率
カルシウムを多く含む食品からのカルシウム吸収率は、牛乳で約40%、小魚で約33%、野菜で約20%となっています。
ひと昔前までは、牛乳のカルシウム吸収率が一番高いというのが常識でしたが、その後の研究で小魚の吸収率とあまり変わらないことが分かってきました。
また牛乳はカルシウムの他にリンの含有率も多いため、摂りすぎると体内のカルシウムとリンのバランスが崩れてしまいます。
牛乳だけに頼らず、他の食品からもカルシウムを摂るように心がけた方がよいでしょう。
カルシウムは、一緒にマグネシウムとビタミンDを摂取することで吸収率があがります。
マグネシウムが含まれる食品は、アーモンド、ごま、大豆製品など。
ビタミンDが含まれる食品は、キノコ類や卵、魚介類などです。
こういったものもバランスよく一緒に摂って、カルシウムの補給をしっかり行いましょう。
牛乳のカルシウムについて、いかがでしたでしょうか。
牛乳はカルシウムの摂取方法を考えた時、とても簡単に体内に取り込める飲料ではありますが、それだけを頼りにするというのはやはりよくありません。
牛乳以外の食品もバランスよく食べることが、カルシウムを含めた様々な栄養成分をしっかり摂取できる、ひいては健康に繋がると言えるでしょう。
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