ナンプラーが近場で売ってない。そんなときは、ナンプラーの代用品を
ナンプラーはタイで使われている魚醤。日本でいう醤油みたいなものです。料理によっていはナンプラーが材料にあったけれど、近場にナンプラーが売っていない。そんな時は、醤油を代用に使う?いえいえ、醤油だけでは代用品としては相性が悪い。では、どうすればいいの?
ナンプラーは日本の醤油のようにタイでは欠かすことのできない調味料で、タイでは卓上醤油のようにナンプラーが常備されています。ナンプラーはアンチョビなどの魚に塩を加え、長期熟成をし、それを絞ってできた液体がナンプラーです。魚を原料とするため魚醤と呼ばれています。
日本で醤油の代用品がないように、本場のタイではナンプラーの代用品はありません。日本でナンプラーを醤油の代用として出しても日本では通用しませんが、日本でナンプラー風の合わせ調味料を作っても、ナンプラーに親しみがない調味料なのでごまかしがつきます。現在では100円ショップでもナンプラーを置いてありますので、できればそちらを購入することをオススメします。
ナンプラーの代用として一番適しているといえば、やはり魚類から作られた魚醤です。ナンプラーと同じような魚醤はアジア圏で作られていています。そして同じアジア圏の日本でも、魚から作られた魚醤があります。ナンプラーの代用としてだけではなく、是非その魚醤に適した料理に用いていただきたいです。そんなナンプラーの代用となる魚醤を紹介します
ニョクマム
ベトナムの魚醤。ナンプラーの代用としては、国がとなりの場所でもあるため風味がかなり近いです。ただし、下級のニョクマムは臭気が強いため、ある程度のグレードを購入すべきです。日本で輸入して、瓶にわけて一般の店舗で販売しているものは、臭気はそこまでではなかったので、下級グレードではないようです。
しょっつる
秋田県の名産の魚醤。ハタハタなどの原料から一年以上発酵されて作られています。ハタハタ自体臭みが少ない魚なため、しょっつるはナンプラーの代用として、とても相性がいいか上品な香りになるため、代用品以上と言えるかもしれません。あまり販売している所をみかけたことはありませんが、販売していたらぜひとも入手しておくことをオススメします。
しょっからいわし
新潟市の西浦区の地区名物の魚醤。イワシからワタを取り除いて塩漬けして発酵させたものです。ナンプラーがカタクチイワシから作られているため、ナンプラーの代用品としては一番近い味と思われます。
いしる
能登半島北部で作られている魚醤です。イワシを原料に使っていますが、変わっているのがイカのワタもいれるようです。そして、他の魚醤と違い、魚の頭と骨もつかうという特徴があります。頭やワタや骨をいれると香りが強く独特になるため、この魚醤も独特です。
いかなご醤油
いかなご醤油は、いかなごという魚が原料の香川県の魚醤です。第二次世界大戦中や戦後食後では醤油が入手困難であったため、代用醤油として用いられていました。そのため、ナンプラーというより醤油の代用に使える魚醤というほうが近いのかもしれません。
ナンプラーは魚醤であり、独特の風味があります。ナンプラーとは醤油とは全く味が異なり、ナンプラーは醤油の代用には不向きです。ですが、ナンプラーは醤油を使った料理の隠し味として少々加える事で、独特の風味が広がります。
醤油の代用は、ナンプラーよりもタイの調味料に「シーズニングソース」のほうが日本の醤油に近く、代用にはこちらのほうが適しています。
自分で魚醤って実は意外に簡単に作れます。醤油のように麹菌を用意したりするわけではないので、ナンプラーの代用として自分で作ってみてはどうでしょうか?ただし、使用する魚が一緒でないと近い味にはならないので、ナンプラーの代用品のオリジナル魚醤ですが作る方をご紹介します。
利用する魚は上記に紹介している全国の魚醤で使われている原料の魚を利用するのがいいでしょうが、好きな魚を使ってオリジナルの魚醤を作ってもいいかもしれないですね。うまくいけば、醤油の代用魚醤ができるかもしれません。
実際に作ってみましょう
魚は頭、骨が太い場合は骨、ワタ、尾を落として水洗いをし、綺麗な布などで水気をふきとります。魚の重量の30%程度の塩を用意します。熱湯消毒やアルコール消毒をしたタッパーに塩と魚を敷き詰めて蓋をします。
冷暗所か冷蔵庫で保管して発酵させましょう。半年以上発酵するのが望ましいようですが、人によっては一ヶ月くらい発酵終わりにされる方もいるようですので、色々と試してみてください。
ナンプラーやその他の魚醤が家になく、買いに行く暇もない。そんなときのために、魚醤風合わせ調味料の作り方をご紹介します。
ナンプラーの代用品の作り方
ナンプラーの代用品は、どこにでも市販されている調味料を合わせたものになります。そんな代用合わせ調味料のレシピをご紹介します。
白だし:60ml
醤油:10ml
液体塩麹:30ml
魚粉(好みにより)
上の分量を合わせると100mlの代用ナンプラーが完成です。
この代用ナンプラーは白だしと液体塩麹の配分をお好みで調整してください。
魚の香りを強くしたい場合は、煮干しなどの魚粉をいれるとよりナンプラーっぽくなり代用しても、美味しい料理ができます。
ナンプラーは魚醤でも癖もなく意外に美味しい調味料です。ここで紹介しているナンプラーの代用レシピはあくまでも緊急用の代用ナンプラーですので、最近は100円ショップにもナンプラーが一般的になり置いてあることも多いので、本物のナンプラーを購入をおすすめします!