2016/04/09
まなまき
2016/04/04 更新
臼の使い方は、ご存じですか?餅つきは日頃よく見ている光景ですが、臼の使い方を知らない方もいらっしゃるでしょう。臼の使い方をマスターすることで、餅つきが自分でもできます。臼の使い方と一緒に、おいしい餅つきのつき方もみてみましょう。
【臼の使い方】餅つきの前日準備
前日の晩にもち米を研いで一晩もち米をたっぷりの水につけておきます。大人1人1合が目安と言われています。臼の使い方の前に、前日準備をしっかり把握しておきましょう。ちなみに、道具は臼と杵が最低限必要です。
たっぷりの水で6時間~12時間浸してください。冬場は水温が低いので、10時間以上浸してください。夏場はひたした水を取り替えてください。なぜならば、つきあがった餅が臭ったり、変色する恐れがあります。
【臼の使い方】もち米の注意点
もち米の研ぎ方が足りないと、ヌカ臭くなる場合があります。お米を水に浸す時間が足りないと、芯が残る場合があります。もち米を研ぐ時に、お湯を使うともちが変色したり、味が悪くなります。
【臼の使い方】安定した場所に置く
安定する場所に臼の台座を置いてください。地面がぬかるんでいて台座が安定しない場合は、ダンボールやむしろなどを敷いて台座を安定させてください。臼の使い方で、とても大切なポイントとなります。
【臼の使い方】安全な置き方をする
安定したところに台座を置いたら、臼を水平になるように置いてください。臼の部分は約40キロありますので、怪我をしないように注意してください。臼の使い方では、怪我をしないというのがとても大切です。
【臼の使い方と一緒に覚えておく】杵の使い方
杵の頭の先(餅を付く部分)を先端から10センチくらいを、一晩水につけておきます。こうすることで、杵の先が柔らかくなり、杵の割れを防ぎます。杵の使い方も、臼の使い方と同様に大切なことなので、覚えておきたいところです。
つけ忘れると杵が乾いており、石臼の縁を叩いた場合にパーンと大きく割れてしまい餅がつけなくなります。また、餅に小さな木くずが混入する原因になりますので、必ず杵を一晩水につけて水分を吸収させておいてください。臼の使い方とともに、忘れずに行いたい作業です。
【臼の使い方】臼を温めるために、お湯を準備する
一晩水につけたもち米をザルで15分以上水をきってください。その後、臼を温めるのに使う大量のお湯を沸騰させておきます。臼をいっぱいにするには、大人用の杵2本の頭を入れた状態で約8L、杵を入れない状態で約12Lのお湯が必要です。
カマドに羽釜とコンロをセットしたら8分目くらい水を入れて沸騰させてください。お湯が湧いたら羽釜か鍋で蒸し布を5分くらい煮沸すれば、準備完了です。ここまで来たら、あとはもち米を蒸すだけです。
【臼の使い方】もち米の蒸し方
A:セイロを用意します。
B:セイロの中に竹スダレを敷きます。
C:蒸し布を ひろげて、15分以上ザルで水を切ったもち米を入れてください。
カマドの羽釜の中のお湯が沸騰したら、蒸し布でもち米を包むようにしてセイロを載せて、釜ブタで蓋をして蒸し始めてください。もち米は30分ぐらいで蒸し上がります。
臼を温める
もち米を蒸し始めてから10分ほど経ったら、臼の水を捨て、臼に杵の頭を戻して、沸かしておいた熱湯(なるべく熱いお湯が望ましい)をひしゃくですくって、臼にいっぱい入れて臼を温めてください。 餅つきには石臼を温める為に、大量のお湯(熱湯)が必要になります。
臼を温めるには、時間がかかる
1回つき終わったら、また熱湯を入れて臼をしっかり温め直す必要があります。これを怠ると臼が冷めてしまい、もち米が冷たくなりうまくお餅になりませんのでご注意ください。熱湯で最初に臼を温めるまでに、熱湯でいっぱいにしてから約15分~20分かかります。
臼の使い方のポイント
いかがでしょうか?臼の使い方のポイントは、いかに臼を冷まさないかです。また、臼は重いので、必ず安全な場所で安定した置き方をしましょう。さらに、臼だけではなく、杵の使い方も覚えておきましょう。杵は、前日のうちに水につけておかないと割れてしまいます。おいしいお餅を食べるためには、事前の準備が必要です。
また、臼はレンタルもできますが、自前で買うとなると手入れも大切です。使い終わったらしっかりと乾燥させて、カビ対策をしましょう。
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