2016/03/14
nanaminjp
2016/04/01 更新
おいしくて高級な魚といえばふぐ!あっさりした身で刺身にしても焼いてもお鍋に入れても唐揚げにしてもおいしい高級魚♡でもふぐには肝に毒があるのは有名な話・・・資格がないと捌くこともできないんです・・・今回はそんなふぐの肝に隠された猛毒のお話・・・!
最近、ふぐの肝を出していたお店が摘発されたというニュースがありました。
ふぐの肝は猛毒を持っていて基本的に提供は条例で禁止されています。
ふぐといえば冬になると食べたくなりますよね・・・!
とっても上品な白身の魚で、刺身にしても火を通しても唐揚げにしてもおいしい高級魚!
お値段もするのでなかなか食べることはできませんが
食べることができたらとっても幸せな気持ちになりますよね♡
そんなふぐの肝に毒があることは有名な話・・・扱うには資格が必要です。
でもなぜ肝に毒があるのでしょう?どんな毒を肝に隠しているのでしょうか?
今回はそんなふぐの肝に隠された毒に注目します。
それではまず、ふぐの肝にある毒についてお伝えします。
興味本位で絶対に手を出さないように・・・
青酸カリというと毒で有名ですが、その青酸カリと比較して
ふぐの毒であるテトロドトキシンの毒の強さ・・・
恐ろしいですよね。
ふぐ毒の強さを表す単位に
「マウスユニット」という単位があり、
1マウスユニットで体重20gのマウスを
30分で死亡させてしまう毒量をいいます。
猛毒のものでは1000マウスユニット以上にもなり、
10g以下でも致死量
ふぐ毒、じつは個体差があるのですべてのふぐが同じではないのですが
個体によってこんなに毒があるなんて・・・
水洗いして落ちるものでもありませんし、加熱しても凍らせても無毒化しません。
紫外線にも強く、太陽光を1年間照射してもなくなりません。
そして何よりも免疫性が全くありません。
『何度か肝を食べたけど大丈夫だったから自分には免疫力がある』
などというのは勘違いで、たまたま無毒あるいは微毒のものだったに過ぎません。
一説によると300度で加熱しても駄目だそうで非常に厄介な毒です。
ロシアンルーレット気分で食べる方がいらっしゃいますが
運が悪ければ本当に死にます、絶対にやめましょう。
ふぐ毒の死亡者は年間約50人、結構多い数字ですよね。
死亡者がいることで有名なのになぜ食べる方が減らないのか・・・
実はふぐの肝、とってもおいしいんです。
そうなんです、こう言われると気になる方もいらっしゃいますよね・・・
でも肝の毒にあたるとこんな症状が・・・
致死性が高いふぐ毒「テトロドトキシン」
ふぐ毒の症状の特徴は「麻痺」。くちびるから舌の先、指先に痺れを感じるのが特徴です。
時には嘔吐や頭痛で初期症状を訴えることもあります。それは食後まもなくから5時間以内、平均して2時間前後で発症します。
初期症状についで知覚障害、運動障害、言語障害、呼吸困難、血圧低下などが生じ、ついには呼吸停止によって死に至ります。死亡まで早い時には食後1時間30分から、およそ24時間以内に死亡する場合が多いようです。
食後1日で死んでしまう毒・・・症状もとても恐ろしいですよね・・・
しかも死の直前まで意識ははっきりしているとか…
ただ個体差があるので8時間たって症状が出た場合は手当てさえ受ければ大丈夫だそうですよ。
しかし、そんなに個体差があるのは一体なぜなのでしょう?
自分で作っているのか、外部から取り入れているのか、長く議論が続いていたけれど、人工養殖で結果が判明した。海中には小さな貝やヒトデ、藻類などに毒をもっている生物がいて、フグはそれを食べて成長する。そこから毒を取り出し蓄えるようにしたらしい。毒のない餌で育てたフグには毒がなかった。
そう、ふぐが食べる食事に毒が含まれているからなんです。
なのでふぐによって毒性の違いがあるんですね!
でも養殖だと肝に毒がなかったということは肝は食べられるのでは?そう思いますよね。
次項で肝が食べられるのかどうか調べてみました。
先ほど見たように養殖だとふぐの毒がないという事で
それなら肝も食べられるのではと思われたと思います。
現在では無毒ふぐの養殖もされており、
体内に毒を蓄積させないエサを与える事で、
肝を楽しむ事が出来るところもあります。
ただ、肝を食用としている地域には限りがあり、
条例などでも定められており、
養殖ものでも食用可否が分けられています。
このように書かれているところもあります。
この地域はどうやら大分県のようなのでもしかしたら提供しているのかもしれません。
・・・しかし大分県のHPには
平成26年10月30日にふぐ毒による食中毒事件が発生しました。
ふぐの内臓(一部種類のシラコを除く)は有毒部位です。喫食した場合、しびれ等の麻痺症状が現れ、激しい嘔吐、呼吸困難となり最悪死に至る可能性があります。
ふぐの肝臓(キモ)、卵巣(マコ)等の有毒部位は絶対に食べないでください!!
このようにあります。
もしかしたら昔はよかったのかもしれませんが
現在ではこのように食べないよう注意喚起しています。
フグの食べられる部位について従来の規制を変更するかどうか、食品安全委員会の評価をあおぎました。その結果『フグの毒化機構が明確にされていない』となりましたので、これまで通りの規制を続けています。危険ですので、自分で釣ったフグでも危険な部位は食べないでください
いくら養殖が無害とはいえ、まだ完全にはふぐ毒の仕組みは解明されていません。
将来、食べられる日が来るかもしれませんが
現在はまだ食べることができないのが正解のようです。
地域によっては肝が食べられるといった情報もあるようですが
今回詳しく調べてみてそれは少し疑わしいと感じました。
ふぐの肝はとてもおいしいようですが食べると命にかかわります
肝がトロに似た味ならトロを食べましょう。
とはいえ、基本的に食べられる部分は安全か確認されています。
ふぐの肝をはじめ注意が必要な部位もありますが、それ以外はどうぞ安心してください・・・!
詳しくは下記のHPを・・・
きちんとこのことを知っていれば怖い魚ではありません・・・!
どうぞこれからも安心安全にふぐを楽しんでください・・・!
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