牛乳の賞味期限っていつまで?牛乳は賞味期限切れたら飲めないの?
2016/04/06
hiro1439
2016/03/25 更新
コーヒー牛乳やいちご牛乳はペットボトルでも販売されているのに、なぜ牛乳だけはペットボトルで販売されていないのでしょう?疑問に思ったことはありませんか?実はそれにはちゃんとした理由があったのです。ここでは牛乳とペットボトルの関係についてご説明させて頂きます。
牛乳と言えば、牛乳瓶や牛乳パックで買うのが一般的で、なぜかペットボトルでは販売されているのを見かけませんよね。でも、コーヒー牛乳やいちご牛乳ならペットボトルでも販売されているのに、なぜ牛乳だけはペットボトルで販売されないのでしょう?疑問に思った人も多いのではないでしょうか?
子供の頃から身近にある牛乳が、なぜペットボトルで流通しないのか・・・。それには何かちゃんとした理由があるのでは?と思ったりしますよね。ここでは、牛乳がなぜペットボトルで販売されないのか?その疑問についてご説明させて頂きます。
なぜ牛乳だけがペットボトルで流通しないのか。その理由は、牛乳が他の飲み物に比べて栄養価が高いこともあり、雑菌が繁殖しやすいことが原因だと言われています。そのため牛乳は、衛生的に安心できる瓶もしくは紙パックで販売されているのが現状です。雑菌が繁殖しやすいと言われる牛乳は、基本的に10度以下で保存しなければならないのです。しかし牛乳がペットボトル入りであっても、紙パックや瓶と同じように冷蔵庫に入れておけば問題ないはずですよね。でも、なぜペットボトルではダメなのでしょうか?
その理由は、ペットボトルの利点にあったのです。ペットボトルはふたを簡単に開け閉めすることができ、さらには密閉度の高い容器です。そうなれば、飲みかけの牛乳を持ち運ぶことも簡単に出来てしまいますよね。長時間もの間、常温あるいはもっと高い温度にさらされてしまうことで、雑菌が繁殖する可能性はもちろん高まります。また、ペットボトル飲料は直接口をつけて飲むことがほとんどです。一度ふたを開け、少し飲んでからバッグにしまい込み、その後また取り出す……。そういったシーンが安易に想定されるために、牛乳の容器にペットボトルが使われることはなかったようです。
実は農林水産省の調査によると、牛乳は消費量、生産量ともに年々減少の一途をたどっているとの事です。そんな中、軽くて便利なペットボトルに入った牛乳が流通さえすれば、消費量は持ち直すかもしれない!そう考えた乳業メーカーは「ペットボトル入りの牛乳」を実現させるために企業努力を重ねたようです。その成果もあってか、2007年3月には食品安全委員会が「適切な条件下で管理される限り、十分な安全性を確保している」と、ペットボトルの食品健康影響評価を厚生労働省に提出しました。さらに同じ年の10月には「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」が改正され、ペットボトル入りの牛乳の販売が認められたこともあるのです。なのになぜ今もペットボトル入りの牛乳は流通していないのでしょうか?
法改正から何年も経った今でも、コンビニやスーパーには瓶や紙パックの牛乳しか並んでいませんよね。なぜでしょう?実はそこにはコスト面での問題があったのです。牛乳用のペットボトルは、今現在の清涼飲料水用のサイズであったり、品質のまま転用することはできないとの判断で、そうなれば新たなものを開発しなければならなくなります。しかも、従来どおりの瓶や紙パックも並行して作り続ける必要もありますので、莫大なコストがかかるのです。
仮にメーカー側が牛乳の保存方法などについてどれだけ宣伝したとしても、ペットボトルの便利さから、消費者が持ち歩いたりしてしまうことは目に見えていますよね。そうなるとメーカー側も食中毒などのリスクを今まで以上に背負うことにもなってくるのです。また、メーカー側がそこまでのリスクを背負ってまでもペットボトル入りの牛乳を作ったところで、どれだけの利益が上がるかも不透明なのです。となれば現状維持に努めるのが、より現実的な判断だと言うことにもなりますよね。
牛乳はペットボトルでの流通が難しいのに対し、ではなぜ、コーヒー牛乳やいちご牛乳はペットボトルでの流通が可能なのでしょうか?その理由は、コーヒー牛乳やいちご牛乳は「牛乳」ではなく「乳飲料」なのです。そのため、牛乳ではなく「脱脂粉乳」が使われているため、ペットボトルでの販売も可能なのです。
ペットボトルでの牛乳の販売を検討する中、実際の消費者からは、「紙パックだと飲み終わった後は開いて洗って乾かす、という手間がかかり、ペットボトルは軽くすすぐだけなので手間はかからないのですが、衛生面で不安が残りそう」との声があったそうです。さらに取材を続けていくと、消費者からは「やはり、牛乳は瓶が一番清潔な気がする」との声が多数寄せられたそうです。
今から数十年前までは牛乳の宅配を利用していた家庭がほとんどでした。毎朝、瓶で届く牛乳を飲み、飲み終わったら軽くすすいでから玄関先に出しておくと翌日には回収され、新しい牛乳が届くのです。また、瓶は洗浄して煮沸消毒すれば何回も使うことができ、最初の製造コストは多少高くても、結果的には経済的なのです。しかも、滅菌や殺菌も十分にできるため、衛生的にも安心なのです。瓶であればリサイクルできるのでゴミにもならないため、実はエコな容器でもあります。そういう意味では、今の時代にも瓶がマッチしていると言えるでしょう。
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