甘くてみずみずしい最高の果物が食べたい!秋が旬の果物をご紹介!
2016/03/01
まなまき
2016/03/26 更新
七草といえば、お正月のご馳走で疲れた胃腸を優しく労わってくれる七草粥を思い出します。このお粥に入れるのは「春の七草」です。実は秋にも七草があるのをご存知ですか?秋の七草、全部言えます?今回いろいろな秋の七草の覚え方を探してみました。どの覚え方で覚えますか?
秋の七草の覚え方の前に、まず「七草」という言葉の意味を知りましょう。
七草とは人日の節句(1月7日)の朝に、7種類の野菜が入った粥を食べる風習のことをいいます。
古来中国では、1日から7日までにそれぞれ動物をあてはめて、その動物を殺さない日を作っていました。そして7日を人の日(人日)として、犯罪者に刑罰を与えない日としていたそうです。
またこの日に7種類の野菜を入れたあつもの(スープのようなもの)を食べる習慣もあり、その習慣が日本にも伝来しました。
本来「七草」というのは、秋の七草を指していました。
人日の節句に食べる7種類の野菜は、「七種」と書き、実はこれも「ななくさ」と読みます。
いつのまにか元々の意味は失われ、風習だけが形として残り、また人日の節句に食べる「あつもの」と、日本の「若菜摘み」の風習が混ざり合って、「人日の節句に七草粥を食べる」という風習になったようです。
春の七草の覚え方といえばこれ。
「せり なずな おぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ」これぞななくさ
五七五七七での覚え方ですね。春の七草といえばこの覚え方で覚える人が多いのではないでしょうか。
学校の教科書にもこの覚え方が載っているようです。
しかし毎年1月7日にスーパーに行くと、春の七草はこんなパックに入って売られています。
春の七草の覚え方は?なんて気合を入れて覚えなくても、簡単に手に入るんですよね。
秋の七草に比べると、春の七草は七草粥を食べることを考えればまだ身近なものです。
教科書にもその覚え方が載るくらいですから、誰でも一度は聞いたことがあり、また記憶にも残っているのではないでしょうか。
しかし秋の七草はあまり耳にしません。そもそも秋の七草という言葉自体をあまり聞きません。
「秋の七草の覚え方は?」と少し気合を入れないと覚えられないのはそのためでしょうか。
それでは秋の七草とはなんでしょうか。
春の七草がそれらを食べることで無病息災を祈るものであるのに対し、秋の七草は秋から冬にかけて咲く草花を目出て愛おしむという、いわゆる鑑賞用の植物のことになります。
秋の七草の由来は、万葉の歌人「山上憶良」が、秋の七草を二首の歌に詠みました。
以来、日本の秋を代表する草花になったと言われています。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七草の花」
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」
この歌は二首で一組の歌ですが、下の歌が、秋の七草の基本的な覚え方になります。
秋の七草の覚え方に入る前に、まず秋の七草がどんな植物なのかを見ていきましょう。
実際の秋の七草を知ることで、このあとの覚え方もすっきり頭に入るかもしれません。
萩(ハギ)
中秋の名月に、ススキとお団子と一緒に月にお供えする習慣がありますね。
萩はパイオニア植物ともいわれ、荒れ地でもよく育ちます。
萩という字は、秋に咲く草という意味があります。
尾花(オバナ)
いわゆるススキのことです。
動物の尾に見立てて「尾花」と呼ばれていました。
農家の茅葺屋根の材料としても有名です。
葛花(クズハナ)
葛粉はこの葛花の根っこから作られています。
風邪薬として有名な葛根湯にも、文字通り葛の根が使われています。
瞿麦(ナデシコ)
瞿麦(クバク)は、そもそも「トコナツ」や「カワラナデシコ」のことを指します。
平安時代、貴族たちが瞿麦を「可愛がり撫でた子」という意味を含んだ言い方をするようになり、そこから撫子という字があてられるようになりました。
女郎花(オミナエシ)
女郎花の語源は、「オミナ=女」「エシ=飯」が訛ったものだと言われています。
また、女郎という言葉が、昔は貴族の「令嬢」や「令夫人」の敬称だったからという由来もあります。
一般的に、「美人も圧倒する花の美しさ」という意味が言い伝えられています。
藤袴(フジバカマ)
かつては河原などに群生していた藤袴は、現在では環境省のレッドリストで絶滅危惧種II類に指定されています。
藤袴には伝説があり、それは秋の雨が降る夕暮れ時に、とても綺麗なお姫様が村をさ迷い歩いていたけれど、村人たちが近づけずにいたら、次の日名前のない紫の花が咲いていて、「きっとあのお姫様はこの花の精霊だ」ということになり、そのお姫様の穿いていた藤を連想させる袴から、藤袴と名付けられたそうです。
桔梗(キキョウ)
歌の中では朝顔の花となっていますが、これは桔梗のことであろうと言われています。
このように秋の七草は、その草花たちが咲いている風景を見て楽しむというものです。
どんな覚え方も、結局は花の名前をきちんと覚えていなければ意味がありません。
まずは、先に紹介した山上憶良の歌から、花の名前を抜き出してみましょう。
「ハギ オバナ クズ ナデシコ オミナエシ フジバカマ キキョウ」
※アサガオはキキョウに置き換えています。
このままで暗記する覚え方もありますが、もう少し覚えやすいように並べ替えます。
「ハギ キキョウ クズ フジバカマ オミナエシ オバナ ナデシコ」
春の七草と同じように、五七五七七での覚え方ですね。
秋の七草の名前を全部きちんと覚えられたら、今度は語呂合わせの覚え方にしやすい順に並び替えます。
秋の七草の覚え方②「語呂合わせ」
例えば、
「ハギ ススキ キキョウ ナデシコ
オミナエシ フジバカマ クズ」
頭文字を並べると「ハスキ(ー)ナオフク(ロ)」となりますね。
ハスキーなおふくろってどんな感じでしょう?
また別の並び方をしてみましょう。
「オミナエシ ススキ キキョウ ナデシコ フジバカマ クズ ハズ」
頭文字を並べると「オスキナフクハ」となります。
この覚え方では、7種類の草花のそれぞれの色を思い浮かべると覚えやすそうです。
このように、植物の名前さえしっかり覚えていれば、語呂合わせでの覚え方もできるわけです。
あるいは自分で考えたオリジナルの語呂合わせを作るという覚え方もできそうです。
ちなみに、春の七草では語呂による覚え方はいいものがないようです。
分かりやすい春の七草の語呂での覚え方にチャレンジしてみますか?
春も秋の七草も、まずその植物の名前をきちんと覚えることが先決です。
いくら語呂合わせの覚え方を学んでも、肝心の花の名前を覚えていなければ意味がないわけです。特に秋の七草は馴染みがあまりないので、花の名前を覚えることが重要です。
春とは違い、秋の七草は観賞用とはありますが、実際にそのすべてを一度に目にする機会は失われつつあります。どんな覚え方で覚えても、その風景が失われてしまったら意味がありません。
秋の七草の覚え方という前に、日本古来の風景が失われないようにしなければいけませんね。
ところで、春と秋の七草の他に、昔の七草、夏の七草というものもあるんです。
ちょっとびっくりですね。
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