2016/02/23
まなまき
最近健康ブームで野菜ジュースで栄養をとりたいという方も増えてきています。しかし、野菜ジュースといってもいろいろ。お家で作る野菜ジュース、コンビニやスーパーで買う野菜ジュース。本当に野菜ジュースで栄養はとれるのでしょうか?今回はその謎を徹底解明します。
野菜ジュースとひとくちに言っても様々なタイプがあります。自分の家でミキサーを使って作った野菜ジュース、市販品で販売しているパック入りの野菜ジュースなど、作り方も違えば使う野菜も異なります。
まずは専門医の先生の野菜ジュースの栄養に関するコメントをみてみましょう。
「生の野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどの豊富な栄養素が含まれています。しかし、一般に市販されている野菜ジュースは、一度熱を加えて煮込み、濃縮したもの、または乾燥させて粉にしたものに水を加えて薄め(還元して)、安全な商品として販売しています。そうした製法で作られた商品は、パッケージに「濃縮還元」と書かれています。
例えば、栄養素のビタミンCは加熱すると壊れてしまうので、野菜由来のビタミンCはゼロだと思いますが、現在はビタミンCを添加した野菜ジュースも市販されています。なので、パッケージの栄養成分表示で内容を確かめることが大切です。
また、野菜の種類によっても、それぞれに含まれる栄養素は違いますので、ジュースの場合も、得られる栄養素は商品によって異なります」
ということは、市販で販売されている野菜ジュースで、濃縮還元、添加物なしだと栄養価が損なわれている可能性があります。
濃縮還元は、主にオレンジジュースなどの果汁を含む飲料に使用されるのが一般的で、この場合一度搾り取った果汁を何らかの方法で水分を飛ばした後、再び水分を加えるものである。
野菜を搾汁したり、加熱などの処理をしてジュースにすると、ビタミンCや食物繊維など減少する栄養価があります。しかし、加熱しても減少しない栄養素はたくさんあります。カルシウムやカリウムなどのミネラル等の栄養や、野菜の色素であるカロテノイドなどです。これらの栄養価の中には、リコピンやβ-カロテンのように、生の野菜から摂るよりも野菜ジュース等の加工品で摂る方が吸収率の良い栄養素もあるのです。
ストレートジュースとは、濃縮をせずに、果汁や野菜汁だけでできている商品のことを指します。ストレートジュースのほうが濃縮還元の野菜ジュースに比べ、味や風味は断然こちらのほうが上ですが、やはり殺菌のためには加熱処理をしなくてはなりません。従って、ストレートジュースも加熱処理を行っているため、ビタミンC等の栄養素は損なわれているのです。
「自分の家のミキサーで生野菜から作った野菜ジュースなら、加熱処理をしていないので、ビタミンCはさほど失われません。
しかし、体調が悪いときに栄養補給として飲むのはあまりおすすめではありません。生野菜ジュースは食物繊維が多くて、胃腸に負担がかかってしまうからです。
例えば、下痢をしているときは、生野菜は腸を刺激してさらにひどくなってしまうこともあるので、ビタミンCは減ってしまいますが、野菜スープのミネストローネや、トマトやナスを煮込んだラタトゥユなどの軟らかく加熱調理をしたもので野菜をとるようにしてください」
しょうがとゆずのジュース
甘酸っぱいゆずとパイナップルにしょうががピリリとアクセント。ビタミンCや身体を冷やさない生姜が入っているので、女性にうれしい栄養素がたっぷり入った野菜ジュースレシピです。
栄養豊富野菜ジュース材料 約400ccの材料
しょうが 1片
ゆず(皮をむく) 小2個
セロリ 2本
パイナップル(皮を除く) 1/4個
グレープフルーツ(皮をむく) 1/2個
栄養豊富野菜ジュースレシピ
すべての材料をひと口大に切り、低速ジューサーで絞る。
美肌効果も大! とろりんなめらか野菜のジュース
ゆでたさつまいもを使ったジュース。繊維質やビタミンCが豊富で、吹き出物対策をはじめ美肌効果が狙えるさつまいもですが、実はそのまま食べるのが苦手。でも、このジュースなら、ゆでたさつまいものとろみがかえって飲みやすく、手軽にいただけます。
栄養豊富野菜ジュース材料
にんじん …… 1/3本
ゆでたさつまいも …… 1/4本(中程度の大きさ)
牛乳 …… 130cc
はちみつ …… 適量
栄養豊富野菜ジュースレシピ
すべての材料をミキサーで混ぜ合わせるだけ!
野菜ジュースに関する知識をご紹介しました。野菜ジュースで栄養をとるのではなく、野菜ジュースはあくまでも栄養摂取の補助として飲用するのがよさそうですね!ご自身の身体のバランスと相談しながら、上手に野菜ジュースを日ごろの生活に取り入れてみてください!
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