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    紅茶の茶葉ウンチク!茶葉を極めて紅茶ライフをエンジョイしよう♪

    今日は、紅茶の茶葉について学んでみませんか?忙しい現代人の毎日。紅茶を飲む時にはつい手軽なティーバッグを利用しがちですよね。でも、紅茶好きならたまにはリーフティーを楽しむひとときも持ちましょうよ!美味しい紅茶を楽しむために、茶葉のウンチクを伝授いたします。

    紅茶の歴史 - 中国からヨーロッパへ

    紅茶に限らず、全てのお茶はチャノキの葉から作られ、中国を起源としています。
    紅茶はお茶の葉を完全発酵させたもので、いわゆる大航海時代に中国からにヨーロッパへ渡り、愛飲されるようになりました。

    紅茶は特に英国で好まれ、17世紀に起こった産業革命にも一役買っていると言います。
    というのは、それまで英国では朝食にビールを飲むのが一般的だったのですが、それが紅茶に変わったことで労働者が勤勉になったことが産業革命の一因とされているんです。

    言われてみればそうですよね。朝からビールで一杯機嫌なのと、紅茶のカフェインでシャキッと目ざめているのとでは、仕事の効率が全然違いますよね。

    紅茶の茶葉には見分けの法則がある! かたちと等級

    紅茶の茶葉にはグレードと呼ばれる分類があります。
    ちょっとややこしいかもしれませんが、覚えると色々面白いですよ!

    紅茶のグレード ~ 枝のどの部分の葉か、また大きさなどで決められる

    紅茶の茶葉は大きさやかたちなどによって等級(グレード)が決められています。
    摘み取って細かくする前、ホール(フル)リーフでの等級分けは、次のようになります。

    ホールリーフの場合のグレード名称


    基本グレード:OP(オレンジペコー、またはオレンジペコ)
    長さ=7~12mm

    枝の最先端、芯芽の部分をFOP(フラワリー・オレンジペコー)
    先端から2番目付近に生えた若芽をOP(オレンジペコー)
    三番目付近のやや堅めの葉をP(ペコー)
    先端から4番目くらいの若干大きな葉をPS(ペコスーチョン)
    先端から5番目付近の育った葉をS(スーチョン)といいます。

    出典:http://www.koucha-dictionary.com

    グレードの主な名称(ホールリーフの場合)

    ・TGFOP(ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ)
    黄金色をした上質の新芽、Golden Tips(ゴールデンティップス)が特に多く含まれているもの。
    フラワリー・オレンジ・ペコの上級グレードです。

    ・GFOP(ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ)
    TGFOPほど多くないですが、ゴールデンティップスを含むフラワリー・オレンジ・ペコの上級グレードを言います。

    ・FOP(フラワリー・オレンジ・ペコ)
    茎の最先端のいちばん若い新芽の部分がフラワリー・オレンジ・ペコ。 
    フラワリーは花のような香りを意味し、オレンジ・ペコでもTip(ティップ=新芽/芯芽)が一定量以上含まれる質の高い若葉です。 

    ・OP(オレンジ・ペコ)
    先端から2枚目の茶葉はオレンジ・ペコと呼ばれます。この部分が紅茶の等級の基本となります。
    FOPより大きめになり、長さ0.7~1.2cmほどの細長い茶葉で、ティップはあまり含まれていません。

    ・P(ペコ)
    先端から3枚目の葉で、オレンジ・ペコより短いです。 ティップは含まれません。

    ・PS(ペコ・スーチョン)
    先端から4枚目の葉で、ペコより下の部位です。短く太い茶葉です。

    ・S(スーチョン)
    先端から5枚目で、ペコ・スーチョンの下にある大きな葉を言います。中国の燻製紅茶(ラプサン・スーチョンなど)に使用されています。

    加工状態の茶葉の大きさ(砕き具合)によっても、等級や名称が変わる

    紅茶は加工した茶葉の形態によっても名称が変わります。

    大きさによるものですと、大きい方からホール・リーフ、ブロークン・リーフ、ファニングス、ダストとなります。
    ティーバッグ用のものは、普通、CTCと呼ばれるものです。

    加工された紅茶茶葉のグレード(等級)いろいろ

    ただし、グレード(等級)と言っても品質そのものの良し悪しを表す言葉ではないので、ご注意を。

    これらはあくまでも『分類』にあたり、例えば大きいから品質が良くて小さいから悪いとか、またその逆もありません。
    紅茶の品質の良し悪しは、あくまでも飲んで美味しいかどうかで決まるんです。だから、個人の好みも重要な要素なんですね。

    世界三大紅茶 ダージリン・ウバ・キーマン

    現在、紅茶の茶葉には世界三大紅茶と呼ばれている主要な3つの産地があります。
    インドのダージリン、スリランカのウバ、中国のキーマンです。

    ダージリン(インド)

    北インドのヒマラヤ山麓にある茶葉の産地ダージリン。
    この地方では昼と夜の寒暖差で霧が発生することが多く、茶葉に独特の味と香りを与えています。

    ダージリンの紅茶は”紅茶のシャンペン”と呼ばれることもあります。

    ダージリン (ファーストフラッシュ)

    ダージリン茶葉特有の香りはマスカットフレーバーと言われ、爽やかな味わいと赤みの薄い水色(すいしょく、紅茶の色味)が特徴。

    特に初摘みのファーストフラッシュは淡い色が大きな特徴です。収穫量が少ないため高値で取引されています。ちょっと日本の新茶と似ていますね。

    ウバ (スリランカ)

    スリランカ(セイロン島)の南東部、ウバの茶葉園もまた、昼夜の寒暖差のため霧が発生しやすい土地です。これによって紅茶に『ウバ・フレーバー』と呼ばれる、後に残る独特の香味が生まれるのです。

    ウバの紅茶は標高1200m以上の高地で作られているため、セイロンティー(スリランカ産の紅茶)の中ではハイ・グロウン・ティーと呼ばれる高級種に分類されています。

    ウバ (クオリティーシーズン)

    ウバ・フレーバーは、スズランや薔薇の花のような香りとも、柑橘系の香りとも、メンソール系の香りとも言われ、甘く爽やかな香りです。特に7~9月頃のウバ茶のクオリティーシーズンのものは、はっきりしたメンソール風の香気が香り立ちます。

    キーマン (中国)

    中国の安徽省にある祁門(キーマン。キームンとも)。この地方の森深い山岳地帯でキーマンの茶葉は作られます。低温多湿な気候は、紅茶に芳醇な味をもたらしています。上質なキーマンの茶葉にはリラックス成分のテアニン(アミノ酸の一種)が豊富です。

    キーマン (祁門、Keemun)

    キーマン紅茶の香味は、”スモーキーで蘭のような香り”と表現されています。

    その他の有名な紅茶(茶葉)の産地

    三大紅茶以外にも世界にはたくさん紅茶の産地があります。
    その中でも代表的な茶葉の産地を、ここでいくつかご紹介しますね。

    アッサム (インド)

    インド北部のアッサムも茶葉の産地として有名。ここで作られるアッサムチャはミルクティーに向きます。

    ニルギリ (インド)

    同じインドでも南部にある茶葉の産地がニルギリ。現地の言葉で青い山脈という意味だそう。
    ここは地理的にスリランカに近く、茶葉の風味もどちらかというとセイロンティーに似ていると言われています。
    ニルギリの茶葉はストレートで味わうのも良いですが、ミルクティーやチャイなどスパイスティーにも向きます。

    ディンブラ-(スリランカ/セイロン)

    セイロンティーではディンブラ-の紅茶もおススメです。
    やわらかな渋みを感じるコクのある味わいは、日本人のイメージする”紅茶”の味にもしかしたら一番近いかもしれません。ディンブラーの茶葉も高地産茶葉で、ハイ・グロウン・ティーに分類されます。

    ケニア

    ケニアではおよそ標高2000メートルの高地で紅茶が作られており、その風味はセイロンティー(スリランカの紅茶)に似ているそう。

    そして今、ヨーロッパではケニア産の紅茶が一番多く飲まれているそうですよ。

    フレーバーティー 茶葉と香りのマリアージュ

    ところで、紅茶の茶葉に精油など香料で風味づけしたフレーバーティーも美味しいですよね。

    伝統的なフレーバーティー

    クラシックで伝統的なフレーバーティーには、アールグレイとラプサン・スーチョンの2種があります。

    アール・グレイ

    今フレーバーティーとしておそらく世界中で一番有名な紅茶は、このアールグレイでしょう。
    茶葉にベルガモット(柑橘類)の香味をつけたもので、19世紀に大流行しました。

    ラプサン・スーチョン

    ラプサン・スーチョン(正山小種)は烟茶(エンチャ)とも呼ばれ、中国産の茶葉を松の葉で燻したものです。
    香りが強く好みが分かれる味ですが、英国では大変愛好されていますし、実はこれが紅茶の元祖とも言われているんですよ。

    紅茶ブランドが作ったオリジナル・フレーバーティー

    最近では多くの紅茶販売ブランドがオリジナルのフレーバーティーを作っていて、どれもそのブランドの顔とでも言うべき製品になっています。

    アップル&ローズ (フォション)

    もともと、紅茶にリンゴの香りをつけたアップルティーが1番の売れ筋というフランスの紅茶ブランド・フォション。
    リンゴの風味をつけた茶葉に薔薇の花びらを加えたアップル・アンド・ローズも、春の風を感じさせるフレーバーが大人気です。

    ボレロ (マリアージュフレール)

    同じくフランスの老舗紅茶ブランドのマリアージュフレールも、たくさんのオリジナル・フレーバーティーを出しています。『マルコ・ポーロ』や『ウェディング・インペリアル』『エロス』など人気のフレーバー・ブレンドがたくさんあって、選ぶのに迷うかもしれません。

    この『ボレロ』は爽やかな地中海の果物の香りに、少し甘い、花の香りも加わった、上品な甘みを感じる紅茶です。
    フレーバーティー初心者でも飲みやすいタイプと言えるのではないでしょうか。

    桜の紅茶(SAKURA) (ルピシア)

    日本人にとって春の香りと言えば、やっぱり桜ですよね。
    緑茶・烏龍茶・紅茶と幅広くお茶を扱う日本のブランド・ルピシア(LUPICIA)では、桜フレーバーの紅茶を出しています。

    茶葉専門店とブレンドティー

    続けて、紅茶の専門店(専門ブランド)各社が色々な産地の茶葉をブレンドして作った銘柄もご紹介します。

    トワイニング

    プリンス・オブ・ウェールズ

    キーマン紅茶にアッサムなどがブレンドされたプリンス・オブ・ウェールズは、かつての英国王エドワード8世が皇太子時代に好んだパーソナル・ブレンドです。プリンス・オブ・ウェールズは英国皇太子の称号のこと。
    ちなみに、このブレンド名は”畏れ多い”ということで英国内では使用されておらず、海外でのみ使われています。

    リッジウェイ

    H.M.B. (ハーマジェスティブレンド)

    ”Her Majesty's Blend”(女王陛下のためのブレンド)=H.M.B.です。英国の有名な女王、クィーン・ヴィクトリアへの献上紅茶として作られました。

    アッサムティー、ダージリンティー、セイロンティーのブレンドで、茶葉のグレードはTGFOP、ゴールデン・ティップスを多く含む、上質な茶葉で作られています。

    ハロッズ

    ハロッズNo.14 (イングリッシュ・ブレックファスト)

    ハロッズのブレンドNo.14は英国人の必需品(?)朝食用のブレンド紅茶。

    アッサムティー、ダージリンティー、セイロンティー、ケニアティーと4種類の茶葉がブレンドされた、ハロッズの代表作です。

    アフタヌーンティー(ティールーム)

    アフタヌーンティー (AfternoonTea) オリジナルブレンド

    おしゃれなティールーム【Afternoon Tea TEAROOM】のオリジナルブレンド・リーフティー。

    インドのアッサムティーをベースに、ニルギリの茶葉を合わせたブレンドは、同店の紅茶部門で常に売り上げNo.1を誇るそう。紅茶初心者でも飲みやすい風味に仕上がっています。

    まとめ

    世界の紅茶と茶葉についてのウンチク、そして有名な茶葉を色々とご紹介してみました。

    いかがでしたか?美味しい紅茶を楽しむために、ぜひこんな知識も活用してみて下さいね。

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