2016/05/10 更新
ラーメンに入っているかんすいって何?体に悪いって噂は本当?
インスタントラーメンの原材料に書いてあるかんすいって気になった事はありませんか?ラーメンによっては「無かんすい麺」なんて書いてあるのもありますね。かんすいは入っていた方がいいの?入っていない方がいいの?そもそもかんすいって何?という素朴な疑問に答えます!
かんすいって何だろう?
中華麺のパッケージに書いてあるかんすいの文字
中華麺を買うと(インスタントラーメンでも)原材料に必ずと言っていいほど書いてある「かんすい」という言葉。このかんすいっていったい何なんでしょう?どんな働きがある物なのか疑問に思った事はありませんか?また、かんすいは体に悪いという事も聞いた事があるかも知れません。それはなぜでしょう?
かんすいって何だろう?
これがかんすいです。粉も多く見るかも知れませんがそれはかんふんです
かんすいでもかんふんでも働きは同じなのだそうで、あまり気にしなくていいのですが正確には違います。文字を見ていただいてもわかるとおり、かんすいのすいは「水」。水状の物がかんすいで、粉状のものはかんふんと言うのが正しい言い方なのだそうです。
かんすいって何だろう?
ラーメンをはじめとした中華麺に使われるかんすい
かんすいの起源は諸説あるようですが、有力なのは中国の内モンゴルの塩湖の水を使った麺がコシが強く、美味しかったので、その水を煮詰めたり固形化した物を使うようになったのがはじまりと言われています。かんすいはコシの強い美味しい麺を作るための材料なのです。
かんすいの話 ラーメンとうどんの違い
同じような原材料で作られるラーメンとうどんの差はかんすい?
まさにそのとおりで、見た目うどんがストレートで白いのに比べラーメンは黄色くて縮れていますね。これがかんすいの作用です。強力粉とかんすいが反応すると黄色い色がでます。またパーマ液のような働きをして縮れた形状をそのまま保つ働きもあるそうなのです。
かんすいの話 ラーメンとうどんの違い
ラーメンの強いコシもかんすいのおかげ
うどんとの食べ比べで、ラーメンの方がシコシコしてると感じる人が多いのではないでしょうか。これもかんすいの影響です。また、つるつるとしたのど越しのよい麺になるのもかんすいのおかげ。かんすいって色々良い麺にする効果がある水なんですね。
ラーメンに入っているかんすい
ラーメンなどに使われてるかんすいって体に悪いの?
無かんすいラーメンも時折見かけますね。「かんすいは体に悪い」というのも昔は本当の事でした。今ははっきり言って違います。体に悪かったら市販されませんよね。塩は適量ならいいけど、塩分の摂り過ぎは体に悪い。といった程度の話になります。
かんすいはなぜ体に悪いと言われたの?
原因は戦後まもなく物が無い時代に使われた苛性ソーダ
手作りせっけんを作った事がある人にはちょっと馴染みのある苛性ソーダという薬品。物が無い時代はかんすいの代用品としてこの苛性ソーダが使われた事があったのだそうです。それは体に悪いですよね。かんすいは体に悪いと言われたのも当然ですが、正しくは「苛性ソーダは体に悪い」だったんです。
ラーメン比較 かんすい有りとかんすい無し
かんすい無しラーメンは美味しいの?
かんすいの働きがラーメンの決めてであるツルツルさとコシの強さを出す物だとしたら、かんすい無しのラーメンは相当研究を重ねないとあの美味しさは出せなそうだなと、素人の頭でも想像はつきます。はっきり言ってかんすい無しのラーメンのお味はいかがなのでしょう?
やっぱり。そうですよね。というご意見です。かんすい無しで中華麺のシコシコしたコシやツルツルの麺を作る事が出来たらはじめからラーメンにかんすいを使っていないはずなのですよね。
長年美味しい食べ物として食べられて来たラーメンのイメージは強く、それを知っていると無かんすい麺は物足りなく比べるとあっち(かんすい入り)の方が美味しいって思ってしまうのだと思います。
無かんすいラーメン
無かんすいラーメンの方が食べ続けた場合は体に悪くないのでしょうが、その程度と美味しさを天秤にかけた場合、どちらを選ぶか、というのは個人の考え方になってしまいます。美味しいものを食べる楽しみも味わいたいと思ってしまいますよね。
かんすいとラーメン まとめ
かいすいとラーメンのお話、いかがでしたでしょうか。今までぼやーっとしたかんすいの事が少しはわかっていただけたのではないでしょうか。そんなに体に悪いと目くじらをたてるほどのものでもないのもご理解いただけたかと思います。