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生焼けは危険!豚肉はしっかり火を通してから!その理由とは?

牛肉であれば、レアで食べるなど、半分生で食べても大丈夫なのですが、では豚肉はどうでしょう?実は豚肉は生や生焼け状態で食べてしまうと、すごく危険なのです!ここでは、豚肉を生焼けで食べてしまった場合の危険性をご説明させていただきます。

豚肉には「レア」の焼き方が無い?生焼けだと危険?

牛肉には「レア」の焼き方があるのに、豚肉にはありませんよね。ではなぜ豚肉には「レア」の焼き方が無いのかご存知ですか?実は豚肉は、牛肉よりも寄生虫が付きやすく、細菌によっても傷みやすいからなのです。そのため、豚肉は生や生焼け状態で食べることはせず、必ずよく火を通して食べることが鉄則です。

豚肉を、生や生焼け状態で食べてしまうと、食中毒症状を起こすことが多いと言われています。

豚肉を生焼けで食べると危険な理由

豚肉を生や生焼け状態で食べてしまうと、かなり危険なのです。生焼けで食べると何がどう危険なのかと言うと、豚肉には感染症や食中毒を引き起こすウィルスや細菌、寄生虫がいることが多いのです。豚ヘルペスウィルスやE型肝炎ウィルス、トキソプラズマ(寄生虫)、カンピロバクター菌、エルシニア菌、サルモネラ菌など、何とこんなにもたくさんのウイルスや細菌類が、豚肉には潜んでいることになるのです。

こんなにもたくさんのウイルスや細菌類が潜んでいるならば、ちょっと火を通したぐらいでは死滅しませんよね。ましてや、生や生焼け状態の豚肉を食べてしまったとすれば、それはウイルスや細菌を食べているのと同じこととも言えるでしょう。そのため、豚肉は生や生焼けで食べると危険!と言われているのです。しっかりと火を通して、生焼け状態にならないように注意しましょう。

ではなぜ豚肉にはウイルスや菌が多いの?

生や生焼け状態の豚肉には、たくさんのウイルスや細菌類がいることはわかりましたね。ではなぜ牛肉はそこまでではないのに、豚肉にはウイルスや細菌が多いのでしょうか?少し疑問に思いますよね。その原因は、実は豚肉になる以前の問題で、豚の飼育環境によるものでもあるのです。

豚小屋と聞けば、どのような想像をされますか?あまりキレイなイメージはありませんよね。豚小屋というのは、人間で例えるならば寝床となる場所に、満員電車のようにたくさんの豚を飼育しており、もちろんそこにはトイレもありません。当たり前ですが・・・。そしてそれに加えて、豚は繁殖能力もすごいと言います。さらには食料と言えば残飯です。

そういう環境下で飼育された豚が、ストレスや病気を持っていないと言えるでしょうか?言えませんよね。ストレスを持てば、人間だってたいていは病気になったりしますよね。もちろん衛生的に問題がある場所で生活していれば、こちらももちろんですが病気の原因になります。実はそういう環境で豚が飼育されてる為に、豚肉にはウイルスや細菌類が多く付着しており、生や生焼け状態で食べると危険だと言われているのです。

生焼けの豚肉を食べてしまった時の症状は?

上記のような理由を聞けば、誰もが生や生焼け状態の豚肉を食べようとは思いませんよね。でも、ごくまれに、豚肉がしっかり焼けていなかったりして、生焼け状態で食べてしまうこともあるかと思います。では、生焼けの豚肉を食べた時に起きる症状とはどのようなものがあるのでしょうか?

誤って生焼けの豚肉を食べてしまった場合に現れる症状は、豚ヘルペスウィルス なら、震えや痙攣、四肢硬直、昏睡の症状が現れます。この潜伏期間は、およそ1週間~2週間ほどと言われています。E型肝炎ウィルス であれば 発熱や腹痛、倦怠感、黄疸です。こちらの潜伏期間は2~9週間(平均6週間)程度と言われています。トキソプラズマ(寄生虫)であれば、 通常は無症状なのですが、こちらは妊婦さんがが感染すると流産や死産を引き起こしかねないので注意が必要です。潜伏期間は数日~1週間ほどです。カンピロバクター菌 であれば下痢や腹痛、発熱、倦怠感です。こちらの潜伏期間は2~5日ほどです。サルモネラ菌であれば下痢や発熱となります。潜伏期間は8~48時間ほどとなります。

豚肉はどうやっても生や生焼け状態で食べれないの?

豚肉を、生や生焼け状態で食べると危険なことはある程度理解できたかと思います。では、豚肉はどうやっても生や生焼け状態で食べることは許されないお肉なのでしょうか?最近では豚の健康を考えて、もっと生き物として扱おうという事から、SPF豚(その名も健康豚)と呼ばれる豚も増えてきていますよね。無菌室内で帝王切開で取り出した子豚を、保育器で育てる飼育方法の豚がいるんだとか・・・。これなら清潔だし、生でも生焼け状態でも安心して食べれそうだとも思うのですが、どうでしょうか?

SPF豚は、実際にストレスのない快適な環境で育てているため、もちろん肉質も軟らかい!と好評ではあるのですが、その割にはE型肝炎ウィルス感染のリスクは高いとの噂もあります。もちろん日本SPF豚協会も、「豚肉は生や生焼けで食べるべきではない!」としているため、日本では豚肉は生や生焼け状態で食べることはまずあり得ないでしょうね。

まとめ

いかがでしたか?生や生焼け状態の豚肉には、かなりのウイルスや細菌類が付着しているのですね。これなら生や生焼け状態の豚肉を、食べようとする人はいないですよね。生焼けにならないよう、家ではしっかりと火を通すことでしょう。ですが外食ともなると、なかなかそうはいきません。たまたま頼んだとんかつが、生焼け状態で、きれいに火が通ってなかった!なんてこともあるかと思います。でも、生焼け状態の豚肉を食べたからと言って、必ずしも食中毒症状が出るとも限りませんので、ご安心下さいね。食中毒症状が出るか出ないかは、半分運任せてきなところもあるかもしれません。生焼け状態の豚肉を食べても無症状であれば、セーフだった!と理解してくださいね。

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