2016/02/27 更新
白菜に付いている黒い点々は何?これって食べても大丈夫なの?
たまに白菜を手にした時、黒い点々が付いていることはありませんか?土でもなく砂でもなく、白菜自体に付いている黒い点々。とりわけカビでもなさそうですが、食べても大丈夫なのか悩んだ事はありませんか?ここでは白菜に付いている黒い点々についてご説明します。
白菜を買うといつもついているわけではないのですが、たま~に黒い点々が付いた白菜を目にすることがあります。土などの汚れなら洗った時にすぐ落ちそうですが、この黒い点々は洗っても落ちないんですよね。では白菜に付いているこの黒い点々の正体は、いったい何なのでしょう?
この黒い点々が気持ち悪くて、中にはその部分を切り落として捨ててしまっている人もいるかもしれませんが、この黒い点々は実はポリフェノールなのです。ポリフェノールが白菜に付いている黒い点々の正体ならば、当然食べても問題はありませんよね。もちろん捨てるにはもったいないのです!
白菜に付いている黒い点々は、「ゴマ症」と呼ばれるポリフェノールです。「ゴマ症」とは、白菜の白い部分に多くあらわれ、シミ状に黒い点々が出てくる現象の事を言います。菌の影響によるものだったり、カビや虫によるものでもありません。白菜自体の、いわば「生理現象」とも言えるものなのです。
白菜の栽培環境によるもので、その栽培環境のストレスに白菜の細胞が対応し、ポリフェノールが蓄積したものだと言われています。それが黒い点々になって現れてきたものなので、食べても何の問題もありません。
白菜にできる黒い点々(ゴマ症)は、ストレスによるものだと言うことがわかりました。ストレスは人間だけが抱える問題ではないのですね。白菜にだってストレスがあるようですね。では、白菜のストレスにはいったいどんなものがあるのでしょうか?
白菜のストレスには、窒素(肥料)が多すぎる、高温や低温によるもの、収穫時期の遅れによるもの、高密度で畑に植えられていた、殺菌剤の多用、収穫後に低温での長期保存などがあります。これらによって白菜がストレスを感じ、黒い点々ができるのですね。
ストレスを抱えた白菜が黒い点々(ゴマ症)を出し始め、その黒い点々の正体がポリフェノールだと言うことがわかりました。ではこの黒い点々でもあるポリフェノールとは、いったいどのような効果をもたらすのでしょうか?
ポリフェノールを代表するものと言えば赤ワインがありますよね。この赤ワインにも含まれているポリフェノールが白菜の黒い点々?何だかあまり同じような感じにも思えないかもしれませんが、ちゃんと同じポリフェノールなんですよ。
では白菜の黒い点々(ポリフェノール)の効果・効能についてご紹介します。ポリフェノールには、動脈硬化の予防、活性酸素の抑制、高血圧の予防、肝機能の向上、殺菌作用、糖尿病改善の効果、抗酸化作用、がん予防などの効果があります。白菜の黒い点々を食べる事で、これらの効果も一緒に得られるのです。今までこの黒い点々を切り落として捨てていた人は、ぜひ食べるようにしてくださいね。黒い点々(ゴマ症)が出ている白菜の方が、ポリフェノールも一緒に摂取することができるのですから。
いかがでしたか?白菜の黒い点々の正体はポリフェノールだったのですね。ポリフェノールなら食べても安心ですよね。今まで捨てていた人は、何だかもったいないことをした気にもなりますよね。でも、この黒い点々の正体がはっきりとわかったからこそ、安心して食べられるのかもしれません。不安なまま、口にし続けることはできないですものね。
この黒い点々が白菜の生理現象によるものだと知っている人は、あまり多くは無いかと思います。一般的に黒い点々を見つけたら、カビの一種!?と疑う人も多いものです。でももうこれで安心ですね。次から白菜に黒い点々を見つけたら、まずはじっと観察してみて下さいね。そしてその白菜がストレスを抱えている事、黒い点々の正体はポリフェノールだと言うことも、覚えておいて下さいね。