土鍋でごはんを炊きますか？極上の美味しさ！土鍋でごはんのすすめ

ふっくらと、つやつやに炊きあがったごはんは、ごちそうです。土鍋で炊いたごはんはどうして美味しいのでしょうか？雰囲気だけではなくしっかりとした理由があるんです。

お米に含まれるアミラーゼという酵素はお米のでんぷんを分解して、甘みやうまみの成分を作り出します。この酵素が一番よく働く温度は４０～５０度。その時間が長くなると、うまみ成分はどんどん生産されます。土でできている土鍋は、火にかけた時、ゆっくりと熱くなっていきます。金属製の鍋よりこの温度でいる時間は長くなり、お米の甘みやうまみをより多く作り出しています。また、土鍋は鍋全体が熱くなります。鍋の中の水流は強くなり、まんべんなくお米に熱を加えることができるので、お米をふっくらと炊きあげます。

土鍋は冷めにくいのも特徴。火を止めた後、蒸らしもゆっくりと、十分に行われるので、お米を炊くのに使わなかった余分な水分をどんどん蒸発させていきます。お米がさらにふっくらつやつやに炊き上がります。土鍋は、甘み、うまみを作り出し、ふっくらと炊き上げ、余分な水分を飛ばしてくれるのです。誰でも、失敗なく美味しいごはんが炊けるのが土鍋です。

ごはん炊飯専用の土鍋もありますが、鍋料理の使う普通の土鍋でも同じようにごはんは炊けます。炊き上がりの容量が、使う土鍋の６～７割以下の分量になるようにしましょう。吹きこぼれにくく、炊きやすいです。

ごはんを炊く前に浸水させますが、土鍋ではなく、ボウルなど他の容器を使いましょう。水を入れたままにすると、土鍋の底が水を吸ってしまい、火にかけた時に割れやすく、危険です。中火にかけて10分、沸騰したら弱火にして15分。火からおろして10分蒸らせば出来上がりです。思っているよりずっと簡単です。試してみましょう。

白飯を土鍋で美味しく炊けたら、炊き込みごはんにも挑戦しましょう。ふっくら美味しい炊き込みごはんは、それだけでごちそうです。

土鍋で炊いたごはんでひつまぶしを作ります。炊き上がったごはんに下処理しておいたうなぎを乗せて、たれをかけ、ふたをして蒸らします。1杯目は、ご飯を底から返し、切るように混ぜ、そのまま。2杯目は好みの薬味をのせて。3杯目はだし汁をかけていただきます。ごはんは固めに炊くと最後まで美味しくいただけます。

焼いて、骨をとったサンマを乗せて炊く、サンマごはんです。しょうがで風味よく、最後に散らす細ねぎで彩りもよく、美味しいごはんです。お試しください。

炊飯器で炊いても普通に美味しい炊き込みごはんですが、土鍋で炊くので、さらに美味しく、おこげも楽しめます。土鍋で炊く炊き込みごはんは絶品です。いろいろな具材で楽しみましょう。

ごはんを土鍋で炊くのは思ったより簡単。簡単だけど、いつものごはんが飛びきり美味しく炊き上がります。鍋料理だけではもったいない。土鍋を活用して美味しいごはんをいただきましょう。