トレハロースの効果、使用方法は？遺伝子組み換えの危険性は？

トレハロースは、動物や植物の細胞に含まれる糖質です。食品やスキンケア商品に多く使われている、注目の添加物です。わかりやすいものでは、干ししいたけには、トレハロースが含まれているので、乾燥させても水につけるだけで元に戻るのだそうです。

干ししいたけが戻る以外に、トレハロースには、どのような役に立つ効果があるのでしょうか。ここでは、美容分野と食文化の、トレハロースの注目されている効果を、ご紹介します。

美容分野で、注目されているトレハロースの効果は、その保湿性の高さです。その効果は、乾燥肌、オイリー肌、敏感肌に効果があると言われています。乾燥肌、オイリー肌には保湿効果が、敏感肌には肌の細胞を保護してくれる効果があると言われています。

食分野でのトレハロースの効果は、非常に多く、活用されています。特に菓子類。これは、トレハロースのデンプンの老化防止によるもの。糖分やタンパク質の変質を抑制する効果で、いつまでもしっとり、ツヤツヤ、美味しくいただけるのです。

各分野での、トレハロースの効果はわかっていただけたと思いますが、実際どのような商品にトレハロースは使われているのでしょうか？ここでは、具体例をあげてトレハロースの効果を見ていきたいと思います。

トレハロースは、非常に保水力が高い物質である事は、おわかりいただけていると思います。その保湿力を肌の表面から取り入れ、肌の保水に利用されています。入浴剤、化粧品、せっけんなど、素肌を直接トレハロースのベールで包む事で効果が発揮されます。

米をそのまま長時間、放置するとバリバリに硬くなってしまいますよね。これは、デンプンの劣化によるものです。トレハロースは、このデンプンの劣化を防ぐ効果が強く、食品に多く使われています。よく見かける物は、スーパーで売られているケーキ類、コンビニのお弁当などです。

トレハロースは、非常に優秀な食品ですが、全く危険性は無いのでしょうか？身の回りの食品や、肌ケア製品に使われているとなると、少し心配になりますよね。

トレハロース自体は、動植物の細胞から取り出した成分なので、元々の動植物に問題がなければ、危険性はまったくありません。しかし、気になるのが「遺伝子組み換え」により人工的に作られて動植物からのトレハロースの抽出です。

遺伝子組み換えの研究といえば、アメリカ産の原材料です。なんと、アメリカで生産されているとうもろこしの90%は遺伝子組み換えされている物だと言われています。トレハロースを購入する場合は、原産国をチェックすると良いでしょう。

トレハロースは、糖質なので、甘味料として使われる事もあります。砂糖と比較すると、血糖値の上昇が緩やかで、膵臓への負担も低いと言われています。この点から、糖尿病の予防には効果的であると言われています。

糖尿病予防の効果は高いとされる、トレハロース。しかし、すでに糖尿病を患っている方には、トレハロースであってもその血糖値の上昇は良い物ではありません。この事から、糖尿病治療に、トレハロースの効果を求める事は避けた方が良いようです。

トレハロースについてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。主原料さえしっかりしていれば、非常に安全で、美容にも食にも良い効果がある成分であるとおわかりいただけたのではないでしょうか。お菓子作りやスキンケアにトレハロースを取り入れてみてはいかがでしょう。