風が吹くだけで痛い?こわ~い痛風、その予防・改善のための食事とは
2016/05/28
shino-o
一度なってしまうととっても辛い「痛風」。なにより、食べたいものが食べられなくなってしまう食事制限はできれば避けたいところですよね。そこで今回は、痛風になってしまう原因、痛風を予防・改善する食品・食事メニューをご紹介していきます。
痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気です。医学研究が進み、良い薬も開発されたため正しい治療を受ければ全く健康な生活が送れます。しかし、放置すると激しい関節の痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節が出来たり、腎臓が悪くなったりする重大な病気でもあります。
「風が吹いただけでも痛い」ことが名前の由来と言われるほど、とにかく「痛い」ことで有名な病気の痛風です。
体内の尿酸値が高くなることが痛風の原因です。それを引き起こす主な要因は、食べすぎやストレス、過度の飲食といった生活習慣の乱れです。特に食事や飲酒によって「プリン体」とよばれる物質を摂りすぎることが、尿酸の量を増やしています。
内臓脂肪の蓄積は尿酸の産生を促進するため、尿酸値を上げてしまいます。そのため、プリン体の少ない食事・飲酒制限・食事や運動による肥満の解消といった生活習慣の改善を第一に行います。
これらを行っても尿酸値が低下しない場合は薬物療法も考慮します。
いったん痛風になってしまうと、治療にはそれなりに長い期間と、投薬の費用がかかります。何より食事制限があるために日々の食事で好きなものを我慢しなければいけないのは辛いですね。
では、そうならないためにどうすれば痛風を予防できるのでしょうか。
干物や動物のレバー、鰹節といった食べ物に痛風の原因になるプリン体が多く含まれているので、それらを使った食事の食べすぎには注意が必要です。もちろんお酒の飲みすぎにも要注意。
ストレスによって腎臓から排泄される尿酸の量が減ると、尿酸が体内に溜まり、痛風の原因になると言われています。ストレスの矛先が食事に向かうと、暴飲暴食につながりかねませんから、軽い運動など適度なリフレッシュで、ストレスを溜めすぎないようにしたいですね
尿酸は酸性の液体に溶けにくいという性質があります。尿酸値が高い人は尿の酸性度も高くなる傾向があるので、アルカリ度の高い野菜や海草を積極的に摂って、尿をアルカリ化させましょう。尿酸が尿に溶けやすくなるだけでなく、尿路結石の予防にもつながります。
他にはパプリカやイチゴなどビタミンCの多い野菜や果物、牛乳やヨーグルト、チーズといった乳製品が痛風の改善・予防に効果があるとされています。普段の食事にうまく取り入れたいですね。
そこで次から、これらの食品を使った痛風対策の食事メニューをご紹介していきます。
材料
ゴボウ100g
しそ昆布少々
ご飯2膳
焼き海苔1枚
調味料
乾燥ひじき10g
減塩醤油小さじ2
酒小さじ2
みりん 小さじ2
砂糖(ラカント)小さじ2
ほんだし(顆粒) 小さじ1/4
作り方
(1)皮を剥いてみじん切りにし水にさらしたゴボウ、水で戻したひじき、調味料を合わせてレンジで加熱します。
(2)(1)をご飯にまぜてしそ昆布を入れて握り、海苔を巻きます。
みじん切りにしたゴボウとひじきがご飯に混ぜてあるおにぎりです。
お弁当にも持っていきやすいので、手軽に痛風にいい食品を摂取できる食事メニューですね。
材料
豆腐1/2丁
水300cc
じゃがいも1個
玉ねぎ1/2個
ミックスビーンズ120g
いんげん3本
味噌小さじ1
塩小さじ1/4
作り方
(1)じゃがいもは皮を剥き、すりおろすものと小さく切るものに分けます。
(2)豆腐とおろしたじゃがいも、調味料、水を混ぜます。
(3)(2)をフライパンで2分間強火で煮ます。
(4)小さく切ったインゲンと薄切りの玉ねぎをレンジで加熱します。
(5)(4)と残りの材料を(3)に加えて二分間煮ます。
レンジを使うので短時間でできて体に優しいメニュー。
冷やさなくても美味しいそうですよ!
材料 (2人分)
里芋200g
玉ねぎ1/4個
豚ひき肉50g
a:砂糖小さじ2
a:醤油大さじ1
a:だしの素少々
a:酒少々
サラダ油大さじ1/2
小麦粉適量
卵1個
b:パン粉大さじ3
b:サラダ油小さじ2
クレソン適量
作り方
(1)柔らかくなるまで里芋を煮てつぶします。
(2)フライパンでみじん切りの玉ねぎとひき肉を炒めてaを加え、(1)と混ぜます。
(3)(2)を成型しながら小麦粉をまぶします。
(4)(3)に卵、サラダ油、bの順にまぶします。
(5)(4)をオーブントースターで片面5分ずつ焼きます。
あのぬめりの原因となる物質はがんや潰瘍の予防に効果があり、また糖尿病や老化防止にもいいとされる里芋を使ってあります。
オーブンで焼いているのでヘルシーです。
材料 (2人分)
昆布だし300cc
春キャベツ2~3枚
大葉3枚
お味噌大さじ1~1.5
作り方
(1)キャベツ、大葉を刻みます。
(2)沸かした昆布だしに(1)を加えて味噌を溶きます。
プリン体の多い鰹だしのかわりに昆布だしで作ったお味噌汁。
冬瓜1/2個
片栗粉大さじ1
サラダ油適量
ネギ1/2本
★水1/2カップくらい
★醤油適量
★和風だし 適量
作り方
(1)皮を剥いた冬瓜を一口大に切り、水気を拭き取ります。
(2)(1)に片栗粉をまぶします。
(3)(2)を油で中火で約7分揚げます。
(4)フライパンで★を沸騰させ、ネギを加えます。
(5)(3)を(4)と絡めます。
豆腐のかわりに冬瓜を使ったアイデアメニュー。食事制限があっても楽しんで食事ができそうですね。
家族が食事制限になってしまうと、別々の食事を用意しなければならない手間はもちろんありますが、なにより家族みんなが同じメニューの食事を楽しめないことが、痛風の辛いところではないでしょうか。
そうならないためにも、普段の食事からほんの少しだけ好きなものを我慢して、いつまでも健康な体を手に入れましょう!
以上、痛風と痛風に効果のある食事についてのまとめでした。
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