背脂ラーメンとは何か。ご当地ラーメンから背脂ラーメン代表店まで
2016/06/22
hanjuku_h
中華麺を茹でて油が浮いたスープに入れた物に肉類や海藻、練り物などの具材をトッピングした麺料理。今の人なら「ラーメン」と一口に言ってしまうことでしょう。しかし中華そばと呼ぶ事もあり違いは何かと混乱してしまう事も。中華そばなどとラーメンの呼び方の違いは何でしょう
昭和20年頃の日本の飲食店
看板にはラーメンの文字が見えます
戦後の日本では、大陸からの引き揚げ者や勝利国の軍人なども入ってきて大変人が多い時代となります。元々食べ物は不足気味であったのに、そのような事から飲食店の需要が更に高くなり、新しい商売として中華そばを販売する引き揚げ者などが現れました。
最初に呼ばれたのは「中華そば」
それは、日本の昔からある黒いそばと中華そばの違いを出すため
それまでも、日本にはそばがありました。そば粉から作る黒い日本独特のあのそばです。日本のそばと比べて、中国の小麦粉とかんすいから作られる中華そばは栄養があるそばとして、復興中の日本で黄色い麺の中華そばが流行り始めました。
そば屋のプライドが産んだ言葉
当時日本そばも中華そばもどちらも同じそばと呼ばれた
元々「そば」として売っていた日本そば屋は、新しく入ってきた黄色いそばに「そば」という名前を渡したくないというプライドがありました。しかし、同じ名前では紛らわしいという事で黄色いそばが「中華そば」と名前を変え、この名前が普及したと言われています。
もうひとつの中華そばの由来
中華そばの名前の由来は屋台のそばやに深い関わりが?
中華そばを売っていた人は引き揚げ者が多く、商売用の土地や店を持たない人も多かったでしょう。そんな人が商売をしようとするとその当時は屋台で売り歩いたそうです。以前からあった「夜鳴きそば」という言葉から「中華そば」と親しんでもらえるよう名付けたという説もあります。
昭和20年頃の街並み
道幅も広く、建物はどれも低く人の姿もまばらな戦後の日本の様子
最初に現れたのは、中華そばを日本そばのつゆをアレンジしたものに入れて売っていた中華そば売り。当時は名前は日本のそばと同じ「そば」だったと言います。同じそばという呼び方では紛らわしいという事で「中華そば」という呼び方で違いを出したそうです。
支那そば
見た目も中華そばともラーメンとも違いがわからない
物としての違いはありません。ただ呼び方の違いだけ。中華も支那も南京も中国大陸の国や地域を差す言葉。引き揚げ者が「これが支那のそばだよ」とか「南京から戻ってきた人が作ったそば」だからなどと言う理由で呼ばれ始めたもの。多少の地域差はあるでしょうが同じ物を差す言葉です。
復刻されている南京そば
他の中華麺料理との違いは見た目が白い
日本で作られる中華そばの麺はとても白い物が多かったそうです。この色の違いは、中華そばブームに乗って日本国内の麺の工場が中華そば用の麺を作り始めたから。手に入る材料で中華そばの麺を作り始めた事から本場の物より白い麺が出来上がったと言われています。
中華料理店と区別する必要があった
中国人が経営する中華料理店と違いを出す必要が出てきた
中華そばが流行し、日本人が美味しい中華そばを作れるようになってくると高級料理店であった中国人が作る中華料理の麺類と違いを区別する必要が出てきました。上流の人が食べる物と一般人が食べる物の違いをはっきりさせる必要があったのです。
大衆食堂で売る中華そば
何か新しい呼び名が必要になった中華そば
ラーメンの語源はたくさんあります。よく言われているのは拉麺(ラーミェン)という中国の麺料理から来たというもの。この字は時々使われているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
中華そばからラーメンへ その違いは?
中華のコックさんができあがったよ!と言う意味で言う言葉
北海道の竹屋食堂のおかみさんが中国人コックの「ハオラー」という掛け声が気に入って「ラーメン」と名付けたという説もあります。この説が元祖なのであれば、一個人の好みでラーメンの呼び名が決まってしまったという驚くべき事実になってしまいます。
中華そばとラーメンの違い
中華そばからラーメンに変わっただけ
厳密に言うと、中華そばと呼ばれていた時の方が多少ではあり古いので、それから改良されて美味しくなっているなどはあるかも知れないですが、中華そばもラーメンも名前が変わっただけの同じ物で違いははありません。
中国屋台で売られているラーメン
中国の屋台のラーメン。日本のラーメンとの違いは?
ラーメンのスープはテカテカと油で光っており、澄んでいるものの日本のラーメンよりはこってりとしているように見えるのが違いでしょうか。具材もシンプル。少しの肉類と、青みの野菜などがメインなようです。
中国のラーメンと日本のラーメンの違い
色が白く、縮れてもいない。ラーメンのイメージが変わる
日本のラーメンと中国のラーメンの違いは麺にあった?中華麺と言えば黄色くて縮れているイメージが強いですが、実際中国のラーメンを見ていくと色が白くストーレートな物も多いのに驚きます。麺も日本のラーメンとずいぶん違いますね。
中華そばとラーメンの違い まとめ
中華そばとラーメンの違いまとめいかがでしたでしょうか。なんとなく違いがあるように思っていた中華そばとラーメンが実はまったく同じ物を理由があり名前を変えただけという事がわかりましたね。
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