パーティーディナー、七面鳥丸焼きのあれこれ、教えちゃいます!
2016/05/08
m_okm
日本ではあまりなじみがない七面鳥。でも「七面鳥といえばクリスマス」というイメージがありますよね。本当にクリスマスに七面鳥を食べているのでしょうか>またどうして外国では、クリスマスに七面鳥を食べるのでしょうか。その理由を探ってみました。
七面鳥
キジ目キジ科シチメンチョウ属シチメンチョウ
七面鳥という名前は、顔の色が赤や青に変わることから来ています。
そしてなんといっても、肉垂が特徴的な鳥ですね。
家禽となってから、大きく改良されました。体重は9kgほどですが、過去に20kgの七面鳥も存在したとか。
ボーリングにおいて、3回連続ストライクのことを「ターキー」といいます。
これは、弓の名手が1本の矢で七面鳥を仕留めたことからそう呼ばれるようになりました。
また、3回連続でストライクを出した客に、ボーリング場側から七面鳥料理が振る舞われたから、とも言われています。
バーボンで有名な「ワイルドターキー」の名前の由来は、1940年ごろ、当時知的なスポーツとして人気だった「七面鳥狩り」に出かける際、蒸留所のオーナーがバーボンを持って行ったところ、仲間たちに大好評で、そのうちの一人が「ワイルドターキー」と呼んだことから、その名がついたそうです。
そもそも、欧米でクリスマスに食べられていたのは「七面鳥」ではなく「ガチョウ」だったそうです。
何故「ガチョウ」が食べられていたかというと、
● 牛 → ミルクを出してくれる
● 鶏 → 雄の肉はかたいし、雌は卵を産んでくれる
● 豚 → いつも食べてるから特別感がない
ということで、「ガチョウ」が選ばれたとか。
しかし、クリスマスはたくさんの人が集まるのに、ガチョウでは小さい。
どうしよう?となった時に、「もっと大きくて手軽で皆を満腹にしてくれるのは七面鳥だ!」となったようです。
当時、七面鳥はガチョウよりも飼育しやすくて安くて、そして大きかったんですね。
20世紀のアメリカでは、クリスマスに七面鳥を食べるのを避ける家もありました。
なぜかというと、七面鳥というのは、貧しくてクリスマスをお祝いできない労働階級や移民に、チャリティーなどが提供していたため、「七面鳥=貧しい」というイメージがあったそうです。
そのため、裕福な家庭では、クリスマスには七面鳥ではなく牛肉を食べていたそうです。
一方、日本のクリスマスといえば、フライドチキンを食べるのが一般化しています。
もちろん七面鳥の丸焼きも売られているのですが、フライドチキンを食べる人の方が多いでしょう。
「クリスマスには七面鳥を食べる」ということを知りながらも、日本のクリスマスでは「クリスマスはフライドチキン」となってしまったのには3つの理由があるようです。
日本でクリスマスを祝う習慣ができたころ、七面鳥は日本に生息していませんでした。
だから、「クリスマスは七面鳥を食べる」というのが欧米の文化だと知っていても、それを実行するのは難しかったのです。
現在でも七面鳥はあまり飼育されていません。
クリスマスに七面鳥が手に入ったとしても、当時日本には大きなオーブンが普及していませんでした。
当然、七面鳥の丸焼きを作ることはできませんね。
「七面鳥が入手困難」かつ「七面鳥の丸焼き」を作れる大きなオーブンがない、という状況で、「クリスマスはケンタッキーのフライドチキンで」という広告戦略が、功を奏しました。
そもそもは、ケンタッキーフライドチキンに訪れた外国人の「クリスマスのディナーは七面鳥の代わりにチキンにしようと思って」という言葉にヒントを得たそうですよ。
七面鳥とクリスマスの関係、いかがでしたでしょうか。
日本ではクリスマスシーズンになれば、スーパーの売り場などでも七面鳥を見かけることができますが、それ以外ではめったにお目にかかれません。
やはり、日本人のクリスマスは、「七面鳥の丸焼き」ではなく「フライドチキン」、ということなんでしょうね。
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