ゴミにするのはもったいない！？　効能たっぷり・玉ねぎの皮の活用法

玉ねぎには様々な栄養成分が含まれていますが、ビタミンB6、硫化アリル、ケルセチンの量が多いのが特徴。血液をさらさらにしたり、 脂肪を燃焼しやすくするなど、玉ねぎは健康やダイエットに効果があることは証明されています。そんな栄養も効能も豊富な玉ねぎは可食部よりも皮に多く含まれています。ポリフェノールの一種、ケルセチンの量は白い可食部の３０倍。他にも、硫化アリル、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、カリウム、鉄、リン等のミネラルが含まれいて、玉ねぎの皮は漢方薬の原料にも使われています。

玉ねぎの皮に期待される効能はたくさんあります。血液サラサラ効果、血圧・血糖値・コレステロール値の抑制、ダイエット、便秘解消、生活習慣病予防、花粉症予防、抗酸化作用、老化防止・アンチエイジング など、うれしい効能ばかりです。

玉ねぎの皮に豊富に含まれるケルセチンは動脈硬化を予防し、血圧を下げ、腸内環境を改善します。ヒスタミン抑制作用もあることから、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー体質の改善にも効果があると期待されています。さらに、抗がん作用、認知症の予防と改善、糖尿病の改善にも効果が期待できる玉ねぎの皮はゴミにしないで活用しましょう。

玉ねぎの皮に多く含まれるポリフェノールの一種、ケルセチンには脂肪の吸収を抑制し、体内の脂肪を排出し、コレステロールを減らす効能もあるので、ダイエットに有効です。抗酸化作用で美容にも効果がある玉ねぎの皮は、女性にうれしい効能も豊富。ゴミにせずに玉ねぎの皮の活用法を試しましょう。

玉ねぎの皮には効能が豊富。カサカサの茶色の皮からどうやって効能を得られるのでしょうか？そのまま食べても美味しくありません。飲みこむこともできないでしょう。豊富な栄養、効能を丸ごと摂取できる方法を教えます。

手軽に作れる玉ねぎの皮茶は玉ねぎの皮の効能を摂取するのに一番おすすめの方法です。

１）玉ねぎの皮はよく洗って、軽く乾燥させておきましょう。
２）500ml強程度のお水を鍋で沸騰させ、玉ねぎの皮を入れます。
３）5分から10分煮出せば完成。

煮出しすぎると苦みが出ます。冷やすと飲みやすくなりますし、水で薄めたり、お茶を混ぜると飲みやすくなります。

作り方は玉ねぎの皮茶と同じです。お茶として飲むのではなく、だしとして活用するのもおすすめです。使い方は普通のだしと同様。お味噌汁やスープ、カレー、シチューなどに、玉ねぎの皮のだしを使ってみましょう。ゴミとして捨ててしまわずに、だしを作って、健康、美容、ダイエットの効能を丸ごといただきましょう。

玉ねぎの皮はそのままでは食べられませんが、粉末にして料理に加えれば、丸ごと効能を摂取できます。オニオンスープに入れたり、ソース に入れたり、カレーに入れたりと様々な料理 に活用でき、栄養、効能を得るだけでなく、味もよくなります。作り方は簡単。

１）玉ねぎの皮を綺麗に洗い、しっかり乾燥させ、 オーブントースターなどで
　　パリッとするまで5分程焼きます。
２）ミキサーやフードプロセッサー を使って粉末にしたら完成です。

密閉容器などで保存して使用しましょう。市販の顆粒だしに混ぜて使用してもいいですね。

効能いっぱいの玉ねぎの皮には他にも楽しい活用法があります。天然染料(草木染)で最も有名な染料の一つが「玉ねぎの皮」。キッチンでも手軽にできる染物で、専門的な道具も必要ありません。きれいな黄色の染物にも挑戦してみましょう。

＜ハンカチの染め方＞

１）ハンカチに模様をつけるために、四つ折りにして一部をつまみ、輪ゴムを数回まいて、きつく縛ります。

２）玉ねぎの皮をなべに入れ、ひたひたになるまで、水を入れて火にかけます。水が濃い茶色になるまで、沸騰させておきます。２０分ほどで火を消し、ざるで濾してゴミを取り除きます。

３）濾した煮汁にハンカチを入れ、箸でよくかき混ぜながら１５分ほど火にかけます。
　その間にコップ２杯のお湯に焼きみょうばんを大さじ２杯とかしておきます。

４）ハンカチを煮汁から出して軽く水をきり、焼きみょうばんをとかしたお湯にひたします。５分ほどひたした後、水道水でよくすすぎ、輪ゴムを外して、乾かして完成です。

縛った跡が白く残り、きれいな模様のついた黄色のハンカチに染め上がります。効能豊富な玉ねぎの皮で染物も楽しいです。簡単なので試してみましょう。

優れた効能が皮に多く含まれているのを知ったら、皮も捨てられなくなりますね。つやつやの茶色の皮のパワーは最強。栄養、効能の宝庫です。そのまま食べられないのは残念ですが、煮出したり、粉末にすれば効能は丸ごといただけます！黄色の玉ねぎの皮染めも可愛らしいですが、手軽なお茶やだしで健康と美容を手に入れましょう。