知っておきたい辛子明太子の賞味期限。美味しさはいつまで？

辛子明太子の元は、スケトウダラの卵巣を唐辛子などで漬け込んだものです。
塩漬けしたものは「たらこ」ですね。

もともと明太子という言い方は、福岡の方言で「たらこ」を指していましたが、今では辛子明太子のことを指すことが多くなりました。

明太子の由来は、そもそも朝鮮半島ではスケトウダラの卵を塩漬けにしたものが食べられていましたが、このスケトウダラのことを朝鮮語では「明太（ミョンテ）」と言います。

その子供ということで「明太子」と呼ばれるようになったと言われています。

福岡県の博多と山口県の下関で、実は明太子の元祖論争が起こっているのをご存知ですか？

明太子のもともとの発祥の地は朝鮮半島です。
戦中から戦後にかけて、日本人が下関や博多に持ち帰ってきたのが日本での始まりとなるわけですが、持ち帰ってきた当時の明太子は、日本人の口に合わないものだったそうです。

そこで、日本人好みの味付けに改良をしたのが、博多か下関のどちらかにおいてなのだそうですが、はっきりしたところが分からないため、論争は未だ決着がついていません。

さて、明太子の賞味期限を見ていきましょう。

まず未開封の明太子の場合は、目安として1～2週間程度が賞味期限となります。
もちろん市販されているものであれば、賞味期限が記載されているので、その日付に従いましょう。

開封した場合は、タッパーなどの密封容器に入れて冷蔵庫へ。
乾燥やにおい移りを防ぐことができます。

明太子の場合、パッケージに記載されているのは賞味期限です。
消費期限ではないため、2～3日経過しても、冷蔵保存してあったのであれば問題ないといえます。

ただし、賞味期限を過ぎれば、当然味など品質劣化は否めませんので、できるだけ早めに食べきりたいですね。

賞味期限が切れたもので、どうしてもそのまま食べるのに抵抗がある場合は、焼き明太子にしたり、料理に使ったりするとよいでしょう。

たくさん買ってしまったり頂いた場合など、賞味期限内で食べることが難しいときは、早めに冷凍保存してしまうのがおすすめです。

1腹ずつラップで包み、ジップロックなどに入れて冷凍庫へ。
この方法での賞味期限の目安は、だいたい1～2カ月です。

冷凍した明太子を解凍する際は、冷蔵庫でゆっくり解凍するようにしましょう。

ラップのままでも大丈夫ですが、密封容器に入れた方がにおい移りが防げます。

常温よりも、冷蔵庫に入れて解凍した場合、解凍した時に出る水分量を減らすことができます。
また気になるようであれば、キッチンペーパーにくるんで解凍すると良いでしょう。

卵は裏ごししてから使うと、ふっくらと焼き上げることができますが、明太子を巻くときに注意が必要です。
でも苦労しても作って食べたい逸品です。

生クリームと明太子を混ぜてソースを作るだけなので、忙しい時にピッタリの一品です。

通常は生明太子をおにぎりの具にしますが、香ばしく焼き上げた明太子をご飯に混ぜ込んでから握ると、ご飯全体に明太子の味が染みて、より一層美味しくなります。

明太子の火の通し加減はお好みで、調整してください。
明太子の旨味が染み出たオイルは、パスタやパンにつけて食べても最高です。

あっさりした豆腐に明太子の辛味と、トマトの酸味がとってもよく合います。
夏ピッタリのサラダですが、温めて食べても美味しいです。

明太子の賞味期限について、いかがでしたでしょうか。

唐辛子などで漬け込んであるとはいえ、やはり魚卵を使っているので賞味期限はそう長くありません。
消費期限とは違って、賞味期限を過ぎたからすぐにダメになるということではありませんが、賞味期限が近くなれば、明太子本来の味や風味は落ちていきます。

賞味期限とは、いわゆる「美味しさ」の期限です。
やはり美味しい食べ物は、きちんと賞味期限内で美味しいうちに食べきるようにしましょう。