カロリーが高いイメージの天ぷら。工夫して太らない食事にチェンジ
天ぷらは和食の人気が高く美味しく会席料理から蕎麦屋まで様々な料理屋で見かけます。カロリーが高い油を使う料理の代表選手。油を使うのでカロリーをがっくっと落とすことはできませんが、色々と工夫すれば余計な油を落として低カロリーな口当たりの良い天ぷらに☆
2013年に和食、いわゆる日本料理がユネスコによって無形文化財に登録されました。でも、和食といっても日本の家庭で食べられているものが無形文化財になったのでしょうか?答えはノーで、和食として登録されたものは「会席料理」を指しています。
会席料理って何?
「かいせきりょうり」って二つあるのをご存知ですか?「懐石」と「会席」です。「懐石」は千利休のような茶人が茶を振る舞う際に、茶の前に小腹を満たしてもらうための軽食です。一般的なのは「会席」で、人が集まる席や、旅館などでお品書きが出てくるような和食のコース料理のほうはこちらです。会席料理ではコースの途中で揚げ物として天ぷらなどが提供されます。
会席料理や天ぷら専門店の天ぷらと蕎麦屋の天ぷらは別物
天ぷら専門店の天ぷらと蕎麦屋の天ぷらってじつは別物です。その理由は目的にあるんです。蕎麦屋の天ぷらって異常に衣がトゲトゲした感じですよね?これって天ぷらに花をつけるといわれる技術です。一方会席や天ぷら専門店は花が控えめ。
蕎麦屋は見た目と汁に浸すことで味が衣に移ってしっとりしやすいためで、天ぷら専門店は味を中心に考え揚げたてをすぐに客に提供し、衣は口の中でサクリほろりと素材の持ち味を生かすことを優先します。
色々な店でも家庭でも人気の天ぷら。油を多く使ってあげる天ぷらのカロリーはどれくらいなのでしょうか?
エビの天ぷら
241カロリー/100g
鮭意外にも目に良いとされるアスタキサンチンを含み、水分以外はほぼ良質なタンパク質という高たんぱく食材の海老。プリッとした食感とサクッと揚がった衣の相性が素晴らしく天ぷらの主役です。
なすの天ぷら
180カロリー/100g
野菜の天ぷらの中でもナスは油を吸いやすい食材なためカロリーを気にするなら油に気を使いましょう。かわにはブルーベリーでも有名なアントシアニンもあり、ナス嫌いでも意外に天ぷらはOKな人が多い天ぷらの名脇役。
するめいかの天ぷら
189カロリー/100g
海老と同様に良質なタンパク質を含む食材で、天ぷらの中でも人気の高いイカ。高コレステロールな食材と以前はネガティブなイメージを持たれたこともありますが、アミノ酸のタウリンを豊富に含み代謝する際にはコレステロールが相殺されるため、カロリーを気にするダイエットの味方。積極的に食べたい食材です。
油のカロリーは1gで9カロリーです。これは油が体にすべて吸収された場合で、実際には吸収されていないものありますし、素早く代謝されエネルギーに転換されるものあり、油がカロリー高いイコール太るではないのです。
一般的に家庭用で使われている油はキャノーラ油やサラダ油で、スーパーでも手軽に購入できる油です。この油の脂肪酸は代謝が遅く、量を摂りすぎれば脂肪になる可能性もあります。ただ、この油が悪い製品というのではなく、植物性油としては手軽に安価で高品質の良いもなのです。糖尿病やダイエットを目的とした場合、これらの油よりも適しているものに変えることで、揚げ物でも太りづらいものに変わります。
油の中でも特殊な中鎖脂肪酸
ココナッツオイルで一躍有名となった中鎖脂肪酸。病院などでは以前よりマクトンオイルやMCTオイルとして用いられてきました。中鎖脂肪酸は一般的にな油と比較してもカロリー的には変わりませんが、吸収から分解される経路が違い、通常の4倍以上の速さでエネルギーとして代謝されます。
ココナッツオイルを使おう
最近話題のココナッツオイル。ですがココナッツオイルには独特の香りがあり、天ぷらとは不釣り合いです。ですが、、香りがあるのはエクストラヴァージンであって精製されたココナッツオイルですと香りがほとんどなく天ぷら油に追加することで脂肪がつきにくい健康油になります。
ココナッツオイルが手に入りにくい場合は、中鎖脂肪酸が入った健康オイルがスーパーに置いてあります。それらを天ぷらの揚げ油として利用することで、太りづらい油でカロリーを気にせずヘルシーに。
天ぷらを作る際には、どんな材料を使いますか?薄力粉+卵黄+冷水の三つが基本となります。それに、他に添加物を加えることもありますが、この三つは必ず必要になります。薄力粉意外で天ぷらってできないって思っていませんか?ほんの一部の専門店では小麦粉じゃなくそば粉で天ぷらを作っている店もあります。
油の禁句
野菜を使っているため、低カロリーなイメージ野菜炒めなどの油をつかう料理と高カロリーなたっぷりな油で揚げる天ぷらってどっちが油を使っているか!
実はイメージが油っぽいなと思うものの方が油は多く含まれていないため低カロリーというのが現状です。素人が作った野菜炒めは油が少ないように感じますが、実は意外と油を使っていると結果がでていて、天ぷらよりも多いという事実があります。これを「隠れ油」というそうです。
天ぷらはあげた後の処理でカロリーは低くなる
普通に揚げてもカロリーが気になってしまう油。ですが、カロリーを気にするならば、天ぷらから余分な油を落とすことによってカロリーは抑えることができます。これは高カロリーとされている揚げ物全般に関係してくるテクニックです。
揚げた天ぷらを置いておくコツ
揚げあがった後の天ぷらは重ねて置いてはいけません。上から落ちた油が下の素材に移りこんだり、上の素材の蒸気が下に水滴とたまってしまうことが考えられるからです。そのため天ぷらは重ねずに立てて並べることでカラット仕上がります。
揚げ物を低カロリー化するリーサルウェポン「コンベクションオーブン」
カロリー気にするならオーブントースターを買うならこっち
これ大分特殊な製品です。オーブントースターの温度調整できるヒーターに風を送り込むコンベクション機能を付けた逸品です。通常コンベクションオーブンは通常のオーブン同様余熱が必要なものです。この製品はトースターと同様に余熱がいらないヒーターを使っているのに細かい温度管理と熱を対流させる風量がある素晴らしい製品です。
揚げ物って、揚げた後にオーブンで加熱することで余計な油を落としカロリーを低くすることができます。俗に「エアフライ」と言われるものです。この製品はトースターの形をしていますがカロリーを抑えた揚げ物を作るエアフライが可能です。用途は幅広いので、これを一台家庭に置いておくと、様々な料理に使え重宝します。
油を変えたり、使う粉末を変えたりと色々なテクニックをご紹介してきました。
これらのテクニック天ぷらだけでなく揚げ物全般に利用することができます。これで家族も満足そダイエット食にもなるヘルシー天ぷらを作って見ませんか?