スキレットを使いこなそう！スキレットのおしゃれで上手な使い方

スキレットとは、鋳鉄製のフライパンのこと。普通のフライパンに比べて肉厚な作りで、蓄熱性に優れています。食材を入れても温度が下がりにくく温度ムラも少ないので、高温でおいしさを封じ込めたり、弱火でのじっくり調理も可能です。炒める、焼く、揚げるといった使い方はもちろん、圧力鍋や無水なべのような使い方や、オーブン調理も可能な万能調理器具です。便利で、使い方も簡単なスキレットですが、長持ちさせるためには正しい手入れも必要です。

加熱して溶かした金属を、型に流し込んで作る鋳物のスキレットは、通常の鉄板で作られた鉄のフライパンよりも炭素の量が３０倍以上も多く、表面にできる無数の穴によって、油馴染みが良くなるという特徴があります。非常に重いので、煽ったりはできませんが、使い方、料理のバリエーションの豊富さも魅力です。熱伝導に優れており、肉厚な分、蓄熱性にも優れているので余熱調理も可能。小さめのサイズなら蓄熱性を利用して、お皿のようにして、食卓にそのまま出すおしゃれな使い方も素敵です。美味しく調理できるうえに、おしゃれな食卓の演出にもなる点がスキレットの人気の最大の理由です。

美味しい料理ができる、おしゃれなスキレットの使い方は難しいことはありませんが、注意点もいくつかあります。上手に使いこなすには正しい手入れが必要。スキレットの特徴を活かす使い方をするためにも、正しい使い方、手入れ法を学び、長持ちさせましょう。

シーズニングとはフライパン全体に油を馴染ませて、油の膜をつくり、錆びを防止する作業のこと。 調理とシーズニングを繰り返し行うことにより、油が細部まで馴染み、錆びにくくなっていきます。購入後、使用する前に、錆止めの薬品を落としてから作業を行いますが、手軽なシーズニング済みのスキレットも販売されています。シーズニング作業中、スキレットは高温になりますので、やけどに注意しましょう。

鋳物のスキレットは調理後、熱々のうちに水をかけると、温度差が原因で割れてしまうことがあります。ある程度冷めてから、洗剤を使わずに、お湯とたわしで洗いましょう。洗剤を使うとせっかく馴染んでいる油が落ちてしまいます。頑固な汚れは重層とお湯で落とします。洗剤を使った場合は、すぐにスキレットを火にかけ、オイルでシーズニングしなおしましょう。

洗った後は、自然乾燥より、火にかけて十分乾燥させるのが錆を発生させないコツです。スキレットが熱いうちに食用油を塗り、油を微小孔にまで浸透させましょう。十分に冷ましてからスキレットは片付けます。長期間使用しない時には、新聞紙等で包み湿気の少ないところで保管し、錆を防ぎましょう。

スキレットの使い方は簡単。焼く、煮る、揚げる、豊富な使い方ができるスキレットで美味しい料理を作りましょう。

レストランのメニューのようなアヒージョもスキレットなら美味しく、手軽にできます。カキに火を通しすぎないように、５分ほど煮れば完成。バゲットを添えて、熱々をスキレットのままテーブルでいただけます。オリーブオイルで煮るアヒージョは小さめのスキレットにピッタリな料理です。

スキレットはスパニッシュオムレツも美味しく調理できます。じっくり熱も伝わるのでふっくらとした仕上がりに。具材はお好みのものでアレンジも楽しいです。スキレットのまま食卓に出していただきましょう。

ドイツ風のパンケーキのレシピです。スキレットに生地を流しいれてオーブンで焼き上げる使い方で、サクサクとしっとりを一度に味わえるパンケーキが美味しく焼きあがります。トッピングはお好みで、フルーツ、粉砂糖、メープルシロップ、ホイップクリームなどで美味しくいただきます。

スキレットの使い方は豊富。焼く、煮る、揚げるといった使い方以外にもオーブンに入れて調理もできるし、蓋をしたら蒸したり、圧力鍋のような使い方もできる便利な調理器具です。おしゃれな料理が美味しく簡単にできる、この魔法のフライパンが一つあったら食卓も華やぎますね。使い方を覚えて、使い方を工夫して、スキレットを使いこなしましょう。