まだ生卵でも大丈夫？よくわからない生卵の賞味期限について

忙しい朝にも、ほかほかご飯に生卵と醤油だけで、おいしい卵かけご飯。
絶妙な火加減でまだ生卵の部分が残って、半熟とろとろがおいしいオムレツ。
腹持ちがいいゆでたまご。
いろいろおいしい食べ方がある卵はビタミンCと食物繊維以外のほぼ全ての栄養素が含まれおり、完全栄養食ともいわれるスーパー食品です。
体内の過酸化を防ぐセレンが卵1個食べるだけで一日に摂取目標の2/3とることができます。
女性にうれしい皮膚を正常に保つビタミンAや、成長期の子供に不可欠なビタミンB2、タンパク質も豊富です。
まさに完全栄養食、たまごさまですね。

また卵は加熱時間によって消火にかかる時間も時間も違います。
たまご1個当りの消化時間は、
1．半熟たまご（1時間半）
2．ゆで卵（2時間半）
3．生卵（2時間45分）
4．目玉焼き（3時間）
5．玉子焼き（3時間15分）
です。
こうみると朝ごはんによく食べる生卵でたまごかけご飯は腹持ちもよく、朝ごはんにぴったりかもしれませんね。
またダイエットのときは、生卵に近い半熟のゆで卵よりも固ゆでの方が腹持ちがよくて良いかもしれません。

実は食品には2つの期限があるの知っているでしょうか？
農林水産省のHPは次のように書いています。

つまり、
賞味期限⇒絶対においしく食べられる期間
消費期限⇒食べてもお腹をこわさない期間
ということです。

では卵の場合の賞味期限と消費期限についてみていきましょう。
卵のパックに書いてある期限は、”賞味期限=おいしく食べられる期限”です。
しかし、このおいしく食べられる期限とは生卵でおいしく食べられる期限なのか、加熱しておいしく食べられる期限なのか迷うと思います。
実は食品衛生法の改定によって義務化された賞味期限表示は、卵を安全に「生卵で食べられる期限」なのです。

賞味期限が過ぎて生卵では食べられない卵。捨てるのはもったないですね。実は賞味期限が過ぎてしまった卵も食べることができます。
卵の賞味期限とは”サルモネラ菌が繁殖していなく生卵として安全に食べられる期間”です。
どうしても鶏が卵を産むときにサルモネラ菌に汚染されてしまうことがあります。しかし賞味期限内であれば汚染されたとしても菌数はとても少なく、生卵で食べても食中毒の起こる心配はありません。
賞味期限を過ぎるとサルモネラ菌が増殖を始め、生卵として食べると食中毒になってしまう危険があるのです。

賞味期限が過ぎてしまい生卵で食べるのは無理になってしまった卵もサルモネラ菌さえ殺菌してしまえば安全に食べることができます。
サルモネラ菌は加熱にとても弱く、75℃で1分以上加熱すれば食中毒の心配はありません。

生卵ではなく加熱すれば安全に食べられますが、さすがに1カ月以上は持ちません。
いつくらいまで加熱して安全に食べられるのかという目安は次のようになります。

とろとろ半熟のオムレツは生卵でも食べられる賞味期限内の卵なら大丈夫です。
賞味期限が過ぎてしまった卵でつくるときは、加熱時間が不十分で生卵の部分がある半熟はだめです。
オムライスに卵も賞味期限が過ぎてしまった卵のときは、いつもよりもしっかい加熱して生卵の部分がないように気を付けましょう。

同じオムレツでもしっかり加熱し生卵の部分がないこのようなレシピなら、賞味期限が過ぎてしまった卵でも大丈夫です。

①耐熱ボウルに小麦粉、砂糖入れよく混ぜ合わせる。
卵も入れてよく混ぜ、さらに牛乳を入れてよく混ぜる。

②全体が均一によく混ざったら、レンジの５００Wで２分加熱し、取り出してダマにならないようにかき混ぜる。

③500Wで２０～３０秒加熱⇒かき混ぜる
を好みの固さになるまで繰り返す。

④好みの固さになったら、あればバニラエッセンスを加えて完成。

みんな大好きなプリンもしっかり加熱され生卵の部分がないので賞味期限がすぎた卵でも大丈夫です。
お菓子系は食中毒防止のためもともとしっかり加熱するレシピが多いので、賞味期限が過ぎて生卵としては無理な卵でもつくれるレシピが多いです。

①卵をボールに割り入れよく溶く。
砂糖と牛乳も入れてよく混ぜる。

②生地が均一によく混ざったら、茶こしなどをで濾しながら器に入れる。

③一度沸騰させて火を止めたお湯の中に入れる。
蓋をして弱火で10分→火を止めて10分放置
冷蔵庫で冷やせば完成
フライパンなどで浅くお湯をはった方がいいです。深すぎると器がひっくりかえってしまいます。