お湯を使うだけで、あさりの砂抜きが短時間でできる裏ワザ!
春に美味しさを増すあさりですが、調理前に欠かせない砂抜きは、はっきり言って面倒ですよね。もっとラクに短時間で砂抜きができたらいいのに…。そんな方にぜひ試して欲しいのが、あさりの短時間の砂抜き方法。ポイントは50度のお湯を使うことだけなんです!
春を感じるあさり料理
春先に旬を迎えるあさりは、3月中旬頃に各地で潮干狩りの光景を目にします。
あさりを活かした料理にはお味噌汁や酒蒸し、パスタなどいろいろなメニューがあって、ぜひ家庭で楽しみたいですよね。
そこで、あさりの下処理として欠かせないのが砂抜きです。
通常のあさりの砂抜きのやり方
あさりの砂抜きのポイント
あさりは潮干狩りでとってきたらもちろん、スーパーで買ってきても、砂抜きをしたほうがよいです。その砂抜きをするのに必要なのが『海水程度の塩水』です。
その砂抜きは、適切な塩加減と時間、それから冷蔵庫(涼しく暗いところ)で保存することがポイントとなります。
あさりの住む海水の塩分と同じ3~3.5%くらいの塩水を準備する
また、水はカルキ抜きしたものが理想的です(容器に汲み置いて室内に数時間放置しておけばOK)。
用意したあさりが重ならないように広げられる大きさのバットを用意し、水と塩を加えます。しっかり塩を溶かして、あとはあさりを広げ入れればOKです。
あさりを並べる
あさりを重ならないようにバットに並べたら、ひたひたに水分量を調整します。
塩水が多すぎない方が、あさりがよく砂を吐き出します。
あさりの砂抜きの保存方法
冷暗所が適していて、新聞紙を上にかぶせてラップをし、冷蔵庫か冷暗所(室内)で保存すると良い。新聞は光を遮断するとともに、あさりが勢いよく吐き出した塩水が外に飛び散ることも防いでくれます。
あさりの砂抜きの時間は、スーパーで買ったものなら最低2~3時間、潮干狩りのものなら一晩ほど塩水につけておくと良い(潮干狩りの場合はあさりが取れた場所の塩水がいちばん)。
以上の方法が一般的なあさりの砂抜きですが、時間はかかるし何より面倒ですよね。
とくに潮干狩りで取ってきたあさりは砂抜きに一晩かかるので、その日中に調理して食べるということは無理でした。
そんな、あさりの砂抜きは面倒で時間がかかるのが当たり前と思っていた方、必見です!
なんと50度のお湯を使って、たった15分ほどの短時間であさりの砂抜きができちゃうんです。しかも塩も不要だから経済的!
これだったら、突然あさりが食べたくなってスーパーに買いに走っても、砂抜きが短時間で済むからすぐに調理できますね。
50度のお湯を使った、あさりの短時間砂抜きのやり方
短時間砂抜きの材料
あさり お好みで
50度のお湯 あさりが浸る位
あさりの短時間砂抜き①
あさりを50度のお湯に短時間(5分~10分位)浸ける。時間があれば20分位浸けた方が良い。
あさりの短時間砂抜き②
短時間浸けたら、よくもみ洗いしてお湯を捨てる。
もみ洗いを3、4回繰り返す(もみ洗いは水道の蛇口からお湯を流しながら洗うとラク)。
あさりの短時間砂抜き③
短時間の砂抜きが完了!(あさりが3mm位開いていれば、砂を吐き出した目安)
この「50度」という温度は、温泉場などで野菜を洗う際にも使われています。古くから伝えられている生活の知恵なんですね。
この短時間の砂抜きはヒートショック現象を利用した洗い方。あさりが身を守ろうとして水分を最大限に吸収し、身を殻から押し出してきます。その状態で強めに殻と殻をこすると、汚れや砂を一気に吐き出すのです。
さらに、コハク酸というあさりの旨み成分が増えて美味しくなり、身もふっくらすると言います。短時間の砂抜き方法は良いことばかりなんですね!
あさりを短時間の砂抜き方法で下処理したら、あとは調理するだけ。
これまで時間のかかった砂抜きが短時間で済ませられるから、あさり料理をいつもより1品多く作ることだって可能です!
バリエーションが豊富なあさり料理の中から、その一部を紹介します。
短時間砂抜きのあさり料理① 味付けはシンプルに♪ あさりの酒蒸し
短時間砂抜きのあさり料理② 間違いない、あさりのスパゲッティ! ボンゴレビアンコ
短時間砂抜きのあさり料理③ やさしい味、クラムチャウダー
短時間砂抜きのあさり料理④ 韓国の鍋料理、ピリ辛豆腐とあさりのチゲ
短時間砂抜きのあさり料理⑤ フライパンで簡単に、あさりのパエリア
短時間でできる砂抜き方法はいかがでしたか?
これまでの塩水から50度のお湯に変えるだけで、グンと短時間で砂抜きができるとは驚きですね。
ただし、60度以上になるとあさりが煮えてしまうので気を付けてください。
この短時間の砂抜き方法を覚えたら、ぜひいろいろなあさり料理に挑戦してみてください。今回紹介したようなあさり料理はもちろん、他にもたくさんあります。
短時間で砂抜きできるからこそ、その後の調理にも手が回るということです。