チーズはいつまで大丈夫？やっぱり賞味期限は守らないと危険なの？

朝食のパンのお供に、晩酌のワインのおつまみに、パスタにもピザにも欠かせないのがチーズ。「ニオイが苦手」という方もいらっしゃいますが、チーズファンだってたくさんいるはず！でも、賞味期限って・・・？保存食であるチーズなので、大して気にせずずいぶん前のチーズを食べてしまっている方も少なくないのでは？チーズの賞味期限と、それの重要性についてまとめてみました。

「賞味期限」と、また似た言葉で「消費期限」という言葉もあるのをご存知ですか？この二つの違いについては下記の通りです。

賞味期限とは・・・
ハム・ソーセージやスナック菓子、缶詰など冷蔵や常温で保存がきく食品に表示してあります。開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、おいしく食べられる期限を示しています。ただし、賞味期限を過ぎても食べられなくなるとは限りません。

消費期限とは・・・
お弁当や洋生菓子など長くは保存がきかない食品に表示してあります。開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、食べても安全な期限を示しています。

詳しくは下記サイト参照

一般的に売られているものには大きく分けてナチュラルチーズとプロセスチーズがあります。

ナチュラルチーズは、購入時も発酵が継続しているもので、時間とともに熟成が進み、味がどんどん変わっていきます。輸入物の外国産チーズは、ほとんどがこのナチュラルチーズになります。

プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加熱して発酵をストップさせることで、食べごろの味のままの状態で安定させたチーズです。すでに発酵が止まっているので、ナチュラルチーズのように熟成することはありません。スライスチーズやキャンディチーズなど、一般的にスーパーの乳製品売り場に並んでいるものの多くはプロセスチーズです。

カマンベールチーズは、フランスのカマンベール原産のチーズのひとつで、軟質チーズの表面に白いカビを生やして熟成させます。チーズの女王とも呼ばれ、1791年頃にマリー・アレルによって発明されました。コクとうまみがあり、赤ワインとよく合い、料理にもよく使用されます。

雪印メグミルク社の前身がチーズを作り始めたのが1928年。1934年にはプロセスチーズの製造を開始。そして、様々な試行錯誤を経て1954年からこの６Pチーズが製造販売され、５０年以上も愛されています。

保存食であるチーズのより保存性を求めて考案されたのがプロセスチーズなので、賞味期限は長く設定してあるのだと思われます。上述の通り、賞味期限はあくまで美味しく食べられる状態をメーカーが保証している期間なので、出荷後も熟成の続くナチュラルチーズの品質をメーカーが保証できる期間である賞味期限は短くなると思います。

食べても体に害はないかという観点でいくと、ナチュラルチーズもプロセスチーズも賞味期限を過ぎたものを食べても問題はありません。でも、家庭でのチーズの保存状態はまちまちで、開封後はチーズがいたむ可能性が高くなります。メーカーが賞味期限を過ぎても大丈夫と言えないのは、期間だけでは品質の良し悪しを決められないという理由からでしょう。

このように、食べられる期限を決めにくいチーズですが、カビが生えてしまったら、少なくともカビた部分を食べるのはやめましょう。この時、チーズに含まれる乳酸菌がチーズ内部へのカビの繁殖を食い止めるので、多くの場合、チーズ表面に生えたカビを取り除けば、残りの部分は食べても大丈夫です。

いかがですか？賞味期限を過ぎてもチーズは食べられますが、賞味期限内に食べた方がおいしく安心ですよね！