自分の家で作ったゆで卵ってお弁当に入れても大丈夫？賞味期限いつ？

「ゆで卵は長時間加熱してあるのだから、常温で保存できそう」と、なんとなく思っている方も多いのではないでしょうか。たとえ卵から食中毒をおこす菌が一時的に消えたとしても、手や空気中に浮遊している菌がゆで卵の中で繁殖するので菌が繁殖する温度が大事になってきます。茹でてあるからと言って賞味期限が伸びるわけではなさそうです。

食中毒をおこす菌が最も繁殖しやすい温度は37度から40度。10度以下になると極端に菌が繁殖しづらくなり0度で菌は活動をやめます。この事からゆで卵を常温保存する場合は夏場はNG。冬場でも暖かくなってしまう所は避けて涼しい場所での保存が理想的と言えるでしょう。

－－－－－ゆで卵の常温保存は冬場で涼しい場所でなら可能です！

その具体的な賞味期限は・・・と言うと
0度以下の場合3日だそうです！

0度以下が良いなら冷凍保存したらずっと保存しておけるのでは？賞味期限が伸びるんじゃないか？と思うのではないでしょうか。でも、冷凍すると失敗してしまう食材もありますね。ゆで卵はどうなのでしょうか？

ゆで卵の冷凍。実は白身がスカスカになってしまって、賞味期限以前にそのままでは美味しくなくなってしまいます。ゆで卵を冷凍保存したい場合は、一手間かける必要があります。以下にその方法の一例をご紹介します。

たまごサンドを作る時の具材にしてしまえば、美味しく冷凍保存できますのでお試しください。茹でたたまごをフォークなの背などで細かくつぶし(細ければ細かいほど味の劣化を感じにくくなります)塩とマヨネーズを入れあえてからタッパや密封できる袋に入れて冷凍します。

－－－これで賞味期限を1ヶ月程度まで伸ばす事が可能になります。

常温保存の所でも生の物より、一度火を通した物の方が賞味期限が伸びるのではないか、と思った人がいるのではないかと思います。しかし、たまごの場合は生卵の方が段違いで賞味期限が長いです。それは、たまごにはリゾチームという酵素が含まれているからです。このリゾチームは食中毒をおこす菌を殺す効果があるのですが、加熱してしまうとこの酵素が消えてしまいます。

－－－そのため、たまごは加熱すると賞味期限が短くなります。

生卵が市場に並ぶまでどのくらい時間がかかるのか、にもよりますが、実は

「生卵の賞味期限は20度以下だと57日まで生で食べられる！」

というデータがあります。驚きの賞味期限の長さですね。

「29度という夏場の温度でも14日は生食可能」

という事も調べでわかっています。リゾチームすごすぎです！！もちろん、これは生食の場合。ここからゆで卵などに加熱処理をすればまたしばらく賞味期限は伸びますし、生食期間が終わっても加熱調理して食べれば大丈夫という事にもなります。しかし、その後の保存は高温は避けてくださいね！もうリゾチームの恩恵は受けられませんので。

食中毒の菌にはお酢が効果があるのは、みなさんご存知なのではないでしょうか。煮玉子、味付け卵をつくる時にお酢を入れて煮る事で、ゆで卵の賞味期限は3日から7日以上に伸ばす事が可能だというデータがあります。

お酢が苦手という方は、味付けを濃くする事でも賞味期限を伸ばす効果が期待できます。

濃い塩分にも菌が沸かないというのは他の保存用の料理でも体験した方が多いのではないでしょうか。しかし、塩には菌が沸かないと言っても全てではなく、菌の中には塩の中でも繁殖できる物があります。完璧ではないですが、菌の数をかなり減らす効果が期待できます。煮汁やつけ汁には冷蔵庫で1日以上漬け込むのが良いそうです。

ゆで卵の賞味期限、冷凍保存の方法、ゆでただけと味付け卵の差など見てきました。ゆで卵の保存方法について、詳しくなられたのではないかと思います。

ゆで卵の賞味期限を伸ばすには、1に温度。2に味付け。3に冷凍保存は崩して加工してから。という事でしたね！

こちらを参考にして、ゆで卵を上手に保存して、安心して召し上がってください！